健康・ヘルスケア
2018.3.6

女医に訊く#03|目立つ毛穴の開きは汚れ?皮脂?それとも老化?

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鏡を見るたびに、ポツポツ気になる“毛穴”。コレさえなければ、もっとキレイな肌になれるのに……! 今回はそんな毛穴の悩みについて、ウォブクリニック中目黒 総院長で皮膚科専門医の高瀬聡子先生にお話をうかがいました。

毛穴が目立つ原因って何?

年齢が若い頃に目立つ毛穴は、過剰な皮脂が毛穴を押し広げることが原因です。

「大人になってもTゾーンの毛穴が目立つのも、皮脂が原因の場合が多いでしょう。しかし、頬などの広いエリアに毛穴が目立つ場合は、基本的に“エイジング”が関与しています」と、高瀬先生。

な、なんと! 毛穴の開きも老化サインのひとつだったとは! ひとことで毛穴といっても、実は年齢や肌タイプによって要因が違うそうです。

毛穴は主に以下の4種類に分類できます。

◆乾燥毛穴

肌表面の乾燥に加え、内部の水分量が足りなくなった結果、ハリ感が失われて目立つ毛穴です。乾燥によるキメの乱れで肌の透明感が低下し、悪目立ちする傾向も。

◆詰まり毛穴

肌表面の乾燥やターンオーバーのリズムが乱れることで、出口がふさがれてしまった毛穴。内部に古い角質や皮脂が混ざり合って詰まり、毛穴を押し広げています。

◆炎症毛穴

ニキビが発症したり紫外線を浴びた結果、内部に炎症が発生した毛穴です。周囲のコラーゲンにダメージを与え、肌がゆるんで目立ちやすくなります。炎症後に色素沈着が起こり、黒ずんで見えることも。

◆たるみ毛穴

真皮の弾力が失われ肌が下方向にたるみ、しずく型に広がった毛穴です。乾燥やターンオーバーの乱れなど、他の毛穴悩みと一緒に起こりやすく、悪目立ちしやすい傾向が。

知っておきたい毛穴のメカニズム

私たちが憧れるのは、毛穴が1つもなくむき玉子のようにつるんとした肌。

「毛穴の悩みで来院した患者さんに、まずお話しするのは“毛穴はなくなりません”ということ。ゼロにはならない、という意味ですね」(高瀬先生)

毛穴レスな肌を目指しているのに! がっかりしてしまいますが、そもそも毛穴は体にとって必要不可欠な存在です。

「毛穴には、皮膚呼吸をサポートしたり、体内の不要な老廃物を排出したり、寒い時にキュッと引き締まって体温を調節する役割もあります。本当に毛穴がなくなったら、体をすこやかに維持できませんから。しかし、毛穴はゼロにはなりませんが、お手入れやクリニックの施術によって、目立たないようにすることは可能です」(高瀬先生)

美容的観点からみると毛穴は悪者にされがちだけど、身体にとっては不可欠なものなのですね。

「極端に言えば、“目に見える”毛穴は、何がしかの炎症が発生しているといわれています」と、高瀬先生。乾燥毛穴であれ、詰まり毛穴であれ、“毛穴として認識できる”時点で、目には見えない微弱な炎症が発生しているそうです。

「この微弱炎症は、毛穴周囲のコラーゲンやエラスチンなどの組織にダメージを与えます。するとハリ感が低下して、ますます毛穴が目立ちやすくなってしまう。この微弱炎症はシミやシワなどエイジングサインにも関与するものですから、早めのお手入れによって、毛穴を含めた肌全体をふっくら保つことが大切です」(高瀬先生)

毛穴が気になりはじめたら、肌内部で老化サインが進行している証拠。エイジングケアを視野に入れたお手入れを試してみましょう。

ときどき毛穴内部が黒ずんでいることがあります。これは、詰まった汚れが黒く酸化したり、ニキビなど毛穴が炎症を起こし色素沈着してしまった場合もありますが、実は“毛”であるケースも。

「埋没毛の場合もありますし、毛穴の中に太い毛が生えていて、それが黒く目立つケースもあります。こういう場合はレーザー脱毛をしてあげると、つるんとした質感に整いますよ」(高瀬先生)

毛穴が目立つ理由にはいろいろなケースがあるのですね。しかも毛穴のタイプごとに、改善の方法も変わってくるとのこと。次回は毛穴のタイプ別“正しいお手入れ法”と毛穴ケア最新情報ご紹介します。

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皮膚科医
高瀬聡子先生
ウォブクリニック中目黒 総院長。1995年慈恵会医科大学卒業後、翌年より慈恵会医科大学付属病院皮膚科に入局。2007年ウォブクリニック中目黒を開業。ドクターズコスメ『アンプルール』の開発・プロデュースも。
■ウォブクリニック中目黒 https://wove.jp/

文/宇野ナミコ 撮影/田中麻以(小学館)

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