「血色感」と「透明感」の違いとは?ポイントと8つのやり方を実例解説!
 
            透明感と血色感、それぞれの違いとは?色選びが大切!透明感、血色感ごとのポイントからプロに教わるメイクテクニックをたっぷりとご紹介します。
血色感は透明感につながるファクター
「透明感」は血色感(赤み)や寒色系カラー(青み)で作れる
\教えてくれたのは…メイクアップアーティスト 耕 万理子さん/
血色によるヘルシー透明感と寒色をまとう神々しい透明感
透明感あふれるメイク、で浮かぶのが、モード誌などで活躍するメイクアップアーティストの耕 万理子さん。そのセオリーを伺うと、「女性の透明感は、血色感から生まれると思います」という言葉が。
「運動した後の女性は、血流が巡って肌が生き生き、透明感にあふれていますよね。そんな状態をイメージして、赤みベージュやオレンジなど血色を思わせるカラーをまぶたや唇に仕込むと、肌が明るく見えて、内側からにじみ出るような透明感が生まれます」
一方で、寒色系のカラーをまとうことでも透明感は作れるそう。「シルバーやブルー、青みピンクなどを肌が透けるように薄くなじませると、色の効果で神々しい透明感に。下地などで肌のくすみをはらっておくことが大切です」(耕さん)

「青みと赤みが混ざった静脈カラー」は誰にでも似合う
「唇には必ず血の色が入っていますよね。肌も同じ。だから、“血色”メイクは誰にでも似合うんです。」僕が大人のグラン世代におすすめしたいのは、明るい“動脈”の血色じゃなくて、少し濁った“静脈”の血色。手の甲を見てもわかるけれど、体を1周してきた血の色は、くすみと青みを帯びたピンクに転んだ赤。この色こそが『静脈カラー』です。くすんでいるから、もとからある自分の唇や肌のくすみとなじみながら、青みが透明感を、赤みが血色感がほんのり上げてくれ、大人のエレガントな色気や女っぽさを強調します。同時に、ちょっと儚げでピュアな側面も見せてくれる色です。」(吉川さん)
それぞれのメイク「ポイント」
「透明感」メイクのポイント
\教えてくれたのは…メイクアップアーティスト 耕 万理子さん/
【POINT 1】暖色系カラーを仕込んでヘルシーな透明感
オレンジのアイシャドウや赤みベージュのリップ、チークなど血色カラーを肌によくなじませることで、内側からにじみ出るような透明感を演出。
【POINT 2】寒色系カラーを薄くまとって、神々しい透明感
シルバーブルーのアイシャドウをうっすら、ネイビーのラインで締めて、リップとチークはほんのり青みピンク。素肌が透けるように薄く、がコツ。
「血色感」メイクのポイント
「目の下から小鼻の横にかけての逆三角形の範囲はとても重要な場所。パッと見で目に入ってくるこの部分さえ整っていれば、肌全体がキレイに見えるもの。そう、血色感も同じだと思うんです。この逆三角形の部分がピンクみを帯びていれば、顔全体がイキイキと輝いて女性らしい“桃色肌”な印象に! とはいえ、頬の広範囲のピンクみをチークでのせるのはあからさまなので、コントロールカラー×フェースパウダーを使うのが“もとから血色”があるような肌に見せるコツ」(長井さん・以下「」内同)
- 【コントロールカラー】どんより感を消し去り血色感を上げる
- 【パウダー】チークは使わず、魔法のパウダーで上気感を
- 【ハイライト】ふんわりピンク肌を引き締めて美人度アップ
【コントロールカラー】
「くすみや疲労感をカバーしながら、潤いを与えて毛穴をカムフラージュする効果も。しっかりめ発色×保湿感の高いテクスチャーのバランスも絶妙で、効率良く血色感を引き上げることが可能」
(1)目の下から小鼻の横にかけての逆三角ゾーンに、コントロールカラーを大胆にじかづけ。

(2)逆三角の範囲にとどまるよう、指でトントンたたくようになじませて。頬だけを狙って血色アップする気持ちで。

【パウダー】
「血色出しだけでなく、肌悩みをカバーするコンシーラーとしても。今回はファンデーション後の仕上げのパウダーとして使用。一般的なチークより薄づきなので、血色感を自然にプラスできます」
(1)よりふんわり発色させたいので毛量の多いブラシで、ピンク(右)から全体をひと回し。

(2)手の甲で一度ブラシをならしてから、頬の中心にトントンとおくようにのせて。

(3)ブラシに残ったパウダーは、額や生え際にサッと滑らせて色っぽ桃肌の完成!

