食・レシピ
2021.5.1

GWは自宅で旅気分♪ ピンチョスやマリネ…スペイン旅行の妄想に浸れるトリップごはんレシピ

今すぐはなかなかむずかしいですが、いつかまたきっと来る海外旅行を楽しめる日…。その日が来るまで世界各地の料理を、自宅で作って妄想旅を味わいましょう♪各国の料理をよく知る旅好きな料理家さんたちが、思い入れのある土地のソウルフードを『美的』のためにアレンジしてご紹介!お手軽でおいしいだけでなく美に効く要素もたっぷり♪ 今回はスペインにトリップしたような気分になれるご飯を料理研究家の植松良枝先生に教えてもらいました。

料理研究家 植松良枝先生が案内するスペイントリップごはん

202106gp160-4

ヘルシーなシーフード使いで気分はスパニッシュ!

料理研究家

植松良枝先生

 

バスクのアサリごはん

202106gp160-8
「バスクのお米料理の定番で、アサリのうまみがたっぷり染み込んだ1品。海が近い土地柄、現地では新鮮なアサリを使ってオリーブオイルと塩だけという、シンプルな味つけで作られています」

<材料>(2人前)
アサリ(砂出ししたもの) 300~500g
米 150ml
ピーマン(5mm角切り) 1個
にんにく 1片
白ワイン 大さじ3
水 100ml+300~350ml
オリーブオイル 大さじ1
塩 小さじ2/3

<作り方>
(1) 鍋にオリーブオイルとつぶしたにんにくを入れて弱火にかけ、香りが立ってきたらアサリを入れて、白ワインと水100mlを加えて強火にかける。

(2)アサリの口が1~2個開いてきたら火を止め、蓋をして2~3分程蒸らす(余熱で残りのアサリの口が開く)。アサリをいったん取り出す。

(3)鍋に米を洗わずに加えて水300~350mlとピーマン、塩を加えてひと混ぜし、再び火にかける。ひと煮立ちしたら、途中何度か上下を返し、弱めの中火で12~15分、米が好みのかたさになるまで煮る。アサリを戻し入れ、お好みでオリーブオイル(分量外)を適宜かけていただく。

 

\ここが美に効く!/ アサリは肌や髪、口腔を健康に保つ働きのあるビタミンB2、そして貧血予防に効果のあるビタミンB12が豊富。ニキビや口内炎の症状に悩んでいる人は積極的に摂取したい食材です。

 

タコとピーマン、玉ねぎのマリネ

202106gp160-7
「スペインの定番マリネで、ピーマンの青い香りと魚介の相性が抜群! お酢をチャコリビネガーにすると本格的な味わいに」

<材料>(2人前)
ゆでダコの足 120g
ピーマン 大2個
玉ねぎ(季節によっては新玉ねぎがオススメ) 中1/2個
グリーンオリーブ 12粒

A
塩 小さじ1/2〜2/3
酢 大さじ4
オリーブオイル 大さじ2

<作り方>
(1)ゆでダコは3〜4mm厚さ、ピーマンはヘタと種を除き5mm幅の薄切りにし、玉ねぎは繊維に沿って2~3mm厚さのごく薄切りにし、グリーンオリーブと共にボウルに入れる。

(2)(1)にAを加えてよく混ぜ、30分以上冷蔵庫でなじませる。

 

\ここが美に効く!/ 低脂肪で高たんぱくなタコでうまみを加えたマリネは、ピーマンを加えることで美肌効果も期待できる1品に。コラーゲンの合成を助けるビタミンCが豊富なピーマンはハリのある肌を作ります。

 

バゲットのピンチョス

202106gp161-1
「刻み野菜のマヨネーズソースと魚介を合わせたピンチョスは、現地でも人気。今回はゆでエビとスモークサーモンを使用しましたが、ゆで卵をトッピングしても華やかです」

<材料>(2人分)
バゲット 適量
セロリ 1本
キャベツ 1/8個(150g)
塩 小さじ1
マヨネーズ 50g
レモン汁 小さじ1~2
パセリ(みじん切り) 適量

<トッピング用>
ゆでエビ、スモークサーモン 適量

<作り方>
(1)バゲットは2cm程度の厚みの斜め薄切りにする。

(2)セロリは斜めにごく薄切りにし、キャベツは1cm角に切ってボウルに入れ、塩を加えて軽くもみ、10分以上置く。

(3)水気が出たらよく絞り、マヨネーズとレモン汁、パセリを加えて混ぜ合わせ、バゲットの上にのせる。

(4)市販のゆでエビやスモークサーモンをトッピングして盛りつける。

 

\ここが美に効く!/ 余分な水分やナトリウムの排出を促すカリウムを含んだセロリがむくみを防止。葉も使えば栄養を余すことなく摂取。食物繊維が豊富なキャベツとの組み合わせで、さらにデトックス効果を発揮。 

 

