ヘアスタイル・髪型
2024.3.6

前髪の伸ばし方「4つ」とスタイリング方法【5選】

後ろ髪と違って扱いが難しい前髪。そんな前髪をキレイに伸ばす方法を掲載。伸ばしかけのアレンジ方法もご紹介します。

髪を伸ばす方法「4つ」

アヴェニュー表参道クリニック

佐藤 卓士院長

  1. 予防ケアとして育毛剤や育毛成分を配合した育毛シャンプーを使用
  2. 頭皮を刺激し、血行を良くする頭皮マッサージやブラッシングを毎日行う
  3. 脂質や糖質を取り過ぎない、野菜や果物の摂取を心がける
  4. ストレスをためない、睡眠不足や過労に気を付けるなど、生活習慣を日々改善

「健康な毛髪でも、1日に約50~100本抜けるのは自然といわれています。女性の場合は、髪の長さもあるので、10本程度でも、すごくたくさん抜けてしまった!と感じるかもしれません。でも、正常な範囲であれば心配しなくても大丈夫。実際に症状が出ていなくても、予防ケアとして育毛剤や育毛成分を配合した育毛シャンプーを使用するのもよいですね。頭皮を刺激し、血行を良くする頭皮マッサージやブラッシングを毎日行うのが望ましいです。

そのほかにも、脂質や糖質を取り過ぎない、野菜や果物の摂取を心がける、ストレスをためない、睡眠不足や過労に気を付けるなど、生活習慣を日々改善していきこれを継続していくことで、薄毛の予防が可能となります。

いつもより異常に抜け毛の量が多い、髪全体が薄く、細くなってきた……このようなときには、病的な原因が関係しているかもしれないので、ぜひ皮膚科や美容外科を受診してみて」(佐藤院長)

前髪を早く伸ばす方法【3選】

【1】髪にいい栄養を食事から摂る

『たべかた』代表・管理栄養士

板橋里麻さん


アミノ酸
髪を作るのに必要不可欠。たんぱく質を摂取して
アミノ酸はたんぱく質の一種。動物性も植物性も、たんぱく質は髪に必要です。赤身肉や大豆、乳製品に含まれる「リジン」は髪の毛の材料となり、大豆や魚介類に含まれる「アルギニン」は成長ホルモンの分泌を促します。

ミネラル
ストレスや疲労でも失われてしまうデリケート成分
健康的な髪の毛を育てる3大栄養素「たんぱく質」「ビタミン」「亜鉛」。中でもミネラルの一種である亜鉛はたんぱく質を髪に合成するときに必要で、髪の毛に栄養を運ぶ重要な役目。特にカキや豚レバーに豊富。

L-システイン
ケラチンの生成に必須。健康な髪に
髪の構成成分の99%を占めるたんぱく質の一種、「ケラチン」。そのケラチンの生成に不可欠なのが「L-システイン」。羊肉や牛肉、オートミール、サケ、小麦粉などがおすすめ。

【2】育毛剤+頭皮マッサージをする

K-two Esola IKEBUKURO 代表

奥村一輝さん

STEP1:髪をかき分けて頭皮に直射
タオルドライ後の湿った頭皮に使用。髪をかき分けて頭皮を露出し、直接塗布。その後、指の腹を使って頭皮をマッサージする

STEP2:この辺りにつける
抜け毛の影響が出やすいつむじ周辺や分け目、生え際をメインにつける。ハチ上全体で10か所程にシュッと!

【3】お風呂の中で頭皮マッサージをする

Somi セラピスト

生田和余さん

STEP1:シャンプーをつけて全体をほぐす
頭皮全体にシャンプーをまんべんなく行き渡らせる。泡立つタイプは泡立ててからつけること。生え際から襟足に向けて両手の五指を広げて手ぐしを通して、頭全体を軽くほぐして。

STEP2:指をジグザグに動かして全体をほぐす
両手をしっかり広げて指の腹で頭皮をとらえながら、生え際から襟足まで、指先をジグザグに動かしてこり固まった頭皮全体をほぐす。痛みを感じたり凝っている所は重点的に。

STEP3:ゲンコツをこめかみに当ててほぐす
両手でゲンコツを作りこめかみに当てて、一度グッと押してから、上に引っ張り上げて後ろ方向へ動かす。側頭筋をほぐしながら、前側に下がった頭皮を持ち上げて後ろに戻すイメージ。

STEP4:ゲンコツのまま後頭部
手はゲンコツのまま、後頭部に。グッと頭皮を押して圧を加えながら、小さめの円を描くようにして後頭部全体をほぐす。手の関節部分でツボや痛気持ちいい部分をマッサージして。