【ハイライト】
「毛穴や凹凸カバーにもなるハイライト。今回はコントロールカラー後ファンデーションを塗り、パウダーをのせた後の最後の仕上げに。ふわっとピンクみを帯びた肌にメリハリを出すのに最適」
(1)ハイライトは指先にとり、目尻の下辺りからこめかみに向かって、頬骨の上にオン。

(2)ピンクみを帯びてぼやけた肌にメリハリを出しつつ、目尻のシワを埋めてぼかす効果も。

【使用アイテム】
C.コスメデコルテ AQ コントロールカラー
| 価格 | 色 | SPF・PA | 
|---|---|---|
| ¥5,500 | 1 | SPF25・PA++ | 
血色感を作る「4つのメイク」テク
【1】「ピンク下地」でにじんだような血色感を仕込む
【お悩み:血色感のなさ】ピンクで内側からにじむ血色感を仕込む
「くすみをとばしながら、血色を与えてくれるのがピンク。頰の高い部分や鼻先、あごなど、走ったときに赤みを帯びる部分に入れて、リアルな血色感を演出して。膨張効果があるので、肌のしぼみが気になる人にも◎。」(NADEAさん)

【How to】
- 鮮やかなピンクは頬、鼻、あごにだけで◎。
- シアーなピンクは、フェースライン1cm内側から全顔へ塗ってOK。
【おすすめアイテム】
ディオール ディオールスキン フォーエヴァー トーンアップ グロウ クッション
| 価格 | 色 | SPF・PA | 
|---|---|---|
| ¥6,380 | ライラック | SPF45・PA++ | 
トーンアップと血色を欲張れるライラックピンク。
THREE スムースオペレーターハイパフォーマンスクリーム
| 価格 | 容量 | 色 | SPF・PA | 
|---|---|---|---|
| ¥4,620 | 30g | NEAT BEAT | SPF50+・PA++++ | 
ほのかな血色を宿すツヤピンク♡
アルビオン アルビオン スタジオ ホワイトフィラー ベース[医薬部外品]
| 価格 | 容量 | SPF・PA | 
|---|---|---|
| ¥3,300 | 30g | SPF35・PA+++ | 
ソフトピンクでほんわか美白肌に。
エリクシール デーケアレボリューション トーンアップ SP+ aa
| 価格 | 容量 | SPF・PA | 
|---|---|---|
| ¥3,410 | 35g | SPF50+・PA++++ | 
ハリとツヤを欲張れる高機能ピーチピンク。
コーセー ファシオ くずれ・日やけ防止下地
| 価格 | 容量 | 色 | SPF・PA | 
|---|---|---|---|
| ¥1,210(編集部調べ) | 25g | 02 | SPF50+・PA++++ | 
紫外線防御力満点のベージュピンク。
花王 キュレル 潤浸保湿色づくベースミルク 湯あがりピンク
| 価格 | 容量 | SPF・PA | 
|---|---|---|
| ¥2,090(編集部調べ) | 30ml | SPF24・PA++ | 
ベビーピンクであざとかわいいモテ肌に。
ランコム UV エクスペール トーン アップ ローズ N
| 価格 | 容量 | 
|---|---|
| ¥7,480 | 30ml | 
透明感と温もり感を両立したピンクローズ。
Hamee バイユア セラムフィット ヴェール デイ UV エッセンス
| 価格 | 容量 | 色 | SPF・PA | 
|---|---|---|---|
| ¥2,420 | 40g | シアーピンク | SPF50+・PA++++ | 
純度100%のピンクベージュ。
【2】「ピンクアイシャドウ」でフレッシュなおしゃれ顔
\教えてくれたのは…ヘア&メイクアップアーティスト 千吉良恵子さん/

【How to】
- Aの下の色をアイホールに、上の色を下まぶたの目尻側3分の2にのせる。
- 目尻側は幅広めにぼかして。
【使用アイテム】
カネボウインターナショナルDiv. KANEBO アイカラーデュオ
| 価格 | 色 | 
|---|---|
| ¥2,530 | 22 | 
【3】内側からにじみ出るような「じゅんわりツヤチーク」
\ちゅるんと潤った血色感のツヤをちりばめてみずみずしい果実感をまとう/

