健康・ヘルスケア
2020.2.24

3時間でも熟睡できれば睡眠時間は足りるってホント?真相を快眠セラピストに直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

A:ウソ

「睡眠というのは、“深さ”が大切です。たとえ本人は熟睡できたと思っていても、睡眠時間が短いと、体は休んでいるものの、脳が活発に動いて記憶の整理などを行うレム睡眠の時間が減ってしまいます。また、睡眠時に分泌された成長ホルモンが体内を巡る時間も必要。なので、最低でも6時間、できれば7~8時間は睡眠時間をとりたいところです。アメリカの研究では、6時間未満の睡眠時間は、許容できないと言わざるを得ないほどの短さといわれているのですよ」(三橋先生・以下「」内同)

睡眠5時間以下は要注意!真性ショートスリーパーは1%

「稀に睡眠時間が5時間以下でも、心身の疲労回復を図れるショートスリーパーもいます。とはいえそれは全体の1%あるかないかという程度。私たちが見知っている芸能人や政治家の方々にそういったタイプが多いこともあって目立つだけで、極めて珍しいのです。

ショートスリーパーというのは、寝なくても心身ともに元気である人です。意識が外側に向いていて、エネルギッシュな人に多くみられますが、忙しすぎて睡眠時間を削らざるを得ず、その生活が続いてしまっているというのは、健全ではありません。先天的にショートスリーパー以外の人は、マネしない方が賢明ですよ」

十分な睡眠がとれていないと、体の調子を崩してしまうだけでなく、うつなど心の病気を引き起こしてしまうことも……。“眠る”という行為を見直し、規則正しく、7~8時間はぐっすりと眠りたいですね。

 profile
三橋 美穂
快眠セラピスト
睡眠環境プランナー
寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでの20年間に、1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、特に枕は頭を触っただけで、どんな枕が合うか分かるほど精通。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディ―ネートなども手がける。著書に『驚くほど眠りの質がよくなる睡眠メソッド100』(かんき出版)ほか、日本語版を監修した『おやすみ、ロジャー魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)はシリーズ累計100万部を突破した。
スリーピース・カフェ

文/木土さや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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