バテない体づくりのためにもBCAAがいいってホント？真相を専門家に直撃！【美容の常識ウソ？ホント？】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「BCAA」について。バテない体づくりのためにもBCAAがいいってホント？ 管理栄養士の新生暁子さんにお話を伺いました。
BCAAって何？
「必須アミノ酸であるバリン、ロイシン、イソロイシンの総称です。人が体内でつくることのできないアミノ酸のため、どんな人にも重要な栄養素と言えます。BCAAは筋肉のたんぱく質を構成する必須アミノ酸の中でも約35%と多くの割合を占めています。
BCAAは筋肉疲労の抑制や筋損傷を軽減する効果もあるため、特に運動をする人や筋肉のケガをした人には積極的に摂取してほしい栄養素です」
Q：バテない体づくりのためにもBCAAがいいってホント？
「最近バテやすくなった」なんて人はいませんか？ そんな人はエネルギー不足が原因の可能性も。エネルギー不足のまま体を動かしていると、バテやすくなるのだとか。そんな人はBCAAを積極的に摂取するといいというウワサ。本当なのでしょうか。この疑問について管理栄養士の新生暁子さんに聞いてみました。
A：ホント
「身体を動かすためのエネルギーや筋肉の材料になるBCAAは誰にとっても欠かせないもの。バテない体づくりにも必要不可欠です」（新生暁子さん・以下「」内同）
体を動かす前には栄養補給が大事
「しっかり休息をとっているのに疲れが取れない、また、ジムなどで体づくりをしているのにトレーニングの効果が思うように得られない、という場合はエネルギー不足の可能性が考えられます。エネルギー不足の状態で体を動かせば、もちろんバテやすくなりますし、筋肉を分解してエネルギー源が取り出されてしまうことで筋疲労を感じることもあります。しかしBCAAを補給することで、補給したBCAAがエネルギー源となるため、運動時の持久力向上、筋疲労の軽減、筋肉の保持や増量に役立ちます。
大切なはたらきをしてくれるBCAAですが、体内でつくり出すことができないため、食品からも意識的に摂取できるといいですね」
バテない体づくりにはやっぱり運動もマスト？
「そうですね。バテずに動ける体づくりのためには運動も欠かせない要素です。健康づくりのためには、成人で1日8000歩（60分）以上、高齢者で1日6000歩（40分）以上の歩行にプラスして、筋肉トレーニング週2～3日程度の運動が理想的。その場合、筋肉と関節をしっかり動かして、血流をよくすることが体に疲労を蓄積させないポイントに。また、大きな筋肉を動かすことを意識することで効率的に体づくりを行うことができます」
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文／土屋美緒
※価格表記に関して：2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
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シドニーオリンピック金メダリスト高橋尚子率いる『チームQ』にて、栄養・調理担当としてチームに加わり、『チームQ』解散後はフリーの管理栄養士として活動。スポーツ選手への栄養サポートやスポーツ栄養の啓発に力を入れている。19年2月よりJリーグ 横浜F･マリノスの栄養アドバイザーを務める。