健康・ヘルスケア
2020.5.20

産後うつとうつ病は症状が違うってホント?真相を婦人科医の福山先生に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

A:半分ホント、半分ウソ

「一般的に挙げられるうつの症状は、産後うつもうつ病も変わりません。しかし、産後うつの場合は、うつ病の症状にプラスして、赤ちゃんをかわいいと思えない、母親として自分を責めてしまう、赤ちゃんに対して不安でいっぱいになるなどの症状が出てきます」(福山医師・以下「」内同)

産後ケア施設やベビーシッターを上手に活用しよう

「カウンセリングやお薬の処方など、どちらも対処法は似てきますが、産後うつの場合は原因を取り除くことで症状が改善されていくことも。

日本は核家族化が進んでいるので、どうしても母親のワンオペ育児になりがちです。朝から晩まで自分のことはあと回しで赤ちゃんのお世話をひとりで行う…これでは肉体的にも精神的にも疲れてしまいますよね。たまには、パートナーや母親、兄弟などにサポートをお願いして、まとめて眠れる時間を確保する、産後ケア施設やベビーシッターを上手く活用するのもよいでしょう」

授乳中でもお薬は飲んでよい?

「産後うつと診断され、お薬が処方されたからといって、すべての薬が授乳をストップしなくてはいけないわけではありません。薬のなかには、授乳中でものんでよいお薬があるので安心して。気になる症状がでたときも、専門医をパートナーにして、焦らずに、ゆっくり体と心の本調子を取り戻していきましょう」

 

 profile
福山 千代子
アヴェニューウィメンズクリニック 院長

日本産科産婦人科学会専門医。金沢医科大学卒業。クリニックは、医師をはじめ全て女性スタッフで構成されており、更年期障害をはじめ、月経痛や月経前症候群(PMS) などの治療も積極的に行っている。女性ホルモンに影響され様々な不調や悩みを抱える女性の生き生きとした生活を応援しています。

アヴェニューウィメンズクリニック

文/木土さや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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