ボディケア
2023.1.27

「やせる方法」より「太った原因」を知ることがダイエット成功のカギ! その他に気を付けることは?|ダイエットコーチ計太の「ラクやせ」メソッド

コロナ禍以降、心身の健康マネジメントに関する興味はさらに高まっています。ダイエットに関する書籍も数多く発売され、好調ですが、それはつまり多くの人が失敗しているから。そして「やせられないのは、効果のないやせ方を信じている思い込みやストレスのせい。これに気づき、正しい知識のもと、無理なく、続けられる内容で挑戦すれば、結果的に成果が上げられ、リバウンドも防げる」。そう語り、YouTube、Instagram、Twitter はじめ、さまざまな媒体で情報発信しているのが“ダイエットコーチ”計太さん。

先日発売されたばかりの書籍『ダイエットコーチ計太の「ラクやせ」メソッド』では、運動生理学を学んだ知見とパーソナルトレーナーとしての経歴、イケメンなのに親みやすさもあるキャラを併せ持つ計太さんが、心が不安定になりがちなダイエッターのリアルな不安と悩みに寄り添い、正しく、賢く、確実に成果を上げる「無理なく続けられるダイエット」=「ラクやせ」のヒントやアドバイスを行います。今回は、ダイエットを始める前に覚えておきたいポイントをご紹介します。

【意識編】ダイエットを始める前に覚えておきたい7か条

ダイエットコーチ

計太さん

【1】「やせる方法」より、「太った原因」を知る

「ダイエットをするぞ!」と決意した時に、何から始めるべきでしょうか。まずは「やせる方法」を探す人が多いと思います。「〇〇を食べたらやせやすい」「運動するなら〇〇運動がいい」といったことも確かに必要な情報かもしれません。ですが、今のあなたに本当に必要なことは「太った原因」を知ることです。きっと、何かのきっかけで生活に変化が起こり、どこかのタイミングで太り始めたはずです。

僕がダイエット指導でたくさんのダイエッターとお話した経験では、環境の変化はかなり大きなきっかけになる人が多いと感じています。仕事が変わって忙しくなった、誰かと一緒に住むようになった、職場が変わって生活時間が変わった、などです。これらのきっかけによって運動習慣や食習慣に変化が起こります。きっと皆さんも生活の中で何かが増えて、また何かが減っているはずです。この変化に対応できれば、その分の“やせ”を手に入れられるのです。下の表では多くのダイエッターに当てはまる、太る原因の一例を示しました。

「やせるためには何をすべきだろう?」→「そもそもなぜ、太ってしまったのだろう?」→「まずは自分自身の生活で思い当たる、太った原因を取り除こう」。こうして導き出された生活ルールこそ、「やせる方法」の第一歩です。

では、「太った原因」を無視したままダイエットをすると、どうなるのでしょうか。自身が太った原因には目もくれず、ネットで見つけた情報頼みの“やせるルール”を生活に取り入れたとします。これはつまり、太る原因を抱えたままそのルールを実行するということ。その場合、仮にやせられたとしても再び太るリスクを抱えたままの状態が続いているということです。やがてそこから聞こえるのは、リバウンドの足音……。目新しい情報に飛びつく前に、まずは太ってしまった原因を見つけましょう。

【2】過度な期待を捨てる

皆さんは過度な期待を持ってしまったことで後悔したことはありませんか? 恋愛や友人関係においてもよくあることですが、この“過度な期待”はダイエットでも禁物です。ダイエットにおいては、「簡単にやせられる」という思い込みこそが“過度な期待”です。

「なかなかやせられない」「思っていたよりやせられない」と感じてしまうこれらの状況は、結構なストレスになるはずです。過度な期待を持って理想を作り上げてしまうがゆえに、理想と現実のギャップが生まれてしまい、さらにうまくいかないというギャップが原因となり、ダイエットを継続できなくなってしまいます。

皆さんが過度な期待を抱いてしまうことは、ある意味、当たり前のことです。というのも、皆さんは知らず知らずのうちに過度な期待を抱かされてしまっています。簡単にやせられる、短期でやせられる、大幅な減量の成果、劇的ビフォアアフター、そういった情報のほうが注目を集めやすいこともあり、SNS上にはこういった情報があふれかえっています。SNSでダイエットの成果を見せる類いの発信について、半分はウソというくらいのスタンスでいたほうがいいでしょう。

ダイエット指導の現場では地味なケースのほうが多いのも事実。確かに大幅な減量を達成する人も、スルスルとやせる人もいますが、ちょっとずつやせて、ちょっと戻って、またちょっとずつやせて……というケースがほとんど。そしてそれが現実です。ですから、過度な期待は捨てて、長期的な視点でダイエットを考えることをおすすめしたいのです。

【3】他人と成果を比較しない

突然ですが、皆さんは他人と比較して自分が劣っていると感じた時に燃えるタイプですか? やる気がみなぎるタイプですか? 「YES」と答えた方に追加の質問です。そのやる気は、長続きしますか?