【How to】
「韓国では練りチークが流行中。このアミューズのチークはバームタイプなのに発色も良くツヤも出る優秀さで、じゅわっと内側からにじみ出る血色感チークが簡単に。特徴的なのは入れる位置。チークというよりは目元の延長線上で、写真のように、目を囲むように広く高めの位置に入れるのがトレンドです。これにより目全体が赤く、泣いた後のような儚げなかわいさを演出します」(Georgeさん)

【使用アイテム】
AMUSE リップ&チークヘルシーバーム
| 価格 | 色 | 
|---|---|
| ¥1,890 | 04 | 
2色を混ぜながら色づけて。
【4】「粘膜系血色カラー」リップで旬顔に

【How to】
- まるで粘膜の延長のように見せられるくすみローズカラー。じか塗りで艶やかに立体的に仕上げて。
【使用アイテム】
NARS アフターグロー センシュアルシャイン リップスティック
| 価格 | 色 | 
|---|---|
| ¥4,730 | 888 | 
透明感を纏う「4つのメイク」テク
【1】「フェースパウダー+ハイライト」で透明感を後のせ
「ファンデはカバーの要素が強いため、疑似透明感を作り込むのはその後の工程が本番!昨今、美肌フィルター張りの仕上がりに驚かされることも多いフェースパウダーと、肌をメイクする感覚で使えるカラーハイライトの組み合わせなら、“おしゃれに透ける肌”を目指せますよ」(北原さん)

下地とファンデーションのみ

フェースパウダーとハイライトをプラス
\ふわっとブライトアップされたような神秘的美肌に♡/

【ポイント】
- セミマットフェースパウダー で、柔らかく発光する“すりガラス肌”を狙う
- ブルーのハイライトで儚げに透ける!
- メリハリもしゃれ感も盛る、ハイライト2色使い
【フェースパウダー選びの掟】
【1】粉感レスに仕上がる超微粒子
目指すところはリアルなキメ肌。肌になじませるとパウダーの存在がすっと消えてしまうような微粒子で、なおかつ主張しない色味が理想。
【2】ツヤよりもセミマット
ハイライトで光を重ねることを踏まえ、質感は控えめに。シアーなマットなら、すりガラスのように奥行きのある透明肌を演出できます。
【3】スキンケア成分がたっぷり
キメ細かな透明肌を演出できても、後々乾燥を招いてしまっては本末転倒。肌そのものの美しさをバックアップしてくれる成分も重視して。
【ハイライト選びの掟】
【1】柔らかく発光するパウダータイプ
ふんわりとした発光感を目指すべく、パウダータイプをチョイス。今回は広範囲に使用するため、テカり見え防止の意味合いも。
【2】フレッシュブルーと儚げラベンダー
コントロールカラー的効果も狙って2色使い。影をとばしたい部分にはブルー、華やかな光をまといたい部分にはラベンダーをオン。
【3】なじみ系よりも個性あるパール感
肌を彩る感覚で、華やかに透明感をまとわせるのが“後のせ”の醍醐味。ぱっと目を引く偏光パールで、神秘的ムードを盛り上げて。
【How to】
(1)下地とファンデを仕込んでからStart!
“後のせ”が生きる肌にするべく、下地&ファンデではトーンアップを狙いすぎないこと。フェースパウダー&パウダーハイライトを重ねてもパサつかないよう、保湿効果の高いものがおすすめ。
(2)ブラシの中までパウダーを行き渡らせる
C本体を上下逆さにして適量のパウダーを蓋に出す。ブラシでさっととったら、粉が散らないようティッシュの上でブラシをくるくると回しながら、中までパウダーを含ませる。


(3)フェースラインにささっと塗布
フェースラインにブラシをさっさっと滑らせながらパウダーをなじませる。初めに触れた部分により多くのパウダーがつくため、テカりやすいおでこから塗り始めるのが正解。

(4)顔の中央は毛穴を埋めるようにくるくると
蓋に残ったパウダーをブラシに少し足し、同じくティッシュの上でなじませたらお次は顔の中央。内から外に向けて、肌を磨くようにくるくると塗布し、毛穴やキメをフラットに。

(5)ハンドプレスして粉を密着
ラストは全顔をくまなくハンドプレス。手のひらのわずかな脂が良い働きをし、ツヤ感と密着感がアップ。ベースメイクがよれないよう、くれぐれも優しく包み込んで。

