中島健人さん「海外でのライブも早く経験できたらいいな」|『美的』8月号スペシャルインタビュー

自分が大切にしたいもの、自分を愛してくれる人、そのすべてを抱き締めながら力強く前に進み続ける。そんな中島健人の人生哲学が詰まったインタビューは、『美的』読者のココロとカラダも優しく包み込んでくれるよう。甘くて溶けそうな笑顔や鋭い眼差し、その奥に隠れた彼の“素顔”に迫ります。

自分を解き放って、世界を広げる|中島健人~Sweet & Bitterな魅力~
シャツ、インナー、パンツ、ネックレス、リング、ブレスレット、靴/スタイリスト私物
自分の人生を生きるために「郷に入っては郷に従わない」精神で、自分の美的偏差値に合う場所を開拓し続ける
素の中島健人を出していく覚悟をもって邁進する
ご自身の考える美しい人とは? この問いに「自分らしく生きている人」と中島健人は答えた。自分らしい表現を模索し続ける彼は、ソロとして活動を始めて2年目。満を持して1stシングル『MONTAGE』をリリース。人気小説が原作のTVアニメ『謎解きはディナーのあとで』のオープニング・テーマだ。
「令嬢刑事と毒舌執事が難解な事件を解いていく、そのノーブルなアニメの世界観を思い浮かべたとき、フランス語のモンタージュというワードがひらめきました。楽曲を作るときは、いつもワードから起承転結を構成するのですが、今回もそこから歌詞を組み立てていきました」
カップリングの『碧暦』は葛飾北斎をテーマにした展覧会とのコラボレーションソングで、爽やかで疾走感あふれるメロディーが印象的。
「地声のハイトーンよりもファルセットで突き抜けることが自分の強みですが、そこを多く生かせたと思います。『碧暦』は、90歳まで生涯現役で終わらない青春を貫いた北斎の人生に思いを馳せた楽曲です。北斎の『富嶽三十六景』の青が自分の人生とも重なり、僕が12年間大切にしてきた青をより深める意味も込めて、“碧”という漢字で表現しました」
改めてソロデビューの年を振り返り、やりたいことにストップをかけず、120%注力できている今を幸せそうな表情で語る。
「自分の心の根を音楽に乗せて表明していくことが、自分としてはラクです。昨年、Sexy Zoneを卒業した際、賛否の声が聞こえた時期もあって、自分も人間ですし心が痛まないわけはない。僕に対してのさまざまな偏見や先入観が存在していて、そこのギャップを埋めるべく素の自分を出していこうと思いました」
デビューアルバムのリード曲『ピカレスク』では、「キラキラした汚いこと」をやりたかったという。
「王道のアイドルではない、驚きを与えられるようなことをしたくて。人間には淀んでいる部分も必ずあるはずなので、自分なりの狂気を一度示したいと思ったんです。あの時期にしか作れなかった『ピカレスク』が、素の自分を見せていくファーストフェーズだった気がしています」
彼の美学は作品に昇華された。常にフレッシュでい続ける秘訣を中島さんはこう語る。
「落ち着かないこと…でしょうか。なんて言うか、落ち着いてしまうと美肌細胞も頑張らなくなるというか。だからこそ、それぞれ頑張れる何かを常にもち続けることは大切だと思うんです。それらをこなしながら、自分の美的偏差値を上げていけたら」
フィジカル面で心掛けていることは、「血流を良くすること」。
「忙しいと、どうしても湯船につからずシャワーだけですませることが多くて。ついに疲労がたまって体がバキバキになったとき、改めて入浴とストレッチをするようになったら、体の固さが改善されるばかりか肌質改善にもつながったんです。テニスボール2個をお尻の左右外側にある中殿筋に当てて、グリグリするマッサージもしています。そうしたら、体が温まって血の巡りが良くなっていることを実感できて。デスクワークなど同じ姿勢が多い方は、イスと肩胛骨の間にテニスボールを挟んだマ
ッサージをお試しください」
実演しながら説明してくれる中島さんの優しさに触れ、取材後にさっそくテニスボールを購入♡ 最後に今後挑戦してみたいことを尋ねた。
「お互いの肌の温もりが伝わる距離でパフォーマンスできる、ホールツアーを経験できたことが大きくて。そこでしか鍛えられない筋力のようなものもあって、それを生かせるライブを日本全国でやりたいです。海外でのライブも早く経験できたらいいなと思っています」
唯一無二のエンターテイナーとして、世界を席巻し続けてほしい!
『美的』2025年8月号掲載
撮影/岡本 俊 ヘア&メイク/石津千恵 スタイリスト/渕上カン 構成/宮田典子、齊藤みなみ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。