他人と成果を比較するとダイエットが続きません。特にダイエットの場合は、成功者と比べがちです。「あの人はあんなにやせている」「あの人は今月何kgやせたのに、私はやせられていない」など。それで落ち込んでしまい、ストレスがたまって、やけ食いしてしまう。この場合、やけ食いの原因はストレスと判断されがちですが、違います。そもそもの原因は比較をしてしまったことで、ダイエットのマインドセットを間違ってしまっているのです。「何kgやせられたか」の成果を比較することが、いかに現実的ではないかということを理解していただきたいのです。

人間はそれぞれ置かれている状況、環境、遺伝的な要因があり、それら全てが影響するため、総合的なやせやすさには必ず差があるのです。なのに、何kgやせられたかを比較するなんて、無理があると思いませんか? 「そういった差を理解した上で努力するのがダイエットでしょ!」と考える方もいらっしゃるでしょう。そういったスポ根も嫌いではないのですが、個人差があることは絶対に知っておいてほしいのです。さらに、それらを知ってか知らずか、他人と成果を比較して落ち込む人が多いという事実。他人と比較してがんばれる人なら、どうぞご自由に。ですが、僕が多くの皆さんに向けて届けたいアドバイスは「他人と成果を比較しない」ことです。そのほうが、ダイエットを続けられる可能性が高くなるからです。

【4】身の丈に合った努力をする

そもそも「がんばる」って、長続きしないと思いませんか? 大会に向けてがんばっている時の練習量、試合に向けた練習の追い込み、受験勉強……。振り返ってみると過去にがんばったことって、ゴールがあるからこそ続けられたことが多くないでしょうか? その中でも生活の一部としてなじんだものだけが習慣化されて続くのですが、そうでない大多数のがんばりは、残念ながら続かないものです。

同様にダイエットを「続ける」ということを念頭に置いた場合、あまりにがんばり過ぎると続かない可能性が高くなります。がんばればがんばるほど、継続できる可能性が低くなるということです。ただ、一切がんばらなくてもいいかというと、それもウソになります。今までの生活を変化させるわけですから、少なからず、がんばりは発生します。つまり「がんばり過ぎないこと」こそ、ダイエット成功のカギということになります。

さらにダイエットに注げる労力は、人それぞれ違うということを知っておいてください。生活上、やらなければいけないことの量も違いますし、運動が嫌いな人とそうでない人では、運動による疲労感に大きな差があります。だからこそ、どれだけがんばっているかは他人と比較せず、自分自身で評価をすること。皆さんの生活上、「身の丈に合った努力」から始めてください。そして生活の変化は少しずつでOKです。

【5】体重の増減に一喜一憂しない

ダイエット中の人であれば、体重が減るとうれしいし、逆に体重が増えたら落ち込みますよね。また、減るだろうと期待していたのに体重が減っていなかったら、これまた落ち込んだり、暗い気持ちになりませんか? 減ったら勝ち、増えたら負け、何なら現状維持でも負けというのは分が悪い勝負をやっている気分になりませんか?(ここまで読んでくださった方なら、体重の増減に対しても過度な期待をしなければいいんだな、一気に減るものではなくて気長に考えるほうがいいんだ、と思ってくださっているはずです!)

現実的には難しいことかもしれませんが、体重の増減に一喜一憂しないほうが気分良く生きられます(そもそも、ダイエットの主たる目的を体重にセットしなければいいのです)。というのも、ダイエットはうまくいくこと以外、全てがストレスになってしまう可能性があるからです。過度に体重を気にしてしまう人は、1日に何度も体重計に乗るだけでなく、脂肪であれ、筋肉であれ、便秘であれ、体重が増えることの全てが悪だと考えるようになり、体重が増えてしまうことが怖い一心で、強い食事制限から抜け出せなくなるというケースがあります。思い当たる人は、摂食障害になりかけているかもしれません(僕に診断はできませんので、実際にそうなのかどうかはわかりませんが)。

そもそも、誰にも体重の増減はあります。昨日と今日で同じ体重にならないことなんて、普通にあります。たまたま増えることもあれば、たまたま減ることもあります。前述のように、そもそも脂肪が燃焼されるには時間がかかるのと同様に、脂肪の合成にも時間がかかります。

例えば昨日より体重が500g増えたとしても、それが全て脂肪というわけではないのです。皆さんが心配なさっている「(脂肪が増えるという意味での)太った」ではなく、腸の中の内容物の量、水分量のいずれかの変化が原因です。体重の変化を追うことが悪いとは言いませんが、ダイエットは必ず長い目で見ること。1か月~3か月程度のスパンで評価することをおすすめします。

 

気になる残り2つのメソッドはぜひ発売中の書籍『ダイエットコーチ計太の「ラクやせ」メソッド』でチェックしてみてください。

「2か月後の減量より1年後の健康」を目指して、計太さんと一緒に健康で美しい体を手に入れましょう!


『ダイエットコーチ計太の「ラクやせ」メソッド』 著/計太
発行/小学館 定価/1595 円(税込) ページ数/176P

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撮影/藤岡雅樹さん

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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