(6)こめかみの影をカバーして目元を明るく
こめかみのわずかな凹みは、正面から見ると予想外に深い影となり、フレッシュ感の妨げになることも。ブルーハイライトを指に取り、こめかみ部分に伸ばして発光させて。

(7)顔中央に光を集めて華やかに
肌の明るさやポジティブな印象を引き出すポイントは、顔中央部分の明るさ。鼻筋の低い部分、目頭、目の下の3角ゾーンにパープルハイライトを入れて、くすみをはらいながら華やかなムードに。

(8)ふっくらさせたい部分にブルーをオン
高く見せたい部分にもフレッシュなブルーハイライトがお役立ち。ブルーハイライトを眉下、鼻先に入れて骨格美人を装いながら、法令線が深い部分にもなじませて老け見えを阻止。

(9)口周りの影を一掃
唇の下に落ちる影にもアプローチ。パープルハイライトを指でなじませてトーンアップすることで、唇もくっきりと際立ちメリハリ顔に。最後にパープルハイライトを上唇の山にも塗布してピュアさをトッピング。

\Finish!/

【使用アイテム】
コスメデコルテ ブラッシュ ブラシ
| 価格 | 
|---|
| ¥4,400 | 
極細毛を贅沢に使用した、ふんわりとしたラウンド型。薄膜に仕上げるのに最適。
C.コスメデコルテ ルース パウダー
| 価格 | 色 | 
|---|---|
| ¥6,050 | 07 | 
シルクタッチでみずみずしい肌を再現。
シュウ ウエムラ ブラシ 20
| 価格 | 
|---|
| ¥6,380 | 
肌に優しく触れながらも適度にコシのあるブラシで、くっきりもふんわりも思いのまま。
【2】「ライトグレーシャドウ」で肌色全体の透明感もアップ
「色っぽさ、透明感、品をバランス良く併せもつラベンダーも、最新ヌーディメイクの注目カラー。事前にライトグレーのアイシャドウを仕込んでおけばまぶたのくすみが浄化され、繊細なラベンダーが見た目どおりクリア&華やかに発色します。さらには、肌色全体の透明感もアップ。これも、透け感発色で肌色や肌質といった素材を生かす力をもった最新のグレーだからこそ。ほかのパーツも青みを含んだカラーでそろえて透明感を引き立たせ、尊いオーラを放つ色っぽさを楽しんで。」(岡田さん)


【How to】
- ブラシにノンパールのパステルグレーシャドウをとり、アイホールに薄くオン。あえてきちんと発色させないのがコツ。
- その後、上まぶたのキワにAを引く。透明感の高い色を効かせるため、目尻よりも少しだけ長めに引く。

【使用アイテム】
A. ディオール ディオールショウ スティロウォータープルーフ
| 価格 | 色 | 
|---|---|
| ¥4,510 | 146 | 
微細パールがみずみずしく輝くラベンダー。
【3】「水系」粘膜ピンクチークで透明感爆上がり
「リキッドや練りタイプの“水系”はみずみずしさや血色ツヤの表現力、透け感を生かして、あえて高め&狭めに入れて。涙袋のすぐ下からCゾーンに入れるこのチークは、ほぼアイメイクと一体化して目元の赤みで色っぽさを出しながら、じゅわっとほてったような高揚感をプラス。最近の韓国メイクでトレンドの入れ方でもあります。目を大きく見せ中顔面短縮の効果もアリ」(河嶋さん)

\入れ方map/

【How to】
- リキッドチークを涙袋の下にちょんちょんと2点おきし、赤線で囲んだゾーンに指でトントンのばす。
- 涙袋ギリギリまで攻めるが涙袋にはつけないのがコツ。
【4】「ラメグロス」をのせてュアな透明感を底上げ
【BEFORE】

【AFTER】
ベースの色をキープしたまま味変したいときは、輝きを盛るラメグロスを。唇の中央に光を集めれば、立体感とピュアな透明感が底上げされ、儚げな印象に。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
 
                         
                         
                             
                             
                             
                             
                             
                             
                             
                             
                             
                             
                         
                             
                         
                             
                         
                             
                             
                             
                             
                         
											 
											 
											 
											 
											 
											 
											 
											 
											 
											 
											 
											 
											 
											 
											 
											 
											 
											 
											 
											
N.Y.を拠点に大活躍。その人の美しさを最大限に生かしたメイクには、美容賢者のファンも多い。