日本産科産婦人科学会専門医。金沢医科大学卒業。クリニックは、医師をはじめ全て女性スタッフで構成されており、更年期障害をはじめ、月経痛や月経前症候群(PMS) などの治療も積極的に行っている。女性ホルモンに影響され様々な不調や悩みを抱える女性の生き生きとした生活を応援しています。
健康・ヘルスケア
2020.6.10
産後、生理が再開前でも妊娠することもあるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
A:本当
「授乳中は、母乳を生産するためにプロラクチンというホルモンが分泌されています。このプロラクチンは排卵を抑制させるため、生理が来ない“無月経”となります。母乳かミルクかなど個人差もありますが、徐々に卵巣の働きが戻り生理が再開されます。しかし、中には生理が戻ってきていないのに、先に排卵が再開するケースもあるのです」(福山医師・以下「」内同)
生理が再開していなくても避妊すべき?
「排卵が起これば、当然妊娠の可能性があります。妊娠を希望しない場合は、避妊を心がけて。ただし、避妊のひとつでもあるピルは、授乳中に服用するとホルモンが母乳へ移行し、母乳の量が減ってしまいます。ピルを服用する場合は、母乳からミルクへ切り替える、卒乳など授乳が終わってからにしましょう」
妊娠していないのに生理が来ないこともある?
「産後、生理が再開する時期は個人差もありますが、授乳していなければ産後3~4か月、授乳していれば半年~1年以上かかることもあります。ところが、ホルモンバランスが崩れてしまった場合や、大幅な体重の変化、ストレスなどによってホルモンの分泌が止まり、妊娠していないのに生理が来なくなってしまうことがあるのです。病気が潜んでいる可能性もあるので、不安を感じたら専門医に相談してくださいね」
福山 千代子
アヴェニューウィメンズクリニック 院長
文/木土さや
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