健康・ヘルスケア
2020.2.28

気の乗らないことを後回しにする“めんどくさ脳”は、立ち上がるだけでも効果あり!?|先送りグセの治し方を医学博士が解説

「めんどくさいなぁ~」と思ったときに、ついつい後回しにしていませんか? 人間誰しにもある脳のクセ“めんどくさ脳”の特徴とその対処法を医学博士の吉田たかよし先生に伺いました。

【めんどくさ脳】気の乗らないことは後回しにしてパンクしがち!

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“めんどくさ脳”の特徴

「取り組もう!」という気持ちはあるのに、目の前の誘惑に負けて先送りしてしまうタイプ。幼少期からゲームや携帯電話、PCなどに触れて、情報が受動的に入る環境で育ったこともひとつの要因として考えられ、能動的に物事に取り組むことが苦手なことが特徴的。

“めんどくさ脳”の対処法

脳の奥深い部分、中脳腹側被蓋野から伸びる「A10神経」が働くとき、「よし! 頑張るぞ!」という気持ちが起きるもの。この脳のシステムが起きにくくなっているせいで「先送り」してしまうので、「お試し5分法」がおすすめ。先送りしたくなったら、まず5分間取り組んでみると「作業興奮」モードが発動し効果を発揮してくれるはず。まず「立ち上がる」だけでも効果あり!

“先送り”を放置することは美容の大敵です!

「実は人間の行動、ものの感じ方というのは完全に脳が指示しています。それゆえ、先送りしてしまうことに対して、自分は怠け者だから…と精神論で解釈するのでは、根本的な解決には至らないのです。先送りは、今まで育ってきた環境の中で、能動的に物事に取り組むのが苦手になっていることが根本的な原因。

チュートリアル・徳井義実さんの申告漏れはまさに先送りの象徴で、記者会見を開いた際、ご自身で“想像を絶するルーズさ”が原因と回答していました。ただ、このように漠然とした認識にとどめているだけでは先送りグセは直りませんので、精緻な脳の理解が必要になってくるのです。

その脳に染みついたクセは4タイプの“先送り脳”に分けることができて、状況によってタイプはふたつ、3つとまたがることもあり、ひとつに限定できるものではありません。実は、先送りをしてしまい、いずれやらなきゃというストレスで扁桃体が過剰に働くと、それに対処しようとコルチゾールというホルモンが分泌されるのですが、これが美容には大敵! 血糖値が上昇してタンパク質が糖化し、老化を招く原因にもなります。先送りグセを正面から回避しようとすると苦痛ですが、美容を得るためと意識すれば成功率も上がるはず。まずは先送りが“脳のクセ”だと認識することが大きな1歩になるのです。ご自身の脳のクセに気づいた時点で、実は先送りグセは半分は直ったも同然! 脳の理解を深めて、先送りのない健全な心を保つことこそが美の秘訣ともいえます」(吉田先生)

 

監修をしてくださったのは…
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医学博士 吉田たかよし先生
東京大学工学部卒業後、北里大学医学部を経て、東京大学大学院医学博士課程を修了。本郷赤門前クリニック院長。脳科学とメンタル医学を活用した診療に携わる。『「ついつい先送りしてしまう」がなくなる本』(青春出版社)ほか著書多数。

 

『美的』2020年4月号掲載
イラスト/やましたともこ 構成/宮田典子(HATSU)

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