日焼けの治し方、どうすべき?賢者や医師に聞くケア方法と対策
うっかり日焼けしてしまった!夏だけでなく秋からだってご用心です。そんな時はどうケアすればいいの?と悩んでいる人は多いはず。医師や美容賢者に日焼け肌のケアの方法を教えていただきました。日焼けしてしまったら、いつもとはちょっと違う化粧水やクリームできちんとケアしましょう。
うっかり日焼けはレスキューケアで解決!
日焼け肌は3STEPでしっかりケア
□ STEP 1 炎症を抑えるため、とにかく冷やす!
やけどをしている状態と一緒なので、まずはしっかり冷やして炎症を抑えることをいちばんに。
□ STEP 2 乾燥しやすくなるので、たっぷり保湿!
紫外線を浴びた肌は普段よりも乾燥しやすく水分が不足しています。化粧水でしっかり保湿を。
□ STEP 3 肌色を戻すために、保湿しながら美白!
痛みや赤みが引いて肌が落ち着いたら、紫外線ダメージを修復しながら肌色を戻す美白ケアを
コットンパック+保冷剤で冷やしてから油分をプラス
「とにかく冷やすことが先決。ミネラルウォーターをコットンに含ませ、顔全体に貼り、その上からタオルで包んだ保冷剤を当てて冷やしましょう。ほてりが治まったら、バームなどで油分を補給して」(水井さん)
炎症が起きている状態なので、美容成分が入っている化粧水ではなく、ミネラルウォーターでパックを。
酷い状態でなければ、美白のシートマスクで先回りケアを
「肌がほてっているならまず保冷剤で冷やしてから、美白のシートマスクでメラニンを作らせない先回りのお手入れを。シートの密閉効果で、素早く肌が落ち着きます。日焼けをした後のケアは72時間が勝負。3日間続けて」(深澤さん)
肌にダメージを残さない正しいアフターサンケア方法
「冷却」その日の熱はその日のうちに冷やすのが効果的
猛暑を過ごした夜の肌は、とてもほてっています。化粧水をただつけるだけでなく、コットン含ませてパックすると効果的。“その日の熱はその日のうちに冷やす”習慣をつけると、夏の肌ダメージを未然に防ぎます。
1.コットン1枚で顔全体を水浸けに
コットン全体がひたひたになるまで化粧水を含ませ、4枚に割く。化粧水を大量に使うのがもったいない人は、精製水でコットンを湿らせてから化粧水を足してもOK。
薄く割いたコットンは包帯のように伸びるので、ストレッチをかけながら肌に密着させましょう。まずは両頬に2枚貼りつけ、さらに3枚目を額に貼ります。
4枚目は2枚に裂き、それぞれ鼻とあごに貼ります。約3分間パック。途中で乾くときは、化粧水で湿らせた手でコットンを押さえたり、ミストを吹きかけて水気を追加しましょう。
2.2枚使えば、さらに強力浸け
コットン1枚分を貼りつけた後、さらにもう1枚を追加するスぺシャルパック。右と同様にコットンを4枚に割き、空白部分に貼りつけます。こめかみは引き上げるように。
効果的な貼り方は、4枚に割いたうちの2枚をフェースラインに。残り2枚はそれぞれ半分に裂いて4枚にし、両こめかみ、鼻筋、鼻の下へ。途中で乾いたら化粧水を追加しましょう。
「保湿」日焼けした肌は沈静×角質ケアでリセット!
日差しを浴びた直後の肌は、軽い炎症状態になっています。肌に赤みやほてりを感じるときは、何をおいてもまずは「鎮静」すること。肌を摩擦しないように気をつけながらたっぷりと保湿して、肌を落ち着かせましょう。
「水が染みる程肌が弱っているときは、化粧水をスキップして乳液やジェルクリームなどのシンプルケアで肌を包むのもおすすめです」(山崎先生・以下「」内同)
肌の調子が上向いてきたら、ダメージのリセットケアを。「紫外線を浴びると角層は厚くなるので、古い角質を除去するピーリング作用のあるコスメを取り入れるといいでしょう。毎日使えるような、肌に負担のないアイテムを選びましょう」
1.まずはダメージCHECK
肌に赤みやほてりがあったり、カサカサしているときは、鎮静ケアを中心に。特にトラブルがないときは、角質ケアを行いましょう。
【赤み、カサつきなどのダメージあり】たっぷりと肌に行き渡らせる
傷んだ肌に摩擦は禁物。手のひらで優しく包むようにコスメをなじませましょう。
「肌がほてっているときは、水を含ませたタオルなどをのせて肌を冷やすのも効果的です」(山崎先生)
【目に見えるダメージはなし】湯船につかりながらオイルで肌をふやかす
肌に負担なく、古い角質や毛穴汚れを一掃できるテク。クレンジング後、水気を拭き取った肌に、オイルをたっぷりと塗って数分間待ちます。
お湯で絞ったタオルで蒸すのも◎。その後に洗顔しましょう。
2.洗顔時に、スクラブや角質ケアコスメを取り入れる
スクラブを使うときは、肌を摩擦しないように、指の力を抜いて優しく肌の上を滑らせましょう。ついつい力を入れてしまう人は、塗ったままにできるパックや美容液を選ぶとGood!