STEP5:頭頂部にある結合部を押す
頭頂部の「縫合部」(赤ちゃんのとき頭蓋骨が割れていた所)をプッシュ。まず、親指を耳の上の骨のくぼみに引っかけて、指先を頭頂部に置き、イラストの点の部分を前から後ろへとプッシュ。

STEP6:盆の窪に親指をかけて頭に力を入れる
首のつけ根にあるへこみ「盆の窪」に両手の親指を引っかけて、ボールのように頭をつかむ。ひじを後ろ側に開き肩甲骨を寄せて、頭も後ろに少し倒して手に重みを乗せるとよりツボに入る。

STEP7:両手を使ってランダムにほぐす
両手の五指を全部使って頭皮をランダムにつまむ。頭全体をリズミカルに。頭皮を柔らかくほぐす。頭皮の血流がアップしてくると、顔色もぱっと明るく、トーンアップする。

STEP8:髪の毛をツインテールにして引っ張る
リフトアップのための「髪の毛引っ張り」を。最初に生え際から頭頂部をふたつに分けツインテールにしてぐっと上に引っ張る。次に耳の周りを細かい毛束に分けて横に。さらに後頭部は上に引っ張ると、頭皮の血行が上がり滞りがさっと流れるような感覚に。


STEP9:全体をほぐして鎖骨まで流す
STEP1のように全体に手ぐしを通して生え際から襟足に向かって流す。そのまま続けて、最後に耳の後ろから首のサイドを通って、鎖骨のリンパまで流して終了。よく流しておわり。

伸ばしかけ前髪のスタイリング【5選】

【1】軽めのオイルで「ぱらり前髪」

ヘア&メイクアップアーティスト

paku☆chanさん


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前髪伸ばしかけ…or前髪がない人は“オイルぱら前髪”×毛流れ透け感眉に
「ウェット質感で髪のボリュームが抑えられ頭が小さく見え、散らした前髪風毛束で顔に奥行きが出て小顔効果につながります」(paku☆chanさん)

STEP1:ヘアオイルを手にとる
ヘアオイルを3~4プッシュたっぷり手のひらにとる。重めのオイルの場合は少なめに。

STEP2:毛先からもみ込む
毛先からもみ込む。このとき、手のオイルがなくなっていたらもう1プッシュプラス。

STEP3:手ぐしで馴染ませる
中間から毛先に向かって手ぐしでなじませる。内側にもしっかりとつけて。

STEP4:残りを顔周りにつける
手の残りでトップから顔周りの髪につける。毛束をつまんでランダムに散らして完成。

【2】2wayで楽しむ!「シースルー&かきあげヘア」



【how to”スタイリング”】
前髪は、黒目幅ほどの狭め&薄めにカットします。髪を伸ばし中の人で、ちょっとイメチェンがしたい人にもおすすめの2wayバング。薄めの前髪にマッチするのは、レイヤーなどの軽さがある今どきのスタイル。スタイリング時は、下ろす場合も、かき上げにする場合もアレンジのきくマジックカーラーを使って。セット剤は、束感とツヤ感を出すオイル、もしくは、硬めのシアバターをほんの少しだけつけます。
かき上げバングにするなら、シアバターの方がホールド力があるので○。

担当サロン:GARDEN Tokyo(ガーデン トウキョウ) 田中麻由さん

【3】イイ女風「オールバック」でハンサム風

\パリッとハンサムな雰囲気に!/


【how to”スタイリング”】
前髪を水で濡らし、ドライヤーを前髪の下側から上に向けて乾かす。手にバームを広げ、前髪をかきあげながら内側から全体にもみ込み、後ろに流す。

【4】ぺったり前髪を「ふんわり立ち上げバング」に

Belle omotesandoスタイリスト

藤原愛莉さん

STEP1:前髪を水スプレーで軽く湿らせる。
「髪のクセは乾く瞬間につきやすいので、一度前髪を湿らせます。霧吹きを使って根元からまんべんなく湿らせるのがコツ」(藤原さん・以下「」内同)

STEP2:根元にドライヤーの温風を当てる
「片手で前髪をかき上げて、前髪の根元にドライヤーの温風を当てます。根元がしっかり乾き、毛先に湿り気が残る程度でストップ」

STEP3:中間〜毛先に温風を当てる
「中間~毛先はタイトに抑えたいので、根元の立ち上がりをつぶさないように額に沿わせ、乾くまで温風を当てます」

STEP4:オイルをなじませる
「手のひらに100円硬貨大程度のオイルを出します(ポンプの場合は半プッシュ)。両手にしっかり広げてから、髪をかき上げるようにしてオイルをなじませて、毛束感とまとまりを。猫っ毛の場合、オイルの量が多すぎると、余計にペッタリしてしまうので量には注意が必要です」


