健康・ヘルスケア
2022.2.19

デリケートゾーンの保湿ケアをしないと痒みや黒ずみがヒドくなるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】

日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“デリケートゾーン”について。しっかり保湿ケアをしないと、痒みや黒ずみがヒドくなるって、ホント? 植物療法士の南上夕佳さんに聞きました。

Q:デリケートゾーンの保湿ケアをしないと痒みや黒ずみがヒドくなるってホント?

最近ではデリケートゾーンケアの大切さについて、さまざまなメディアで取り上げられています。しかし、顔や身体と違ってデリケートゾーンの保湿…といわれても、なかなかピンとこない人も多いではないでしょうか。しかし、これ…やらないと痒みや黒ずみがヒドくなるとの噂。実際のところは…? さっそく南上さんに真相を聞いてみました。

A:本当です!

デリケートゾーンはとにかく乾燥しやすい部位なんです!

「デリケートゾーンの皮膚は、顔や身体の皮膚と比べても非常に繊細です。皮膚の一番外側にある角質層がほぼない…といってもいいくらい薄いのですが、この角質層はもともと水分を溜め込む役割があります。なので、常に乾燥気味の状態です。

だからこそ、洗ったあとは必ず保湿することが大切。洗顔後は必ず保湿する習慣があると思いますが、デリケートゾーンはお顔以上に保湿することが大切なパーツなのです」(南上夕佳氏・以下「」内同)

デリケートゾーンの乾燥がすすむことで、痒み、黒ずみなど恐ろしいトラブルが…

「デリケートゾーンに限らずですが、皮膚は乾燥すると、バリア機能が低下し、かゆみの知覚神経が角層のすぐ下まで伸びてきます。よって、下着などの少しの刺激でもかゆみを感じやすい状態になってしまうのです。

また黒ずみは肌の色素沈着によって起こります。乾燥が続くと、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が上手にできず、本来なら蓄積しないはずの色素が肌に蓄積。黒ずみの原因へとつながります。さらに乾燥が進むと、大陰唇小陰唇ともに痩せ細りシワシワに…見た目の老化現象も早く訪れることになることも忘れてはいけません」

デリケートゾーンの保湿ケアってどうやって行えばいいの?

「デリケートゾーンの保湿ケアは、Vゾーン、Iゾーン、Oゾーンの順番に行いましょう。まずデリケートゾーン用のローションなど水分の多いものを、皮膚に塗り込むようにして潤いを届けましょう。そのあとにクリームやオイルでしっかりと保護を。塗る範囲が、顔や身体と比べて、小範囲なので、少しずつ手に取って塗り重ねるのがおすすめです」

顔用の化粧水じゃダメなの?

「 “弱酸性シャンプーで顔を洗うのは大丈夫でしょうか?”という質問と似ていて、皮膚トラブルに個人差があるので、使って問題ない方と問題が出る方がいると思います。

使用される場合は、弱酸性のものが大前提になりますが、たくさんの有効成分が入っている化粧水の場合、その分、防腐剤や界面活性剤が入っているケースが多く、かえって刺激になりやすい側面も。デリケートゾーン専用のアイテムの方が、粘膜に近い部分の使用を想定しているので使用するにあたってより安心です」

生理中の保湿ケアって、やっても問題ないのでしょうか?

「保湿に関しては、あくまで膣周りの皮膚のケアなので、問題ありません。しかし、塗っている間に経血が漏れたり、何かと気になる人も多いかと思います。そういう場合は、お風呂の中でケアする、生理中は保湿ケアはしない、と決めるのもいいかと思います。また生理中であっても、専用ソープでしっかりと洗うことは忘れずに行ってくださいね」

初めてのデリケートゾーンの保湿ケア…アイテムはどのように選ぶのが正解?

「デリケートゾーンの専用ソープと同様に、まずは安心して使えるものを選ぶのが前提です。なるべく天然の成分を多く使っているものを探すようにしましょう。そのうえで、膣周りは、人によって形や色、肌への敏感度が異なるものです。

なので、まずはお試しサイズや試供品など、気になるブランドのアイテムをいくつか試してみることがおすすめです。肌に合うことはもちろん、香りやテクスチャーの好みなど、毎日心地よくケアできるものを見つけてみてくださいね!」

植物療法士

南上夕佳(なんじょうゆか)さん


■植物療法士・森田敦子が開発したデリケートゾーン・ボディケアブランド「INTIME ORGANIQUE(アンティーム オーガニック)」 ▶︎

文/坂本アヤノ

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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