健康・ヘルスケア
2020.6.19

体質によって合う乳酸菌が違うってホント?美腸のプロに真相を直撃【美容の常識ウソ?ホント?】

日々の生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は乳酸菌について。体質によって自分に合う乳酸菌が異なるって…ホント?  日本美腸協会の代理理事を務める小野咲さんにお話を伺いました。

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Q:体質によって合う乳酸菌が違うってホント?

新型コロナウイルスをきっかけに、免疫力を上げる方法として注目を集めている腸活。その一貫で乳酸菌食品を積極的に取り入れる人が増えているけれど、乳酸菌には種類があり、体質によって合う合わないがあるというウワサが。本当なのでしょうか。さっそく、この疑問を小野さんにぶつけてみました。果たして小野咲さんの答えは……?

A:半分ホント

「乳酸菌は現在わかっているものだけでも350種類以上もあり、性質もそれぞれ異なります。そのなかには、合わないものもあるかもしれません。しかし、もしかしたら乳酸菌というより食品自体が体に合ってない可能性もありますし、相性の良し悪しは一概にはわからないというのが正直なところ。もし2週間ほど摂取してみてお腹を下しやすくなったなど悪影響があるならば、それは体に合ってない可能性があるので、食べるのを中止しても良いと思います」(小野さん・以下「」内同)

乳酸菌は複数種類を摂取することで強くなる

「自分の体に合う乳酸菌を摂ることが良いという話を耳にすることはありますが、同じ食事ばかり食べたり栄養が偏ると体に悪影響が出るのと同様、乳酸菌もいろいろな種類をバランスよくとったほうがよいです。

また、乳酸菌はいろんな菌と触れ合うことでより強くなり生きて腸まで届きやすくなります。ヨーグルトをはじめ納豆、味噌、日本酒などの発酵食品をバランスよく取り入れ、多種多様な乳酸菌を摂取することが美腸につながりますよ。

私のオススメはタンパク質、乳酸菌、オリゴ糖、食物繊維と、美腸に良いとされる栄養がたくさん詰まっている納豆。納豆が苦手な場合、ナットウキナーゼのサプリを取り入れるのも良いと思います。ほかにもヨーグルトのような乳製品が体に合わない人は味噌やキムチから乳酸菌を摂るなど、上手に工夫してみましょう」

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一般社団法人 日本美腸協会
代理理事

長年便秘に悩まされた経験を持ち、看護師として働く中で腸の大切さを痛感する。その後は便秘外来『小林メディカルクリニック東京』に勤務しながら腸についての見地を深め、医療ベースの知識を元に「美腸エステ」を考案。都内に美腸エステサロンを立ち上げ、腸を健康にして美しくなるための知識やケア方法を広める。2013年に一般社団法人 日本美腸協会を設立し、代理理事に就任。著書に「下がらないカラダ」(サンマーク出版)がある。■ 日本美腸協会

取材・文/井上ハナエ

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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