それってウソ?ホント?“甘酒には美肌効果アリ”に関する真相を管理栄養士に直撃!
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“食”について。甘酒は疲労回復、美肌効果があるって…ウソ? ホント? さとうヘルスクリニック院長・左藤桂子さんにお答えいただきます。
Q:甘酒は疲労回復、美肌効果があるってホント?
テレビでも特集が組まれ、美肌の女性芸能人にも愛飲者が多いという甘酒。「美肌効果がある」とも言われていて、飲んでみようかなと思っている人も多いのでは?でも本当に、甘酒を飲むと肌がきれいになるのでしょうか。
さっそく、この疑問を左藤先生にぶつけてみました! 果たして先生の答えは……?
A:半分ホント、半分ウソ
「お米は米糀で発酵させるとデンプンになり、糖質になり……さらに発酵させるとアルコールになります。甘酒はその分解の途中の過程のもの。非常に栄養価が高いため、疲労回復効果に優れ、“飲む点滴”などと呼ばれていますよね。
ただし、スーパーなどで缶やビンの生酒ものは、殺菌のために熱処理や添加物を使用している状態。つまり、甘酒本来の栄養価の高さや体によいというメリットは、得にくいといえます」(左藤先生・以下「」内同)
自家製甘酒なら美肌効果も得られやすい!
甘酒効果を実感したいなら、一番よいのは、自分で甘酒をつくることです。甘酒は、お米を米麹で発酵させて作ります。砂糖もアルコールも添加しないので、とてもヘルシーで栄養価の高い甘酒になります。本物の甘酒は、もの凄くまろやかで美味しいですよ。
一方で注意したいのが、スーパーなどで市販されている酒粕(日本酒などのもろみを絞ったあとのかす)を砂糖を入れて溶くという作り方。こちらも手作りといえば手作りですが、市販の酒粕は発酵していく過程で、どうしても栄養価が減ってしまっているものが多いのです。さらに、そこに砂糖やアルコールを入れるため、疲労回復にいいか、肌にいいか、というと微妙なところ。効果を期待するというよりは、“おいしい飲み物”として飲んで」
甘酒は、その作り方によって、期待できる効果があったりなかったりするとのこと。この冬は、甘酒づくりにトライしてみては?
左藤 桂子
「さとうヘルスクリニック」院長
完全予約制で濃厚な個人の健康コンサルタントを行いつつ、予防医学、生活習慣病、アンチエイジングなどの啓蒙活動を行っている。著書の『ダイエット外来の寝るだけダイエット』(経済界)など著書多数。
文/木土さや
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