完成!
前髪の根元に立ち上がりがつき、スッキリとした印象に。レングスに関係なく、中途半端な長さの前髪は、このテクで乗り切ることができます。

【5】「外ハネセンター分け」で即イメチェン

BEFORE

STEP1:前髪全体を毛先からくるんと内巻きにする
ストレートアイロンで、前髪全体を根元から毛先まで巻き込むように挟んだら、前方向に回転させて。

STEP2:毛先を外方向へ曲げるようにスタイリング
ヘアワックスをつけた指でざっくりセンター分けに。根元から毛束をつまみながら毛先をくせづける。

完成!
ふんわりボリューム感のあるセンター分け前髪は、今、注目のスタイル。おでこを出しつつも、こめかみ周りは覆って重みを出すことで、まろやかな女らしさを加味。毛先を外方向に軽くハネさせて抜け感を。

伸ばしかけ前髪のアレンジ【3選】

【1】ロングヘアもすっきり「ツイスト」アレンジ

ビーチバレー選手

宮川紗麻亜さん

STEP1:前髪の分け目をキレイに取る
「前髪を7:3くらいの分量になるように分けます。おでこを全開にすると幼い印象になりやすいので、前髪の分け目をまっすぐキレイに取ってきちんと感を出します」 (宮川さん・以下「」内同)

STEP2:毛量の多い方の毛束をねじっていく
「前髪をツイストするのはSTEP1で分けた毛量の多い方だけ。もう片方はストレートのままにした方が、すっきり感をキープできてデイリー使いしやすいスタイルになります」

STEP3:ツイストした毛束をヘアピンで留める
「STEP2でねじった毛束を、耳の後ろの位置でヘアピンをさして留めます。毛束と垂直になるようにヘアピンをさすと、安定感があります」

STEP4:後ろの髪は耳の高さで結ぶ
「前髪を上げて軽やかな印象にしているので、テンションが揃うようにポニーテールは少し高めの位置に。ヘアゴムでまとめた後、ラメ入りのシュシュをつければ、華やかさと安定感がUPします」

完成!
おでこを全開にしても、ツイストのおかげで幼い印象にならずエレガント。
ツイストはゆるめにねじるのも大人っぽく仕上げるポイントだそう。

【SIDE】
耳の高さでまとめたポニーテールで、すっきりと上げた前髪の軽やかさを後押し。華やかなシュシュのおかげで、エレガントさはキープ。

【2】おでこ見せ「可愛げツイスト」アレンジ

tricca Daikanyama トップスタイリスト

小走祥菜さん

STEP1:前髪~髪全体にバームをなじませる
「手のひら全体にバームをのばしたら、手ぐしで前髪をとかしながらバームをなじませます。前髪の内側からもなじませると、全体にまんべんなくバームがついて、崩れにくさがUP」(小走さん・以下「」内同)

「前髪以外は、髪をもみこむようにバームをなじませていくと、均等につけられます」

STEP2:こめかみの産毛を取り出す
「前髪を左右に分けたら、こめかみの産毛を出しておきます。根元からきっちりと上げてしまうと少し古い感じになってしまうので、ルーズ感を演出します」

STEP3:前髪を後ろへ引っ張りながらツイストを
「左右に分けた前髪の片側からツイストしていきます。前髪の根元近くからツイストし始めると幼い印象になるので、スタート地点が頭頂部くらいになるように、毛束を後ろへ引っ張りながら行います。これが大人っぽく仕上げるコツ!」

STEP4:毛流れと逆方向にヘアピンをさす
「ツイストした毛束と逆方向から、一番外側の髪をピンですくい取り、そのまま髪の内側へピンを押し込みます。これで、しっかりと前髪が固定します。反対側の前髪も同様にツイストしたら完成です」

完成!
程よいウェット感とルーズ感が今っぽい!サイドの髪を耳にかけないのも、大人らしさをキープするコツ。

【3】クリップでキュートに「前髪アップ」

『KATE』のスタイリスト

MAKO(まこ)さん

STEP1:前髪の中央部分から毛束を少し取り出す
「前髪を上げるのは中央部分のみ。おでこを全開にしないのが大人っぽさをキープするコツ。この時、中央部分から少しだけ毛束を取っておくと、ラフな雰囲気になります」(MAKOさん・以下「」内同)

STEP2:前髪を外側にねじっていく
「前髪を外向きにねじって、ボリュームを出します。ねじることで、バレッタがすべり落ちるのも防げます」

STEP3:バレッタを真横から差し込む
「バレッタがフェースラインと平行になるのも、幼くならないポイント。真横から頭のトップに向かって留めます」

STEP4:バレッタを留めた方の耳を出す
「バレッタを留めた方のサイドの髪を耳にかけて、フェースラインをすっきりと見せます。少しだけもみあげを出しておき、ラフ感もキープ」

完成!
前髪から落ちている毛束がカジュアル感を後押し。大人の余裕を感じる前髪上げスタイルに!

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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