「色ムラケア」日焼けした肌をスキンケアで健やかな肌にリセットしよう
日焼け止めの塗り忘れや塗りムラのある肌に容赦なく降り注ぐ、強烈な紫外線。うっかり部分日焼けしてしまった後は、色ムラが気になる人もいるのではないでしょうか?
夏が終わると、日焼けや色ムラといった肌悩みが尽きません。肌表面にメラニンのある角質が居座ってしまうとガンコな居座りジミになってしまうので、秋の初めに行う先手のお手入れが重要になってきます。
薄づきのベースメイクがトレンドの今だからこそ、ムラのない均一な美白肌を目指して、地道なケアをしていきましょう。
“追いダメージ”に要注意!とにかく摩擦を避けて
Point
□ 泡状洗顔料で、お手入れ時の摩擦を防ぐ□ 代謝を促進するため、不要なものはきちんと落とす
「日焼け後の肌は、炎症を起こしている状態。実は、早く解決しようとして、間違ったケアで“追いダメージ”を与えている人が少なくありません。代表的なのが摩擦です。洗顔時、少ない泡で肌をこすると、よけいに美肌へは遠回りになってしまいます。手軽にたっぷりの泡で洗える、泡状洗顔料でのお手入れをおすすめします」(佐治さん)
1.たっぷりの泡で洗いましょう
摩擦を避けるには、泡の表面積を増やすこと。
2.泡を転がすように優しく洗い上げましょう
手と顔の間の泡のクッションを、つぶさずに転がすように洗うのがポイント。
あなたはどっち?「黒くなる肌or赤くなる肌」自分に合うケアをしよう
黒くなる肌はくすみに、赤くなる肌は老化に注意
日焼けに対する肌の反応は、人によって赤くなったり、黒くなったり。その違いを皮膚科医の慶田朋子先生に伺うと、「ジャパニーズスキンタイプ」という言葉が返ってきました。
「赤くなった後もとの肌色に戻るのが1。赤くなった後に黒くなるのが2。赤くならず、そのまま黒くなる肌が3。日本人の肌は、この3タイプに分類されています。タイプ1と3の人は約15%ずつと少なく、約70%の人はタイプ2に分類されます」(慶田先生・以下「」内同)
その違いは、肌のメラニン産生力の差だそう。
「メラニンはくすみやシミの原因と悪者扱いされがちですが、本来は肌細胞を守り、老化や肌トラブルを守るために作られるもの。タイプ1や2の肌は、メラニンが細胞を守り切れないため症を起こしてしまい、赤くなるのです」
タイプ3と、2の中でも赤くなる度合いが少ない人を「黒くなる」肌、タイプ1と、2の中でも赤くなる度合いが高い人を「赤くなる」肌と分類。「黒くなる肌はくすみやゴワつきに注意し、赤くなる肌はダメージを受けやすいので老化に注意しましょう」
じわじわ焼けてどんどん定着「黒くなる」肌
「黒くなる」肌はこんな人
- □ 海や山で日差しを浴びてもあまり赤くならず黒くなる
- □ 日焼け直後に肌がやや赤くなり、その後黒くなる
- □ ひと夏終わるとしっかり日焼けしている
日焼けして黒くなる肌は、メラニンを作る力が高め。メラニンには肌の細胞を傘のように覆い、紫外線や刺激などの外敵から守る働きが。つまり、黒くなる肌はそれだけ自己防御力が高く、光老化しにくい肌なのです。
メラニンは肌の細胞を傘のように守り、ダメージを防ぐ
紫外線を浴びると、表皮の奥のメラノサイトがメラニンの生成をスタート。できたメラニンは細胞の中に入り、中心部の「核」を傘のように覆って紫外線から防御。これにより肌の炎症や老化を防ぎ、健康な肌を守ります。
(資料提供/ポーラ)
夏の終わりに日焼け色が残りにくい「赤くなる」肌
「赤くなる」肌はこんな人」
- □ 海や山で日差しを浴びると赤くなり、元に戻る
- □ 日焼けして赤くなった後うっすら黒くなる
- □ ひと夏過ごしてもほんのり程度にしか日焼けしない
海や山で無防備に紫外線を浴びると赤くなり、ヒリヒリするようなタイプは、メラニンを作る力が弱い肌。細胞がメラニンに守られることなくダメージを受けてしまうため、日焼けはしにくいものの、シミ・シワ・たるみの危険と隣り合わせ!
