加齢でデリケートゾーンのハリも失われるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“デリケートゾーン”について。加齢によってデリケートゾーンのハリが失われるって…ウソ? ホント? アヴェニューウィメンズクリニックの福山千代子先生にお答えいただきます。
Q:加齢によってデリケートゾーンのハリが失われるってホント?
年齢を重ねるにつれ、顔や体にもシワやたるみが出てきたり、乾燥し潤い不足ということがありますよね。ところが、それは顔や体に限らず、デリケートゾーンも同じなのだとか。加齢によってデリケートゾーンもハリが失われ、潤い不足になるというのは本当なのでしょうか。
さっそく、この疑問を福山先生にぶつけてみました! 果たして答えは…?
A:ホント
「顔のたるみやシワと同じで、膣も40代から加齢により老化していきます」(福山先生・以下「」内同)
Point
・膣も顔のたるみやシワと同じ・40代から加齢により、老化していく
理由は?
「ズバリ、女性ホルモンであるエストロゲンの減少です。膣や外陰部は、エストロゲンによって保たれています。それが減少すると、ハリや弾力が失われ、萎縮していきます」
膣が潤い不足になると生じるデメリットとは?
「膣萎縮が起こると、外からの刺激に弱くなるため、傷つきやすくなってしまいます。これまでは気にならなかった下着のあたりが気になる、性交痛といった症状が多いですね。また、外陰部の見た目の変化や痒みなどが表れることもあります」
デリケートゾーンのセルフケアとは?
「デリケートゾーンには何も塗ってはいけないと誤解している人も多いかもしれませんが、デリケートゾーンは顔と同じ。保湿をすることが大切です。ここ最近では、デリケートゾーン専用のケアアイテムも多く登場していますよね。専用のジェルやミルク、オイルなどで十分に保湿する習慣を身に付けるようにしましょう。
また、性交痛で悩んでいる女性も多いですが、我慢すると膣内が切れたり、傷ついてしまうことも……。潤骨ゼリーやローションなどのアイテムを取り入れるのもひとつの方法です」
- ・デリケートゾーンは顔と同じで、保湿をすることが大切
- ・専用のジェルやミルク、オイルなどで保湿する習慣を身に付ける
- ・性交痛は、我慢すると膣内を傷つけてしまうことも…。潤骨ゼリーやローションを取り入れて
治療が必要なの?
「加齢に伴う女性ホルモン・エストロゲンの減少が原因で、性交痛や外陰部の痒みなどの症状がでている場合には、足りないエストロゲンを補うためのホルモン補充療法を行います。普通のお薬同様に口から飲む経口剤と、皮膚に貼ったり、塗ったりする経皮吸収型製剤、膣から入れる膣錠などがあります。
そのほかには、当院では顔のたるみやリフトアップに用いる炭酸ガスフラクショナルレーザーを膣用に応用し、開発した膣専用のレーザー“モナリザタッチ”を用いて治療していきます。下着のあたりや尿漏れが気になる人には、膣入り口周辺にも照射ができる“モナリザタッチプラス”をオススメしています。
加齢によって弾力が失われ、薄くペラペラになってしまった膣壁の粘膜上皮を、モナリザタッチによって、ふっくらと厚みのある粘膜上皮へ改善していきます。開発国であるイタリアでの臨床試験では、1回の照射で、膣の不快症状の平均改善率は、約50%という試験結果が出ています。
膣の粘膜は4~6週間でターンオーバーするので、当院では6週間に1回のペースをオススメしています。また、照射目安の回数は、萎縮の度合いによって変わってくるため個人差があります」
- ・モナリザタッチはこんな人におすすめ
- ・膣内だけでなく、入口付近の乾燥も気になる人
- ・くしゃみや咳をしたときに、尿漏れが起こる人
- ・トイレが近い、急な尿意が我慢できない人
- ・ピルを長期間服用している人
- ・乳がん治療によってホルモン療法を行えない人
文/木土さや
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
日本産科産婦人科学会専門医。金沢医科大学卒業。クリニックは、医師をはじめ全て女性スタッフで構成されており、更年期障害をはじめ、月経痛や月経前症候群(PMS) などの治療も積極的に行っている。女性ホルモンに影響され様々な不調や悩みを抱える女性の生き生きとした生活を応援しています。
アヴェニューウィメンズクリニック