美的HEN
スキンケアニュース
2023.5.24

未来のコスメトレンドがわかる!CITE JAPAN2023に行ってきた【美容好きお笑い芸人が行く話題のビューティスポット♡番外編】by『美的HEN』

今季メンズ美容に取り組んできた『DIME』と女性の美を発信してきた『美的』がタッグを組み、始まる新プロジェクト『美的HEN』。その中でこの連載では今話題のビューティースポットに行き、美容好き芸人のあきば美容研究生が体験取材してきます!「気になるけど、ちょっと行きにくいなぁ…」なんて思っているハードルをぶち壊していきますので、どうぞ楽しんでください。今回は番外編として、CITE JAPAN 2023に行ってきました!

第11回化粧品産業技術展(CITE JAPAN 2023)って?


『化粧品産業において有用且つ最新の素材・技術・サービスに関連する展示と技術発表を通じて、有意義な情報交換の場を提供し、化粧品産業の発展に寄与していく。』(公式HPより)というふうにあるように、2年に一度開かれている化粧品産業の大きなお祭りです。日本だけではなく、イギリス、オーストラリア、韓国、中国、ドイツ、 フランスの国から277もの企業や団体がこぞって集まります。化粧品を作る上で欠かせない原料メーカーさんやOEM(化粧品メーカーから依頼を受けて、化粧品の中身を作る会社)さん、パッケージや外箱を作る会社など、化粧品にまつわるありとあらゆる企業が参加し、「今こんなことを開発しているんですよ」「ぜひこの技術でものづくりをしませんか?」なんていう会話が飛び交っています。

男性がワクワクするものの一つに「オリジンを知る」というものがあると思います。どういった経緯でそれが作られて生まれたのか、というなぜの部分を知るともっとコスメや美容に対しての興味が湧いてくるというもの。このイベントは、今だけでなく、この先の化粧品作りにおける、多種多様な素材、技術、サービス等の展示と技術発表の場であり、出展企業と化粧品メーカーなどの企業との出会いが行われるのです。つまり、このイベントに行くと、この先の化粧品業界の最新ネタやトレンドが丸わかりになり、何年か先のスターアイテムのオリジンに触れることができるのです!これは美容好き芸人としては行かないわけにはいかない!ということでイベント最終日に行ってきたレポを皆さまにお伝えしたいと思います。

この先のキーワードは「サステナブル」「アップサイクル」「ミニマル処方」

今回各ブースを回っていく中での作戦は「展示の一番の推しはなんですか?」という質問をして回って、今後の化粧品業界のトレンドを測ること!そして、その作戦でぐるぐるといろんなブースで話を聞いてまわっていく中で見えたキーワードはこの3つでした。

サステナブル

2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標として定められているSDGsの実現に向かって化粧品業界ももちろん動いています。今回このイベントに参加してよく分かったのですが、ほぼ全ての企業が自然に配慮してのものづくりをしています。環境に出来るだけ負担をかけないような企業努力がとても見えました。

特に気になったのはOEMをされている株式会社ヴェルシーナさんの新しいシートマスクの素材。バイオセルロースというバクテリアによって生成される極細繊維を独自の素材として発表されていたのですが、ほぼナタデココのような形で生分解性に優れていて、なんと土に還るんだそう!

大きな四角形のものを薄ーくスライスしてから、マスクの形に型取りをして、製造を行うのです。


本当にぷるんぷるんで心地良いし、何より密着力が不織布のマスクとは段違いでした!気持ちいい♪

アップサイクル

環境の配慮にもつながってくることですが、アップサイクルとは本来廃棄予定であった素材を再利用することで、ゴミをなくす。ゴミとなるものをもう一度作り直すことで、生まれ変わらせて再度使う、という考え方ですね。「クリエイティブ・リユース(創造的再利用)」とも言われたりしているそうです。

特にこの考え方のものづくりとしてオモシロイと感じたのは一丸ファルコス株式会社さんのヘアケア素材であるグロスフィリンPという成分。なんとこれ、ブタの血液から作られているのです!ブタの血液の中に含まれているヘモグロビンより製造される「ヘマチン」を主成分としています。これがパーマやブリーチの処理をした後での毛髪のダメージ部分や老化によって弱った髪の毛の強度を高めるのに役立ってくれるそうです!サンプルをいただいたので早速試してみましたが、本当に一撃でグッと髪の毛のハリ感が復活しているような印象がありました。

ミニマル処方

最後に感じたのがスキンケアの処方をシンプルにしていこうという流れ。最近では肌にとっては不必要ということで香料などを加えずに作る化粧品も増えてきていますが、その流れはもっともっと加速していくのではないかというのが感じられましたね。全成分表示が化粧品は義務付けられていますが、今後処方がシンプルになればそれを見た時に化粧品に対してわかることも増えるのかもしれません。また処方がシンプルになるとそれだけ作るために必要な素材が少なくなり、やはり環境にも優しくなっていくのですね。

何年か前からスキンケアのステップを減らす、という意味合いで「スキニマリズム」の考えが広まっていきましたが、今度は最低限の原料で製造する、という意味での「スキニマリズム」も広まっていくのかもしれません。

驚きの技術を見させていただいたのは、株式会社成和化成さんのiVC(R)です。ビタミンCをグリセリンと融合することで誕生した新しい成分になり、従来の毛穴ケアや保湿、光老化対策に加えて、なんと乳化剤の代わりにも使えるそうです。


不安定と言われるビタミンCですが、長期に安定させることも可能でそうです。

技術の革新でもっともっとワクワクするアイテムが!

トレンドとは異なりますが、オモシロイなぁと思った話で、「成分名だけではわからないこともある」ということでした。例えばAという成分だとしてもそれが植物由来なのか、石油由来なのかによっても肌への影響が違うそうです。ただ、化粧品の裏のパッケージに書いてある成分名はどちらも「A」で良いのです。全成分表示によって、ある程度「こんな感じかなぁ」というのはわかるようになりましたが、それだけではわからないこともあるのです。

化粧品の研究開発は日夜進んでいます。本当に「こんなところに改良の余地あったんだ!」みたいな驚きと発見の連続です。正直楽しすぎました。そして、何より強く感じたのはどこの会社の方々も自分たちの作っているものに対して愛情を持って望んでおり、ワクワクしたものづくりをしている、ということ。いろんな方が話をしてくれましたが、みんな子どものように目をキラキラしていました。

これから今回発表された技術を使ったアイテムが続々出てくると思うと、本当に楽しみですね!ここで紹介したものもきっとこれからの美容業界を引っ張っていくスターアイテムになっていくはずです。最新の研究ってどうなっているんだろう?なんていう視点を持つと男性の方々の美容ももっと楽しくなるはず。皆さまも一緒にワクワクして待ちましょう♪

美容好き芸人

あきば美容研究生

『美的HEN』

新プロジェクト『美的HEN』は17年前からメンズ美容に取り組んできた『DIME』と、22年前から女性の美を発信してきた『美的』がタッグを組んだ新しいプロジェクト。プロの美容情報ニュースサイト『美的.com』と“知りたい”を深掘りするウェブマガジン『@DIME』上にそれぞれコラボ企画ページを立ち上げ、双方の視点からすべての人の美をサポートします!様々なカテゴリーを超えて、あらゆる人が美容を楽しむための情報をお届け予定。スキンケアの基本から、悩ましい“毛”問題、気になる最新グッズまで。美容事始め、『美的HEN』サイトをチェックして♪

*HENは、スウェーデンで「hon(彼女)」でも「han(彼)」でもない、ジェンダーニュートラルな三人称単数代名詞として使用されている言葉です。

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※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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