紫外線ダメージで老化が進行しやすい、危険な肌
細胞を守るメラニンを作る力が弱いため、ダメージを受けやすい肌。日々少しずつのダメージが蓄積し、将来的にシワやたるみができやすくなりがち。また、ダメージによってシミができやすい肌でもあります。
(資料提供/上:ロート製薬、下:資生堂)
意外と忘れがちな日焼け肌のパーツケア
頭皮の乾燥防止にオイルでケアを
オイルで頭皮の乾燥を防止
洗髪後、タオルドライしてから少量を頭皮の分け目になじませて軽くマッサージ。頭皮が潤うことで早く炎症が治まり、みずみずしい地肌が復活します。
体全体にも化粧水が効果的
日焼けパーツには化粧水で保湿を
日焼け直後の肌はデリケートなので、浸透力と保湿力に優れた顔用の化粧水で水分補給。翌日は保湿+ボディオイルで潤いをしっかり閉じ込めます
「髪の毛」の変色予防、ドライヤー前に栄養補給を
ドライヤー前に髪の栄養補給を
日焼け後の髪は退色しやすいので、ドライヤーの前に熱から髪を守るミストを。全体に塗布してからもみ込むと、成分が行き渡ってGood!
皮膚科医に聞く、日焼け後の「痛み」「水ぶくれ」の対処法
ヒリヒリとした「痛み」や「水ぶくれ」は何日で治る?
皮膚科専門医・六本木の美容皮膚科「アオハルクリニック」院長
小柳衣吏子先生
順天堂大学医学部卒業後、大学病院などで経験を積み2011年に現クリニック院長就任。ウェルエイジングをめざす方のため、日々健康で美しい皮膚づくりを探求している。
焼け後の肌がヒリヒリと痛んだり、赤みが出たりするのは、肌が炎症を起こして“日光皮膚炎”になっている状態。
「ほてって赤くなっている程度なら、まずは冷やして炎症を抑えてから保湿することが大切です。鎮静作用のある成分が入っているパックなどを冷蔵庫で冷やしてから肌にのせるのもよいでしょう」(小柳先生・以下「」内同)
日光皮膚炎がひどい場合、炎症によって血管から水分が漏洩して水ぶくれ(水疱)をつくってしまいます。火傷と同じ症状です。
「急性皮膚炎になると、日焼けして12~24時間ほどで水ぶくれの症状が出てきます。“夜、皮膚が真っ赤でヒリヒリしている状態で寝て、朝起きたら水ぶくれになっていた”という経験がある方もいるのではないでしょうか」
ここまでの症状が出たら、水疱をつぶしたりせず、まずは冷やすことを優先させて、早めに皮膚科を受診しましょう。
「水疱の水分は自然に皮膚に吸収され、次第にカピカピになって皮が全部むけていきます。健康な人であれば、1~2週間ほどで自然に治っていきますが、痛みがひどい場合、広範囲である場合は、皮膚科で適切な処置を受けてください」
日光皮膚炎にまで至らない通常の日焼けでも、ターンオーバーが早くなることでドライスキンを引き起こし、かゆみが出ることもあるそうです。
どんな薬や治療方法がある?
皮膚科ではどのような薬が処方されるのでしょうか。
「当クリニックの場合、“リンデロン軟膏”や“トプシムスプレー”などのステロイド外用薬や、NSAIDs(ノンステロイドの消炎鎮痛剤)外用薬、“ロキソニン”などの痛み止めの内服薬を、患者さまの症状や健康状態に応じて処方します。日光皮膚炎がひどく、熱中症も併発して脱水症状まで出ているような場合は、点滴治療を行います」
「自分がどのレベルなのかはご自身では判断しにくいと思います。ちょっとでも心配であれば皮膚科医に気軽に相談してください。当クリニックにも単にお肌がほてっている程度の方もご来院なさいますが、適切なスキンケアをアドバイスいたしておりますよ」
日に焼ける前に、内側から予防ケアを
朝のひと手間でこんなに変わる、日焼け予防ケア
【赤くなる肌】炎症やダメージを防ぎ、白く柔らかな肌をキープ!
「『赤くなる』肌は、細胞を守ってくれるメラニンの生成量が少ない分、肌が常に危険にさらされています。炎症は細胞にダメージを残すので、将来的にシワやたるみができやすい肌質です。また、シミはメラノサイトが強いダメージを受けることでエラーを起こし、メラニンを作り続けてしまうことが原因。防御力が少ない、赤くなる肌は要注意です」(慶田先生・以下「」内同)
紫外線を浴びると肌の中に活性酸素が生まれ、それが炎症の原因になるので、活性酸素を消去するケアも有効。
「1度炎症が起きてしまうと、いくらケアしても”なかったこと”にはできません。朝の段階で、できることを抜かりなく」
高い抗酸化作用をもつコスメを朝ケアに
「活性酸素はすべての肌トラブルの原因。朝のお手入れには抗酸化ケアを組み込みましょう」
PA値が高く、炎症も防ぐ効果をもつ日焼け止めを選んで
UVケアは「飲む」時代に突入!?飲む日焼け止めで内側ケア
TAKAKO STYLE the White Shield
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価格 | 容量 |
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¥5,500 | 60粒入 |
EYE-LENS クリスタルトマト
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価格 | 容量 |
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¥12,500 | 30錠 |
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
クリニックでは、超高濃度メガビタミンCの点滴や、高濃度水素点滴で日焼け肌の回復を促すことも可能。