膣マッサージが生理痛や冷えなど、女性特有の悩みを解決するってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、今話題のデリケートゾーンのケアについて。そのなかでも、今回注目するのが膣マッサージです。膣マッサージをすると、生理痛や冷え、そのほか色々な女性特有のお悩みを解決してくれるのだとか…? それってホント? ウソ? 植物療法士の南上夕佳さんに聞きました。
Q:膣マッサージが生理痛や冷えなど、女性特有の悩みを解決するってホント?
デリケートゾーンケアのなかでも、ここ最近ぐいぐいと注目度が上がっている膣マッサージ。その理由は女性特有の身体の悩みを解決してくれる…と期待値が高まっているから。生理痛や冷えにもいいといわれているけれど、実際のところは…? さっそく南上さんに真相を聞いてみました。
A:本当です!
そもそも膣マッサージってなんですか?
「膣マッサージは大きく分けて2つ。膣の周りをマッサージするものと、膣の中をマッサージするもの。膣の周りとは、ショーツラインにもあたる股関節近辺から、大陰唇、小陰唇、会陰部分までを指します。この会陰とは膣口から肛門までの皮膚の部分となります。また膣の中とは、まさしく膣口から数センチ奥の部分。手の指が届く範囲の膣の中を指しています」(南上夕佳氏・以下「」内同)
生理痛や冷えも解消?膣マッサージで血流が良くなる!
「膣マッサージを行うことによって、期待できる効果は膣周りに弾力や潤いを与えること、粘液の活性化や血流促進などです。そのなかでも、大きな目的となってくるのは血流を良くすること(血流促進)。膣周りは血流が滞りやすい場所でもあり、それによって冷えている人がとても多いといわれている部位です。また血流改善によって、子宮や卵巣に酸素や栄養素がスムーズに運ばれるようになり、本来の機能を正常に行うことができます。
これらが複合的に作用し、冷え改善や生理痛・PMSの悩みを軽減してくれることも。さらにはホルモン分泌が盛んになることで膣内の粘液の分泌が活発になり、潤いアップにもつながります」
初めての膣マッサージ、やり方と注意点を教えてください!
「まずは清潔であることが大切です。おすすめはお風呂上がり。身体が温まっていて、血流が良くなっているタイミングでもあるので、筋肉がゆるみやすく、気持ちもリラックスしやすい状態だからです。専用のオイルを指に垂らし、膣の形に沿ってやさしくマッサージしていきます(ショーツラインにもあたる股関節近辺から、大陰唇、小陰唇、会陰部分まで)。
続いて、膣口あたりを先にオイル塗布し、再度指にオイルを塗布。膣口からゆっくりと指を挿入します。あまり奥までは挿入せず第一、第2関節あたりまででOK。そのあとは優しく膣壁を押す感じでマッサージを行います。皮膚を傷つけないように、必ず爪を切ってから行うようにしてください。
ちなみに膣内がボコボコ、ザラザラしている人はある程度若々しい膣。逆につるっとしてきたら、それは老化のサイン…。その場合は、膣マッサージを入念に行っていくようにしましょう。また指を入れてのマッサージに抵抗があるという方は、膣周りのマッサージから始めてみましょう」
デリケートゾーンのケアで叶うこと2つ
「ケアを始めてすぐに…というわけにはいかないですが、毎日デリケートゾーンのケアを積み重ねることで、私はホルモンバランスと、精神バランスの安定が叶うと考えています。植物療法士としてデリケートゾーンのケアを推奨し始めてから、実際に生理不順や生理痛が改善されたという声を耳にするようになりました。その声が多くなればなるほど、ホルモンバランスへの影響を実感しています。
またデリケートゾーンと向き合うこと、向き合う時間を持てるかどうかも、大切なポイント。人は他人には見せないコアな部分にきちんと向き合うことで、自分を愛おしく思う時間が自然に持てるのではないかと考えています。デリケートゾーンを保湿したり、マッサージしたりゆっくりケアする時間を保つことが心の充足感につながるのではないでしょうか」
デリケートゾーンと毎日向き合うことがセルフチェックに
「また毎日、デリケートゾーンと向き合うことで、その乾燥具合で体内の水分バランスを見たり、膣内の状態で生理前か排卵前か…などわかるようになってきます。それによってご自身の体調の変化にも気づくやすくなるという利点もあります。デリケートゾーンのケア、まだ始めていない人はこの機会にぜひ始めてみてくださいね!」
文/坂本アヤノ
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植物療法士。ルボア フィトテラピースクール副代表。INTIME ORGANIQUE by leboisインストラクター。
20代で心身ともに体調を崩し「若年性更年期障害」を経験し、そのときに出会った、フィトテラピー(植物療法)により回復。植物療法士・森田敦子氏に師事したのち、現在は、同氏が主催するルボア フィトテラピースクールにて副代表・講師を務めながら、デリケートゾーン・ボディケアブランド「INTIME ORGANIQUE(アンティーム オーガニック)」のブランドインストラクターとしても活動。
著書に『自然ぐすり生活』。
Instagram@yuka_nanjo131