健康・ヘルスケア
2022.5.1

足の裏が痛いのは病気ってホント?真相を医師に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

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日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「足裏トラブル」について。足の裏がいたいのは病気ってホント? 「下北沢病院」院長の菊池守先生にお話を伺いました。

Q:足の裏が痛いのは病気のサインってホント?

「歩きすぎて足が痛い」「外反母趾で靴を履くと痛い」など、毎日使う足のトラブルは多くあります。その中でも「足の裏が痛い」という悩みがありますが、足の裏が痛いのは何か病気のサインなのでしょうか。菊池先生に聞いてみました。

A:ホント

「足の裏が痛くなる原因として考えられる病気はいくつかあります」(菊池守先生・以下「」内同)

病気1:胼胝(べんち)や鶏眼(けいがん)

「手にペンダコができるように、足の裏にも歩くことによってタコができます。それがひとつ目は胼胝(べんち)や鶏眼(けいがん)。胼胝はいわゆるタコで、圧や摩擦が繰り返し起こることで皮膚が肥厚する症状です。鶏眼は俗称、魚の目。中心に芯が見えるので、俗に魚の目と呼ばれていますが、魚の目も胼胝の一種です。タコは角質の肥厚が外部に膨らんだもの、魚の目は角質の肥厚が内部に食い込んだものです」

[原因]
「これらは、フィットしない靴を履くことや、足の趾の変形によって慢性的に皮膚への圧や摩擦が起きる部分に発生しやすいのも特徴で、毎日の歩行によって負担が積み重なってできるものです。これが大きくなると足の裏に小石やおはじきを入れているようなものなの。母趾(親指)の趾腹(指の腹)や母趾と第2趾(人差し指)の間の付け根のところ、第5趾(小指)の外側などに縦に胼胝ができることで、痛みが出ます」

[対処法]
「足底の胼胝や鶏眼は、1度取ってしまえば終わりという訳ではなく、繰り返しできてしまうことが多いです。ですから、日常のケアが大切です。溜まってから削るのではなく、痛いところにパッドを貼ったり、余計な圧や摩擦を減らすために、オーダーメイドのインソールを作成することで痛みを軽減したり、定期的なセルフケアで痛みを改善させることが可能です」

病気2:足裏の脂肪の減少

「ふたつ目は足の裏のクッションとなる脂肪の減少が原因となるものです」

[原因]
「日常的に歩行というストレスにさらされている中で、徐々に足の裏の脂肪が減ってきます。それによって、踵や足指の付け根の骨が地面に直接ぶつかるようになり、痛みを感じるようになることがあります。特に素足やヒールの高い靴を履いているときに症状が出やすくなります」

[対処法]
「特に“最近フローリングを歩くのが辛くなってきた”という人は、ルームシューズやパッドの入ったルームソックスを履くのも対処法としておすすめです。そのほかにもクッション性のあるインソールを靴に入れる、足裏の前部分にパッドをつけるなども予防法です」

病気3:モートン病

3つ目がモートン病です。足指の付け根の間の神経が腫れて、知覚過敏のようになってズキッと痛むのがモートン病の症状です。足の中指と薬指の間にできることが多く、歩きはじめや、長く歩くと前足部が痛くなってくる人や234番目の指が痺れてくるという人は要注意です」

[原因]
「足趾(足の指)へと向かう神経が付け根の部分で圧迫を受けることで生じる神経障害です。ハイヒールなど爪先が細くヒールが高い靴を履くことや、爪先立ちの姿勢が長時間続く、外反母趾などの骨の形態異常で慢性的に神経が圧迫されることが原因で起こります

[対処法]
「痛いところの神経を圧迫しないように、その手前にパッドを貼って持ち上げておくことが有効です。痛みが強い場合は病院でステロイド注射で鎮めることもありますが、神経腫の切除が必要になることもあります」

外反母趾とは?

「足の親指が小指の方向に曲がることで、つけ根の部分が出っ張った状態です。しかし、単に親指の変形だけでなく、そのほかの指の変形や痛みにもつながることがあり、足全体の変形と捉えられています」

[原因]
「靴、遺伝、扁平足、過度の柔軟性など。つま先が細くなったり、ヒールの高い靴は外反母趾を起こしやすいです。そして、外反母趾は女性にできることが多く、遺伝することもあります。生まれつきの足の骨格構造が影響したり、外反母趾になりやすい人もいます」

[対処法]
「予防法としては、外反母趾部分が当たらない幅広の靴を履いたり、インソールを試してみるのも良いでしょう。ハイヒールを履く時間をなるべく短くするのも予防になります。仕事のシーンなどで必要な場合は、通勤時はスニーカーで履き替えるというのもおすすめです。

自宅でセルフケアをするなら、自分の指の間にシリコンなどを挟んで、指だけ広げるのではなく、足指の付け根はサポーターなどで幅を狭く締めて、その上で足指を広げるストレッチをするようにしましょう。

足の指と指の間を自分の手しっかり伸ばして広げる、手の補助なしで自力で広げる、5本の指でタオルをたぐり寄せて離す、タオルギャザーは外反母趾の悪化を防ぐので、足指ストレッチとして習慣づけるのもおすすめです」

下北沢病院 院長・医師
医療法人社団青泉会

菊池守先生

2000年大阪大学医学部卒業。アメリカ・ジョージタウン大学創傷治癒センターに留学した際、足病学に出会う。帰国後、佐賀大学医学部附属病院形成外科診療准教授を経て、日本初の足の総合病院「下北沢病院」開設後院長就任、現在に至る。
年齢に関係なく、いつまでも自分の足で歩くための「足の若返りメソッド」を考案。多くのメディアにも取り上げられている。

著書に「足の専門家が教えるー100歳までスタスタ歩ける足のつくり方」(アスコム)。下北沢病院医師団著書に「“歩く力”を落とさない!新しい「足」のトリセツ」。

下北沢病院 


 

文/土屋美緒

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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