健康・ヘルスケア
2017.2.14

30秒でヤル気スイッチぽちっ!お悩み症状別「ヨガ呼吸法」3つ

気分が沈んだりモヤモヤしたりしているときは、呼吸に意識を向けてみましょう。緊張が高まったり不安に苛まれているときほど、呼吸は浅くなりがちです。そんなときにしっかり呼吸をするだけで、驚くほど気持ちが落ち着いてくることもあるんです。

そこで今回は、ヨガインストラクターの筆者が、お悩み別に効果的なヨガ的呼吸法を3つご紹介しましょう。

 

■1:頭をスッキリさせたいときには「シータリー呼吸」

シータリーとは“冷却する”という意味の言葉です。

一般的なヨガの呼吸法は、鼻から吸って鼻から吐きますが、シータリー呼吸では、“口から吸って鼻から吐く”呼吸法です。

この呼吸法は、息を吸うとに、筒状に丸めた舌を口の外に出しながら空気を吸うのが特徴。吸いきったら、鼻からスーッと息を吐き出します。

この呼吸は、冷たい空気を取り込むことができるので、体内のほてりを取り除くことができたり、頭をスッキリさせたりできるんです。

睡眠不足で頭がスッキリしない朝にオススメな呼吸法です。

 

■2:眠れない夜には「ハタ呼吸」

“ハタヨガ”という言葉を聞いたことのある人も多いと思いますが、“ハ”は太陽、“タ”は月という意味。ヨガでは、右の鼻が“太陽の気道”で陽、左の鼻が“月の気道”で陰とされていて、左右の鼻からの呼吸することで、体内の陰と陽のバランスを取ることができるとされています。

ハタ呼吸のやり方は以下の通り。

(1)右手の人差し指と中指を折ります。(この形をつくりにくければ、好きな指の先を使用しても構いません)

(2)背筋を伸ばし、力を抜いてラクな姿勢で座ります。立ちながら行っても問題ありません。両鼻で息を吐ききってから、右手の親指で右の鼻を軽く押さえ、左の鼻から息を吸います。

(3)吸いきったら、薬指で左鼻をふさぎ両鼻をふさいだ状態にして、1〜3秒息を止めます。

(4)親指を離し、右の鼻から息を吐きます。吐ききったら、右の鼻から息を吸います。

(5)吸いきったら、親指で右鼻をふさいで(両鼻をふさいだ状態で)
1~3秒間息を止めます(クンバク)。薬指を離して、左鼻から吐きます。

上記の呼吸を何回か繰り返しましょう。

右の鼻で呼吸するときにはパワーチャージ、左の鼻での呼吸はカラダを休める働きがあります。

体内のバランスが整うので、眠れない夜などに行うとリラックス効果も高く、入眠へといざなってくれる働きもあるんですよ。

息を吸わない方の鼻は、指の関節や腹で優しく押さえてくださいね。

 

■3:ヤル気が出ないときにはハタ呼吸の「ハ」

ヤル気が出ない、気持ちが沈む……など、なんとなく元気が出ないときには、上記でご紹介したハタ呼吸の中でも、右の鼻を使う“ハ”だけを繰り返してみましょう。「スッキリしてきたな」と思うまで、右鼻だけ使った呼吸を行います。

(1)左鼻を押さえながら、右鼻で息を吸う

(2)両鼻を押さえ1〜3秒止める

(3)右鼻で吐く

(4)再び右鼻で息を吸う

丁寧に3〜5回ほど行うと、元気がみなぎってくるように感じる人も少なくありません。

「今日はヤル気が出ないな……」という日でも、オフィスのデスクで30秒ほどあればできるので、覚えておくと便利ですよ。

 

以上、さまざまなヨガの呼吸法をご紹介しました。どの呼吸法も、心身をリラックスさせるためにラクな姿勢でやりましょう。

いつもより自分の呼吸に意識を向け、自分のカラダと向き合うことで、不調に感じていた部分がラクになることもあるので、ぜひ試してみてください。

 

初出:美レンジャー  ライター:並木まき

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

この記事をシェアする

facebook Pinterest twitter

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事