あなたの歯茎、大丈夫?20代の約4分の1がかかる「歯周病」に要注意!
「清潔感のある、美しい口元」は、顔全体の好印象に繋がる大きなカギ。ピンクの歯茎、白い歯、爽やかな息…を目指すケアが、結果的に歯を守ること、将来の健康にもつながるって、知ってました?今すぐやるべき「オーラルケア」について、東京医科歯科大学准教授の大槻昌幸先生に伺いました。
口元をキレイにすることは将来の歯を守ることに
SNSなど、誰でも“顔出し”が当たり前となった今、顔全体の印象を左右する“口元”への関心もグッと高まっています。特に関心が高いのは、歯のホワイトニングや矯正治療など、最近では歯茎の色を明るくする治療を行う人も。加えて口臭ケアにも高い関心が。この口元美容ブームを「未来の歯や歯茎を守るためにも良いこと」と話すのは、東京医科歯科大学准教授の大槻昌幸先生です。
「歯並びや歯茎の色の改善など口元を気遣い始めると、口腔ケアへのモチベーションが一気に高まります。実は、この口腔ケアこそが、いちばん大切な口元美容。虫歯はいうまでもなく、気をつけたいのが20代の約4人にひとりがかかっている『歯周病』。20〜30年という年月をかけて静かに進むこともあるため、危機感をもっている人は少数です。けれども、虫歯とともに日本人が歯を失ういちばんの原因で、口臭はもちろん、老けて見えるもととなる“歯茎下がり”も歯周病が引き起こすもの。歯周病は放置すると全身の病気に影響を及ぼす可能性が。また妊娠中は口元のお手入れがおろそかになりやすく、歯茎が腫れてくることも。ポイントを押さえたお手入れと定期的な歯科検診で歯周病を防ぐ口元美容を心掛けてください」(大槻先生)
美意識の高い女子は歯茎の色まで明るく
BEFORE
AFTER
どんなに歯が白くても歯茎が黒ずんでいたら清潔感がない!と最近人気なのが「歯茎のホワイトニング」。写真のように、薬剤を歯茎に塗りくすみを取るガムピーリングが一般的。1〜2週間で薬剤が剥がれ落ち、キレイなサーモンピンク色の歯茎に。
ホワイトエッセンス
ホワイトニングなどの歯科サービスを全国199院で展開。黒ずみの原因となるメラニン色素を、ピーリングして歯茎を健康的なピンク色に。
歯ぐきピーリング ¥11,000(自費)
(TEL)0120・70・8846
https://www.whiteessence.com
実は若い人程歯の磨き残しが多い!
「歯磨き」に自信ありと答えた人における性別・年代別歯垢付着状態 ※2014年ライオン調べ
\若い世代程磨けていない/
歯磨きをきちんと行う人でも、磨き残しが多い事実が判明!磨き残しは口腔トラブルへと進行しやすいので軽視は禁物。歯にネバネバと付着する「歯垢」は、口内に残った食べカスをエサに増殖する細菌の塊ということを忘れないで。
歯茎下がりは先の話と思ったら大間違い!20代でも下がり始めている
歯周病が進むと、歯と歯茎の隙間である歯周ポケットが深くなります。さらに進行すると歯を支えている歯槽骨(しそうこつ)が吸収されて、歯茎も下がってくるのが「歯茎下がり」のメカニズム。長い歳月をかけて悪化することもあり、早い人は20代でも歯茎が下がり始めている可能性も。
Check!あなたの歯茎は大丈夫?
□朝起きたときに口の中がネバネバする
□歯磨きのときに出血する
□固いものがかみにくい
□口臭が気になる
□歯肉が時々腫れる
□歯肉が下がって、歯と歯の間に隙間ができた
□歯がグラグラする
上のチェック表で複数該当している場合は「歯周病」の可能性あり。一度、クリニックで検診を。
※厚生労働省HP「歯周疾患の自覚症状とセルフチェック」から作成。
教えてくれたのは…
東京医科歯科大学 准教授 大槻昌幸先生
おおつき まさゆき/歯のホワイトニングのエキスパート。口元の美しさを追求した、無理のないお手入れを提案。
『美的』5月号掲載
イラスト/ABEchan 構成/むらなかさちこ、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。