健康・ヘルスケア
2019.3.31

ベジファーストは炒め物でもOKってホント?真相を管理栄養士に直撃

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日常に潜む美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は“食”について。食事では野菜を最初に食べたほうがいいといわれていますが、サラダでなくても炒めものでもいいってOKって…ウソ? ホント? 管理栄養士の浅野まみこさんにお答えいただきます。

 Q:ベジファーストは生野菜じゃないと効果なし?

血糖値の上がり方もダイエットに関係すると言われていて、食事は野菜から食べるベジファースト(ベジタブルファースト)が勧められています。野菜と言ってもサラダもあれば、蒸し野菜や野菜炒めなど、調理法もいろいろありますよね。ベジファーストは、野菜であれば、生野菜でなくてもいいんでしょうか。さっそく、この疑問を浅野先生にぶつけてみました!

 A:ウソです。生野菜じゃなくても大丈夫

「ベジファーストとは、血糖値の急激な上昇を避ける食べ方のひとつです。空腹時に糖を入れてしまうと血糖値がボン!と上がってしまいます。それを1番簡単に防げるのが、最初に野菜を食べるというベジファーストというわけです」

ベジファーストには生野菜のサラダがいいということが一般化されていますが、別に生でなくても大丈夫です。食べる量としては、たとえば、居酒屋さんなどでお通しとして出てくるような小鉢1個分くらいでOK。野菜の小鉢やサラダなどのがない場合は、炒めものからでもいいですよ。

 色の濃い緑黄色野菜は、脂溶性ビタミンのβカロテン、ビタミンEが豊富に入っているので、サラダであれば、油脂が入っているドレッシングなどを少しかけて食べることがおすすめ。油脂が少し入っている方が、炭水化物を摂る際も血糖値の上昇がよりゆるやかになるのでおすすめです」(浅野先生・以下「」内同)

 ダイエットだけでなく美肌のためにも血糖値の急上昇は避けるべき

「血糖値を下げるためにインスリンが分泌されるのですが、インスリンは血糖値を下げるだけでなく、脂肪を溜め込む働きも持っているので、血糖値の急上昇が起こりやすいと、インスリンを大量に分泌させ、太りやすくなるとも言えます。

さらに血糖値が急上昇すると血管へも負担がかかり、いわゆる“糖化”が起こります。糖化が起こると、肌老化や血管がもろくなると言われているため、健康のためにも、美肌やダイエットのためにも食べる順番を意識して血糖値が上がりにくい食事をしてもらうことがおすすめです」

 

管理栄養士
株式会社エビータ 代表取締役
栄養士大学 学長
一般社団法人 栄養士戦隊☆隊長
浅野まみこさん

総合病院、女性クリニック、企業カウンセリングにて1万8千人以上の栄養相談を実施。その経験を生かし、健康経営サポートや商品開発、人材育成、健康サービスコンサルティングを得意とする。コンビニや外食を使った実践型栄養アドバイスをフィールドワークとし、「コンビニ外食健康法」などの講演が人気を呼び、年間100時間以上の講演を行う。メディアや雑誌にも多数出演。新著に『血糖値は食べて下げる寝て下げる』(アスコム)血糖値を下げる夜9時からの遅ごはん』(誠文堂新光社)コンビニ食・外食で健康になる方法』(草思社)。夕刊フジで「きょうから実践 外食・コンビニ健康法」毎週水曜 連載中。

エビータ

文/土屋美緒

 

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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