健康・ヘルスケア
2020.6.5

うつ病と現代型うつは症状が違うってホント?真相を医師に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

A:本当

「従来のうつ病というのは、典型的なうつのことを指します。気分が落ち込んでしまったり、趣味に興味や関心が持てなくなった、やる気が出ない、考えがまとまらない、食欲が落ちる、不眠といった症状が起こります。

ところが現代型うつの場合は、過眠や食べ過ぎ、鉛のように身体が重く感じてしまうなどの倦怠感がメインに出てきます。また、場所や対人関係とも因果関係が深いという特徴があります」(坂本医師・以下「」内同)

“程度と長さ”…うつ気味とうつの判断基準は?

「不安が強くなったり、やる気がなくなったり…というのは、誰にでもありますよね。しかし、その状態が2週間以上続いている。また、多少落ち込んでも会社に行ける程度なのか、それともその症状があるがゆえに、出社はもちろん外出もできないぐらい重いのか。うつ気味なのか、うつなのかはズバリ、“症状の程度と長さ”によって判断します。

2週間以上会社に行けない、仕事ができないという状態が続いていたり、自分の中で色々改善を試みてもよくならない場合は、無理せずにクリニックを受診してくださいね」

復帰に向けたプログラムも。有効な治療法とは

「従来型のうつ病の場合は、薬物療法がかなり有効とされていて、休職を含めて十分な休息をとること、この2本柱で治療を進めていきます。

一方、現代型うつの場合は、それだけではなかなか回復が難しいといわれており、カウンセリングや休職された人が復帰に向け行うリハビリテーションの“リワーク”などを組み合わせます。復帰に向けて準備していくのも大切な治療のひとつなのです」

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坂本 里江子
青山すみれクリニック院長
精神科医 医学博士 AEAJ認定アロマセラピスト

表参道で女性のライフスタイルの変化に寄り添った治療をめざす。産後うつ病をテーマとした講演も実績多数。産業医として働く方々のメンタルヘルス向上にむけても活動中です。アロマセラピーや心理カウンセリングを中心としたサロン「アロマメンタル研究所SUZURAN」を開設。

青山すみれクリニック

アロマメンタル研究所SUZURAN

文/木土さや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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