株式会社バスクリン製品開発部開発4グループグループ長。博士(薬学)、温泉入浴指導員、高齢者入浴アドバイザーの資格をもち、入浴や入浴剤の有用性研究に従事。
炭酸入浴剤はシュワシュワの泡が消えたら効果も終わりって本当?真相をプロに直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
A:ウソです!
「炭酸ガス系の入浴剤は、お湯に入れたときのシュワシュワの発泡が消えたあとも、お湯の中に溶けている炭酸ガスによって、温浴効果は続きます。
シュワシュワの泡について誤解をしている人も多いのですが、泡が肌に当たることで直接的な効果があるわけではないのです。バスクリンでは、さら湯と炭酸ガス系の入浴剤入りのお湯に入ったときの血流量の変化を測定※したところ、炭酸ガス系の入浴剤入りのお湯では、入浴中だけでなく入浴後もしばらく血行促進作用は持続しました。さらに、体の芯まで温まり、皮膚の表面に冷水をかけた後も体温が回復するのが早いという結果を確認しました。つまり、炭酸ガス系入浴剤にはシュワシュワの泡が消えたあとも、体をしっかり温める役割があるということです」(石澤太市氏・以下「」内同)
※38℃のお湯に10分間入浴後、冷水に入り、足の皮膚表面温度を測定
炭酸ガスは、体にとって 良いもの?悪いもの?
「炭酸ガス(二酸化炭素)と聞くと、地球温暖化問題のイメージや、呼気から排出されることから“悪いもの”という印象を持っている人も多いかもしれません。しかし、炭酸ガスが溶けたお湯に入ると、体内の組織内の炭酸ガス濃度が上がります。酸素を運んできた赤血球は酸素を解離し、炭酸ガスと結合して、肺に持ち去ります。この頻度が高ければ血行が促進され、また組織内への酸素供給も促進されます。つまり、炭酸ガスは代謝促進の“陰の立役者”なのです。ちなみに皮下内に入った炭酸ガスは、肺から呼吸によって体外へ出されますので、身体の中でとどまってしまうということはありません」
炭酸系の入浴剤を入れるタイミングは?
意外と知らないのが入浴剤を入れるタイミング。シュワシュワと泡が出る炭酸ガス系入浴剤はいつ入れるのがよいのでしょうか?
「入浴する直前に入れるのがおすすめです。また、しっかり溶かしきってから入浴してください。濡れた手で製剤に触れると炭酸ガスが発生します。発泡に顔を近づけるとむせる場合があります。手の平に乗せて発泡させることはお避けいただき、使用法に従ってお使いください。
バスクリンの『きき湯』の炭酸ガスは、お湯の中で約2時間持続しますので、焦らずにゆっくりと入浴を楽しんでくださいね。また上がり湯についてですが、せっかくの有効成分や保湿成分などを洗い流してしまいますので、上がり湯はしない方がよいでしょう。」
【おすすめの炭酸ガス系入浴剤】
バスクリン きき湯 清涼炭酸湯 シトラスの香り
汗ばむ季節の1日の終わりにからだケア。温泉ミネラル(重曹)+炭酸ガスが入浴効果を高めて、だるい疲れ・肌荒れを緩和します。360g ¥920(税込 編集部調べ)
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。