大学卒業後、女性誌やウェブサイトを中心に、美容、旅行関連の取材・執筆を行うほか、美容皮膚科医や美容師などの専門家や、メディアに向けたレターの製作、TV・ラジオ出演、講演など多方面で活動中。現在は、“旅=楽しむだけでなく、美を磨くためのエッセンス”と捉え、国内外を問わず、旅先で美容スポットを体当たりで巡る取材を多く行う。“人生を彩るために、美容する”がモットー。
■ブログ:http://yukiishihara.com/
■Instagram:@yukiishihara1112
想像以上に充実した施設やイベントが盛りだくさんで、飽きることのない、というよりむしろ時間が足りない船の中。
朝食から楽しみは始まっていて、ビュッフェスタイルで気軽に世界各国のメニューを食べたいなら16Fの「リド」、そのほか西洋とアジア料理のセミビュッフェスタイルのほかに飲茶のコースも提供される「ドリームダイニング」の上下階など、無料のレストランだけでも3つの選択肢があります。
1回の食事でレストランのハシゴもできるので、食事をした後に、デザートとお茶を別の場所で…なんて贅沢な過ごし方も思いのまま!
この日は、お昼すぎにはマレーシアのペナン島に入港しました。1回目の記事でお知らせしたように入国を自分でする必要がないので、下船は実にスムーズ! ペナン島では民族衣装をまとった現地の女性たちが出迎えてくれました。
船はペナン島の中心部、ジョージタウンの港に停泊することもあり、この日はがっつり寄港地での観光を楽しむことに! ペナン島は初めてだったので、効率的に観光ができるクルーズ主催のオプショナルツアー(有料)に参加しました。
寄港地でのタイムテーブルもすべて船内の時間(シンガポール時間)で統一されるのが、船旅の特徴。今回はマレーシアのペナン島と、タイのプーケット島に寄港したため時差がありましたが、現地での集合時間なども、シンガポール時刻がルールとなっています。
ペナンは古くから交易船の寄港地として栄えていた場所で、ジョージタウンは2008年から街全体が世界文化遺産に指定されています。東西文化の中継地となっていたため、イギリス、中国、イスラム、インドなど様々な文化が混在しているのが魅力です。
マレー半島特有のプラナカン文化を感じることのできる「プラナカン・マンション」は、実際にプラナカン一族が住んでいた邸宅。
プラナカンとは、おおまかに15世紀後半からマレーシアやシンガポールにやってきた、中国系移民の子孫のことです。そして現地の女性と結婚し、中国やマレーの文化とヨーロッパの文化をミックスさせた、独自の生活スタイルが発展しました。
1890年代に建てられたこの邸宅には、プラナカンの豪華な調度品が多く残されています。青貝の殻の内側の真珠色の光を放つ部分を薄く切って、漆器などにはめこんで装飾とした螺鈿(らでん)のテーブル、当時使われていたベッドやドレッサーなどもそのまま保存されていて、見て回るだけで優雅な気分になれるでしょう。
プラナカン文化を感じるおすすめスポットが、もうひとつ。それが、2000年にユネスコ文化遺産建築保存賞を受賞している「チョンファッツィーマンション」です。
通称「ブルーマンション」と呼ばれている鮮やかな青色の建物は、もともと1880年に建てられたもの。今はブティックホテルになっていますが、以前は、東洋のロックフェラーと呼ばれた大富豪、チョン・ファッツィーのお屋敷だったそうです。
宿泊ができなくても、中に入ってレストランの利用や見学ツアー(要予約・英語or中国語)に参加できるので、フォトジェニックな雰囲気を味わってみては?
次は、トライショー(自転車タクシー)に乗り、壮麗な「クー・コンシ」へ。
一見すると寺院(神仏を祀る宗教施設)かな?と思ったのですが、この建物は中国から来たクー(Khoo)一族の霊廟(死者を祀る宗教施設)だそう。
これでもかというほど金ピカで豪華な内部も、派手な飾りのある屋根も中国らしさを際立たせています。
街を歩いていると、ジョージタウンの街には、至る所にストリートアートが描かれていることに気づきます。
聞くところによると、数年前にリトアニア出身の若手アーティスト、アーネスト・ザカレビッチ氏が地元の人々をモデルにウォールアートを描きはじめてから、彼の作品に刺激を受けたアーティストたちが集まり、すっかり歴史的な町並みとアートが融合した町に生まれ変わったそう。
なかでも有名なのが、ザカレビッチ氏が手掛けた「Kids on Bicycle」。自転車に乗る幼い姉弟の姿が描かれ、躍動感が伝わってきます。私が訪れたときにもたくさんの観光客が思い思いのポージングで写真撮影をしていました。
本物の自転車が使われているだけでなく、外壁をそのまま活かしていることで、街の景観と一体化したノスタルジックな雰囲気が醸し出されているのですね。
この日はディナーも寄港地で。ニョニャ料理(プラナカン料理)をいただきました。
ニョニャ料理とは、父系の中華料理の食材、調理器具、食器を使い、母系のマレー人家庭に伝わる香辛料や味付けでアレンジした料理。
見た目は中華料理のようですが、食べてみると予想以上に香辛料が使われていて、スパイシーでエスニック感が強いことに驚きます。地元の方は箸を使わず、右手やスプーンとフォークで食べるスタイルが基本だそう。
ピリッと刺激は感じながらも、和食に似た味わいの料理もあるので、初めて食べてもどこか懐かしさを感じるかもしれません。
豪華な寺院から色使いが美しいプラナカン建築、ニョニャ料理まで、ペナン島で大満足の観光を終えた後は、美しくライトアップされた船へ。「I love Penang!」など、寄港地へのメッセージが流れているのも素敵な計らいです!
寄港地で遊びつくした後に、バーやプールサイドに立ち寄ったり、マッサージを受けられるのは、クルーズならではの醍醐味! 次回はお待ちかね、船内のビューティスポットを詳しくお伝えします。
◆女子の船旅デビューにおすすめのクルーズの魅力はこちら
◆乗船後の船上での過ごし方はこちら
<取材協力>
大学卒業後、女性誌やウェブサイトを中心に、美容、旅行関連の取材・執筆を行うほか、美容皮膚科医や美容師などの専門家や、メディアに向けたレターの製作、TV・ラジオ出演、講演など多方面で活動中。現在は、“旅=楽しむだけでなく、美を磨くためのエッセンス”と捉え、国内外を問わず、旅先で美容スポットを体当たりで巡る取材を多く行う。“人生を彩るために、美容する”がモットー。
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