健康・ヘルスケア
2018.12.14

それってウソ?ホント?“甘酒には美肌効果アリ”に関する真相を管理栄養士に直撃!

日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“食”について。甘酒は疲労回復、美肌効果があるって…ウソ? ホント? さとうヘルスクリニック院長・左藤桂子さんにお答えいただきます。

%e7%94%98%e9%85%922Q:甘酒は疲労回復、美肌効果があるってホント?

テレビでも特集が組まれ、美肌の女性芸能人にも愛飲者が多いという甘酒。「美肌効果がある」とも言われていて、飲んでみようかなと思っている人も多いのでは?でも本当に、甘酒を飲むと肌がきれいになるのでしょうか。

さっそく、この疑問を左藤先生にぶつけてみました! 果たして先生の答えは……?

A:半分ホント、半分ウソ

「お米は米糀で発酵させるとデンプンになり、糖質になり……さらに発酵させるとアルコールになります。甘酒はその分解の途中の過程のもの。非常に栄養価が高いため、疲労回復効果に優れ、“飲む点滴”などと呼ばれていますよね。

ただし、スーパーなどで缶やビンの生酒ものは、殺菌のために熱処理や添加物を使用している状態。つまり、甘酒本来の栄養価の高さや体によいというメリットは、得にくいといえます」(左藤先生・以下「」内同)

自家製甘酒なら美肌効果も得られやすい!

甘酒効果を実感したいなら、一番よいのは、自分で甘酒をつくることです。甘酒は、お米を米麹で発酵させて作ります。砂糖もアルコールも添加しないので、とてもヘルシーで栄養価の高い甘酒になります。本物の甘酒は、もの凄くまろやかで美味しいですよ。

一方で注意したいのが、スーパーなどで市販されている酒粕(日本酒などのもろみを絞ったあとのかす)を砂糖を入れて溶くという作り方。こちらも手作りといえば手作りですが、市販の酒粕は発酵していく過程で、どうしても栄養価が減ってしまっているものが多いのです。さらに、そこに砂糖やアルコールを入れるため、疲労回復にいいか、肌にいいか、というと微妙なところ。効果を期待するというよりは、“おいしい飲み物”として飲んで」

甘酒は、その作り方によって、期待できる効果があったりなかったりするとのこと。この冬は、甘酒づくりにトライしてみては?

profile

左藤 桂子

「左藤桂子ヘルスプロモーション研究所」所長

「さとうヘルスクリニック」院長

これまで多くの症例を診て、糖尿病になる前に体重オーバーの時期があることに気がつき、体重コントロールの重要性を提唱。
完全予約制で濃厚な個人の健康コンサルタントを行いつつ、予防医学、生活習慣病、アンチエイジングなどの啓蒙活動を行っている。著書の『ダイエット外来の寝るだけダイエット』(経済界)など著書多数。

文/木土さや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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