健康・ヘルスケア
2019.11.29

虫歯を放置すると脳に影響が出るってホント? 真相を歯科医に直撃!

日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、オーラルケアについて。虫歯を放置すると脳に影響が出るってウソ? ホント? 東京ミッドタウンデンタルクリニックの院長、中村 都先生にお答えいただきます。

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Q:虫歯を放置すると脳に影響が出るってホント?

歯の定期健診が大事ということはわかっていても、日々の忙しさから後回しになってしまうこと、ありませんか? でも、虫歯を放置していると死に至ることもあるっていう怖いウワサが……! それって本当なんでしょうか。さっそく、この疑問を中村先生にぶつけてみました! 果たして先生の答えは……

 


≫正解はこちら!

A:ホント

「虫歯菌にはいくつか種類がありますが、特定の虫歯菌を持っている方は脳出血リスクが上昇するというエビデンスがあります。実際、日本人のうち、約1020%は、この特定の菌による脳出血を発症しているのですよ」(中村先生・以下「」内同)

虫歯菌が心筋梗塞の要因になるケースも

「虫歯菌が脳出血の重要な因子である可能性は非常に高いのです。脳出血と診断された患者さんのうち、高血圧が原因とされる方の約26%が、特定の虫歯菌を保有していたという報告も上がっています。虫歯で脳出血が起こるのは、神経を超えて血管にまで到達した虫歯菌が血液に侵入することで“菌血症”になるからです。菌血症になった場合、加齢や生活習慣により血管がもろく弱っている人は血管壁の炎症が修復されず、血管が破けてしまいます。破けた血管の位置によっては、脳だけでなく敗血症や心筋梗塞などを引き起こす要因にも。

また、女性でとくに注意してほしいのは妊娠中。妊娠中は女性ホルモンの変動により虫歯になりやすいだけでなく、妊娠中期~後期にかけては妊娠高血圧症候群にかかるリスクもともないます。これらの症状は産後には落ち着きますが、妊娠中はかかりつけの産婦人科に相談しながら、できる範囲で歯医者で治療や歯石取りなどをおこなうことをオススメします」

歯の治療で脳出血を回避できるかも

「脳出血の患者に対して口腔内治療を施した結果、出血症状が軽減したというデータもあります。将来的に歯科との医療連携を強化ができれば、年間で約3万人の微小出血を予防できるかもしれません」

虫歯による頭痛で鎮痛剤を服用するのはちょっとキケン?

「虫歯があるとズキズキと頭痛が……という声をよく耳にします。頭痛は脳出血が起きているサインのひとつ。虫歯があって頭が痛くなる人は、むやみに鎮痛剤に頼るのは得策とは言えません。頭ではなく歯が痛いのならば鎮痛剤は有効ですが、そのときは、まず虫歯の治療を行うのが最優先ですね(笑)。

鎮痛剤を服用して頭痛が緩和されるのは一時的なこと。虫歯だけでなく噛み合わせの悪さなど、別の原因があるかもしれないし、ご自身の免疫力の衰えが影響している場合もあります。自己判断せずに医師へ相談するのが最善の手段です」

歯の定期検診は半年に1回以上がベター。虫歯による脳への影響を気にするのならば、歯を健康な状態でキープするよう心がけを!

 

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歯科医
東京ミッドタウンデンタルクリニック院長。明海大学歯学部卒業後、日本大学歯学部矯正科入局研修を経て、1998年渡英 Eastmasn Dental Hospital 、International Center For Excellence in Dentistry London にて5年間診療および研究に従事。
2007年8月より東京ミッドタウンデンタルクリニックに勤務、2010年9月より同クリニック院長に就任。あたたかい人柄と相手に寄り添う丁寧な治療が人気で、遠方からの通院者も多い。■東京ミッドタウンデンタルクリニック
取材・文/井上ハナエ

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