イワシとじゃが芋のスペインオムレツ

202106gp161-2
「スペインでは“トルティージャ”と呼ばれていて、お酒のおつまみとしてもぴったりなのですが、朝食メニューとしても人気。たくさん作っても日もちするので、サンドイッチの具材にしてもおいしいです」

<材料>(4人分)
じゃが芋 200g
卵 4個
塩 小さじ2/3
オイルサーディン 1缶
オリーブオイル 50ml

<作り方>
(1)じゃが芋はよく洗って皮をむき、縦半分に切ってから3mm厚さの薄切りにする。湿らせたキッチンペーパーを耐熱皿に敷き、その上にじゃが芋を均等に広げてふんわりとラップをし、600Wの電子レンジで3分加熱する。

(2)大きめのボウルに卵をよく溶きほぐして塩を混ぜ合わせる。

(3)フライパン(直径約18~20cmを使用)にオリーブオイルと(1)のじゃが芋を入れて中火にかけ、ところどころ揚げ色がついたら、ヘラでじゃが芋を所々つぶしながら3~4分加熱していく。

(4)(3)の熱々のじゃが芋(オリーブオイルごと)とオイルサーディンを卵液の入ったボウルの中に入れて手早く混ぜ合わせる(この段階で卵液に適度に火が通る)。

(5)フライパンを再び中火にかけて熱し、(4)を一気に流し入れたらヘラで全体を底からよく混ぜ合わせ、平らにならしたらごく弱火にしてフタをし、表面がプルプルと固まり、ひっくり返せるくらいになるまで3分程度焼く。

(6)平らな皿などを使って裏返し、裏面は1〜2分、好みのかたさになるまで焼いたら器に盛る。

 

\ここが美に効く!/ 栄養価が高い卵ですが、唯一不足しているビタミンCをじゃが芋で補った完全食! オイルサーディンにはEPAやDHAなどが含まれ、血中コレステロールや中性脂肪を減らして育毛&美肌効果が。

 

季節のフルーツのマセドニア

202106gp161-3
「オレンジ・バナナ・パインをベースに、季節のフルーツで楽しんでください。秋ならリンゴ、柿、梨もいいですね」

<材料>(2人分)
ネーブルオレンジ 大2個
カットパイン、カットメロン 各8~12ピース
バナナ 2本
キウイフルーツ 2個
ブドウ 適量
スペアミント、ローズマリー 適量
グラニュー糖 60g
白ワイン 200ml(ノンアルコールにしたい場合は加えなくても良い)
レモン汁 1個分
お好みのリキュール(ラム酒、コアントローなど) 適量

<作り方>
(1)ネーブルオレンジは天地を深めに切り落として片側面を果肉が見えるまでそぎ切りし、3~4等分の輪切りにしてから一口大に切る。カットパインとメロンは大きいものは半分に切る。バナナは皮をむき、1.5~2cm厚さに切る。キウイフルーツは皮をむいて一口大に切る。ブドウは半分に切る。

(2)(1)のフルーツを大きなボウルに入れ、スペアミントとローズマリー、レモン汁、グラニュー糖を加えてよくなじむように混ぜ合わせる。香りが立ってきたら白ワインとリキュールを加えて、30分以上なじませてからいただく。

サングリアにアレンジしても♪
202106gp161-4
「写真のように白ワイン(赤でも)と割ってサングリアにしたり、サイダーと割っても◎。マセドニアは余ったら冷凍して、後日、豆乳と一緒にミキサーにかければ絶品ミックスジュースに」

これさえあればもっとスペイン気分を味わえる!

スペイン産のオリーブオイル

202106gp160-10
「料理の国別、食材別に数種類のオリーブオイルを使い分けます。スペイン料理には10月の満月に手摘み収穫されるというEX-Vオリーブオイルを愛用中」
MJX fullmoon 200ml ¥3,240

味の決め手となるシーソルト

202106gp160-11
「スペイン料理はオリーブオイルと塩が決め手。サン・セバスチャンのバルでも、この塩がよく仕上げに使われていました。おいしさが引き立ちます」
マルドン シーソルト 125g ¥464

スペイン旅の思い出 from 植松先生

202106gp160-3
「あのバスクチーズケーキ発祥のバル『ラヴィーニャ』。おふくろの味的ピンチョスを提供する地域密着型バル」

202106gp160-1
「しにせ名店『ゴリッティ』は早朝から開いている貴重なお店」

202106gp160-2
「市場近くの食材店。旬の野菜やきのこがおいしそう!」

202106gp160-5
「好みの具材でオムレツを作ってもらい、できたて熱々をバゲットに挟む、私の朝の定番メニュー」

 

『美的』2021年6月号掲載
撮影/宮濱祐美子 スタイリスト/来住昌美 栄養監修/食のスタジオ 構成/正木 爽・宮田典子(HATSU)

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

この記事をシェアする

facebook Pinterest twitter

関連記事を読む

あなたにおすすめの記事