ちゃんと検査してる? 心電図、子宮頸がん…美的世代が受けるべき検査項目は?
忙しかったり、病院へ行くのが不安だったり、実は後回しにしてます…という声が多い「体のチェック」。でも、年に一度、自分の体と向き合うことは、今だけでなく、未来の自分のためにも大事なこと。美的世代に必要な健診&検診を、基本から詳しくレクチャー! 常喜医院院長の常喜眞理先生にお話を伺いました。
\美的クラブにアンケート!/新型コロナウイルス感染拡大のため、健康診断の受診を控えましたか。
COVID-19感染の不安が広がる中、美的クラブでも4人にひとりが健診を控えたと回答。「コロナ下で受診が面倒になった」という声も。
(n=182、2021年11月13日)
コロナ下の受診控えでがんの発見数が減少
「昨年は新型コロナウイルスの影響による受診控えで、がんの発見が遅れるという問題がありました」と常喜医院院長の常喜眞理先生。国立がん研究センターによると、コロナ発生時の2020年はがんの診断数が前年より約4万7000件減少したそうです。
「特に子宮頸がんと乳がんは20〜30代にも多いがんで、その年代は女性のがんの罹患率が高まります。がんは早期発見が何よりも大切なので、健康診断やがん検診は毎年必ず受けてほしいですね」
下の受けるべき検査項目は美的世代に必要な健診&検診の項目。企業や自治体の基本メニューにない場合は自分でオプションをつけて!
※国立がん研究センターによると、’20年に735施設ですべてのがんの初回治療を開始した登録数は765,201件で、前年と比較すると94.2%、47,260件減少。
美的世代が受けるべき検査項目
【マスト】身体測定
生活習慣病の予防を目的に身長と体重、腹囲を測定。
【マスト】視力の検査
極端な視力低下は若くても白内障やスマホ老眼などの可能性も。
【マスト】聴力の検査
低温と高温がきちんと聞こえているかを測定。
【マスト】胸部エックス線検査
肺炎、肺結核、肺がん、肺気腫、気胸など呼吸器疾患の有無を検査。
【マスト】血圧の測定
心筋梗塞など心疾患の予防のために心臓のポンプの圧力を計測。
【マスト】尿検査
尿中のたんぱくと糖を測定し、腎臓病や糖尿病などの可能性を調べる。
【マスト】心電図検査
心臓の筋肉に流れる電流を記録し、不整脈や心血管系の不調を調べる。
【オプション】子宮頸がん検診
子宮頸部から細胞を採取して、子宮頸がんの可能性を検査。
【オプション】乳がん検診
マンモグラフィと超音波検査の画像診断で乳がんの有無を検査。
【できれば】胃がんのABC検診
血液検査でピロリ菌の感染や胃の萎縮の程度を調べ、胃がんのリスクを測定。
【オススメ!】ブライダルプラン
基本の健診に加え、女性特有の病気や妊娠に備えたチェックがセットに。
『美的』2022年3月号掲載
イラスト/どいまき 構成/青山貴子、金子由佳、有田智子
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
じょうきまり/医学博士。常喜医院での診療のほか、慈恵医大新橋健診センターで健康診断(人間ドック)の診察も行う。