お悩み別ケア
2022.6.15

肌のターンオーバーは30歳から乱れ始めるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“クマとくすみ”について。第2回はターンオーバーについて。肌のターンオーバーは30歳から乱れ始めるって…ウソ? ホント? emiスキンクリニック松濤の院長・中崎恵美先生にお答えいただきます。

Q:肌のターンオーバーは30歳から乱れ始めるってホント?

「肌のターンオーバーは、28日サイクルである」という話を耳にしたことがある人も多いと思います。ビューティの意識が高い人には常識になっているかもしれません。しかし、30歳以降はそれが通用しない、というウワサが…。本当なのでしょうか。さっそく、この疑問を中崎先生にぶつけてみました! 果たして答えは…?

A:ホント

「肌のターンオーバーのピーク、つまり、28日サイクルが一般的なのは、20代まで。その後は、年齢と共に周期は長くなっていきます」(中崎先生・以下「」内同)

肌のターンオーバーとは?

「ターンオーバーとは、肌が一定の周期で生まれ変わる仕組みのこと。

皮膚のいちばん外側にある表皮は、上から角層・顆粒層(かりゅうそう)(ゆう)棘層(きょくそう)・基底層の4つの層から成り立っています。いちばん下の基底層は、その名の通り、表皮の土台となる部分。ここは皮膚を生み出す工場のような役目をもっていて、ここで生まれた細胞が有棘層、顆粒層と、だんだん上へ上がっていき、新しい肌をつくります。傷やニキビ跡ができてもやがて消えるのは、このターンオーバーによるものです」

  • 表皮は、上から角層・顆粒層(かりゅうそう)・有(ゆう)棘層(きょくそう)・基底層の4つの層から成り立っている
  • いちばん下の基底層は、皮膚を生み出す工場のような役目をもつ
  • 基底層で生まれた細胞が上へ上がっていき、新しい肌をつくる

肌のターンオーバーの周期とは?

「基底層から角層へたどり着くまでの期間は、約28日。これを実際のターンオーバーの周期と考える人も多いでしょう。しかし、新しい肌は角層で約2週間ほど留まります。そのため、トータル6週間くらいが、本当の皮膚のターンオーバーの周期といえます。そして、このターンオーバーも、30歳以降になると長くなっていくのです」

ターンオーバーが乱れる原因は?

30歳以降に肌のターンオーバーが長くなるのは、加齢により基底層で生み出される新しい細胞が減っていくから。そして、細胞そのものの元気もなくなるので、角層まで28日で辿り着けなくなるのです。

さらに、新しい肌は、新しい細胞が上に上がっていくことで生まれますから、押し上げる力が弱まることで、正常であれば2週間で垢となって剥がれ落ちるはずの古い肌も角層に長く留まることになってしまうのです。

加齢だけでなく、生活リズムの乱れや睡眠不足、紫外線、ストレス、過剰なダイエットや不適切な肌のケアなども、ターンオーバーの乱れを引き起こす要因になります」

ターンオーバーが乱れるとどうなる?

「ターンオーバーが乱れると、細胞が角層に留まる期間が増えるため、角質が厚くなります。すると、毛穴詰まりを起こしたり、メイクのノリが悪くなります。また、角層細胞がめくれていると光が乱反射してしまい、透明感がなく、くすんだ肌に見えてしまいます。

そのほかにも、ニキビ跡の炎症が長引いたり、シミができやすくなってしまうということも…」

ターンオーバーは早まることがある?

「ターンオーバーは、早すぎてもよくありません。皮膚病のひとつに、ターンオーバーが早まりすぎてしまう“尋常性乾癬”という病気があります。通常は、基底層から角層までのターンオーバーが約28日周期なのに対し、尋常性乾癬の場合は、約7日周期になってしまいます。すると、皮膚はポロポロと剥がれ落ちてしまうのです」

肌のターンオーバーを改善するための方法

「当然ながら加齢を止めることはできませんが、加齢による肌ダメージを減らすことは有効です。外の空気にさらされている肌には、ほこりや花粉、たばこの煙などさまざまな有害物質が付着しています。さらには、メイク汚れや皮脂、古い角質が蓄積していることも…。長くなった肌のターンオーバーを正常に戻すには、なにはともあれ肌をクリアに整えること。そのためには、きちんとした洗顔で、肌の汚れをしっかり落とす。そして、十分な保湿で皮膚を健やかな状態に保つ、これしかありません」

  • 加齢による肌ダメージを減らすことが大切
  • きちんとした洗顔で、肌の汚れをしっかり落とす
  • 十分な保湿で皮膚を健やかな状態に保つ

正しい洗顔法とは?

「もっとも重要視すべきは、そのときの自分の肌の状態に合わせる、ということ。さまざまな洗顔法がネットなどにもアップされていますが、ひとつのルールに縛られないことがルールといえるでしょう。

とはいえ、どんなときでもゴシゴシ洗いは厳禁です。“手で洗うのではなく泡で洗う”というイメージで。ざらつきがある部分だけ酵素で洗うなど、部分洗いもていねいに。きちんと洗顔ができると、顔が軽くなる感覚が得られるはずです。そして、洗顔後は、保湿を。たっぷりと化粧水を肌に入れ込んだら、乳液やクリームで潤いを閉じ込めて。

また、ここ最近は、コロナ禍のマスク生活によって肌が蒸れて、皮脂の分泌量が増えた結果、肌トラブルに悩まされているという人も多く見られるようになってきました。セルフケアで改善しない場合は、ぜひ気軽に皮膚科や美容皮膚科を受診してみてくださいね」

Point

◆さまざまな洗顔法がネットなどにもアップされているが、“そのときの自分の肌の状態”に合わせることが大切

◆ゴシゴシ洗いは厳禁! “手で洗うのではなく、泡で洗うイメージで。

◆たっぷりと化粧水で保湿をしたあと、乳液やクリームで潤いを閉じ込める。

◆マスク生活によって肌トラブルに悩まされているという人が増えている。セルフケアで改善しない場合は、皮膚科や美容皮膚科を受診するのがベスト


皮膚科専門医・emiスキンクリニック松濤 院長

中崎 恵美先生

文/木土さや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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