お悩み別ケア
2021.6.26

生理前の肌荒れ、なんとかしたい…!「原因」と「対策」【皮膚科医監修】

生理前になるとできるニキビや肌荒れ…どうにかしたい!まずはなぜ生理前に肌が荒れてしまうのか原因からチェックしてみましょう。肌荒れ・ニキビを防ぐスキンケア法やスキンケア感覚で使える肌に優しいメイクアイテムをご紹介します。薬・漢方で体の内側からケアする方法も必見!

生理前に肌が荒れるのはなぜ?

アヴェーニュー表参道クリニック 皮膚科医

太田 理会医師

Q:生理前にニキビができやすくなるのはなぜ?
A:黄体ホルモンが皮膚分泌を活性化させるから
「生理前は、お肌の調子が揺らぎやすいとき。繰り返し二キビができては、悪化してしまいがちな時期でもあります。これは、黄体ホルモンが皮脂分泌を活性化させるため。その結果、毛穴が詰まりやすくなったり、皮脂が溜まりやすくなってしまうのです」(太田医師)

 

肌荒れを防ぐ3つの「スキンケア」

【スキンケア1】1日2回、優しく「洗顔」

皮膚科医

小林智子先生

「毛穴詰まりがニキビの原因になるので、朝と夜に優しく洗顔して余分な皮脂を取り除くことが大切です。乾燥が気になればぬるま湯洗顔でも良いですが、Tゾーンは冬でも皮脂の量が多いので洗顔料を使いましょう」(小林先生)

【スキンケア2】ノンコメドジェニックテスト済みのコスメで「保湿」

「毛穴詰まりを防ぐには、適度に保湿して角質を柔らかく保って。ニキビ肌は皮脂が過剰なこともあり、油分などの保湿成分がアクネ菌のエサになる場合も。“ノンコメドジェニックテスト済み”なら、ニキビができにくい成分を配合して安心。予防にも、ニキビができたときにも使えます」(小林先生)

【おすすめアイテム】
ラロッシュ ポゼ|エファクラ H

価格容量
¥3,300 39g

適度に保湿しながらニキビをできにくく。角質層のバリア機能を守るナイアシンアミドなどの保湿成分を配合し、乾燥肌なのにニキビができるときにも安心。

富士フイルム|ルナメアAC ジェルクリーム

価格容量
¥2,640 60g

有効成分が毛穴にしっかり浸透。ニキビ予防や肌あれに有効な成分が毛穴になじんで浸透。毛穴詰まりも解消しつつ、しっとりした肌に導く。

【スキンケア3】「ビタミンAやC」が高濃度に配合されたコスメでニキビに負けない肌に

薬剤師・美容家

花田真理さん

「ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、毛穴ケアにも不可欠」(小林先生

「“レチノール(ビタミンA誘導体)”はニキビ治療薬の成分“アダパレン”に近い働きをし、肌の新陳代謝を促します。『エンビロン』のコスメはビタミンAの配合量が多くておすすめですが、肌が弱いと赤くなることも。注意しながら使い、痛みや皮膚の赤みがひどい場合は使用を中止してください」(花田さん)

【おすすめアイテム】

プロティア・ジャパン エンビロン|モイスチャークリーム1

価格容量
¥4,180 ※ 25ml(※2~4は容量、価格が異なります)

ビタミンA が濃厚で肌を修復。新陳代謝を促すビタミンAの濃度を4段階で選べるシリーズ。ビタミンC、Eなどの美容成分も配合。

 

スキンケア感覚で使えるおすすめの「メイクアイテム」

第一三共ヘルスケア|トランシーノ薬用ホワイトニングCCクリーム[医薬部外品]

価格容量SPF・PA
¥2,860(編集部調べ) 30g SPF50+・PA++++

トラネキサム酸配合。

dプログラム|薬用スキンケアファンデーション パウダリー[医薬部外品]

価格SPF・PA
¥4,180(編集部調べ) 全5色 SPF17・PA++

ニキビ、肌あれを防ぐふたつの薬用成分をW配合。

dプログラム|薬用スキンケアファンデーション(リキッド)[医薬部外品]

価格容量SPF・PA
¥3,190(編集部調べ) 30g 全5色 SPF20・PA++

ニキビ、肌荒れを防ぐ 薬用リキッドファンデーション。

 

生理前の肌荒れにおすすめの「薬・漢方」

「低用量ピル」

婦人科専門医

松村圭子先生

低用量ピルとは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類の女性ホルモンを配合したホルモン剤のこと。自前のホルモンの分泌を抑えて外から女性ホルモンを与え、男性ホルモンの作用も抑えるため、男性ホルモンが優位になることでできる大人ニキビの改善が見込まれます。

「病気までとはいかないけれど、体質的に男性ホルモンが悪さをしやすいというレベルであれば、低用量ピルは効果的でしょうね。皮脂の分泌を抑えて、ニキビや肌荒れを改善してくれますよ」(松村先生)

大人ニキビというと、皮膚科にかかるケースが多いですが、いくらケアしてもニキビや肌荒れがよくならない人という人は、一度、婦人科医に相談してみるのもいいかもしれません。

 

ニキビに有効的な「漢方」

アヴェーニュー表参道クリニック 皮膚科医

太田 理会医師

「毎回生理前にはニキビができやすいという場合、女性ホルモンのバランスを整える漢方がおすすめ。女性の三大漢方と呼ばれる、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)・加味逍遥散(かみしょうようさん)・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は、女性ホルモンの変動に伴って現れるカラダと心の症状に効果的で、特にニキビには桂枝茯苓丸が使われることが多いです。

一方で、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)は、ニキビ治療の最初の漢方薬として処方されることが多いですね。ニキビによる腫れや赤み、化膿などに有効とされています。ほかには荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)などがあります」(太田医師)

【おすすめの漢方】

  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
  • 加味逍遥散(かみしょうようさん)
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
  • 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
  • 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
  • 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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