顔の若返り筋トレ&ストレッチでシワ・たるみもフェイスエクササイズ&ツボ押しで撃退!
男女問わず、人はいつまでも若々しくいたいもの……。スキンケアやメイクにサプリなど、顔の若返りを図る方法は色々とありますが、今回は、顔の筋トレや指圧などで根本的に老け顔を予防する方法をご紹介します。フェイスエクササイズインストラクターの高橋裕美さんが、目元のシワや顔全体のたるみ、二重あごなどの改善に効果のあるエクササイズやツボ押しをお伝えしますので、ぜひ実践してみてください!
これから!エクササイズ効果を高める「準備運動」のマッサージ
疲れていたり、冷えやコリがひどいときは、マッサージから始めましょう。血行が良くなってフェイスエクササイズの効果もアップします!
■ 頭皮マッサージ
STEP1:すべての指で頭皮を1分間マッサージする。頭皮をぎゅっとつまんでは、パッと離す、をリズミカルに繰り返して
STEP2:拳で頭蓋骨を1分間刺激する。指の第二関節を使って、ぐるっと小さな円を描くように回してから、ギュッと指圧
頭皮マッサージには、血行血流を良くするほか、皮脂などによる毛穴の詰まりを取る効果や、顔のリフトアップ効果、リラックス効果などがあります。行う際は、過度に力を与えたり、爪で頭皮を傷つけたりしないように気をつけましょう。
■ 整膚マッサージ
人さし指、中指、親指で頬の周りをつまんでいきます。やさしくつまみ上げるような気持ちで、頬全体をマッサージしましょう。30秒間行います。
まずはここ!“目元のシワケア”にはツボ押し&まぶたトレーニング
目元のシワの主な原因は摩擦と乾燥だそう。
「目元の皮膚は薄く、まばたきの回数や、アイメイクをするときに生じる摩擦、潤い不足によって、他以上に老化が目立つパーツです。また、眉間にシワを寄せたり、目を細めたりする“表情癖”が常態化すると、“表情シワ”となって痕になってしまうこともあります」(ICHM・REPs公認フェイスエクササイズインストラクター/歯科衛生士 高橋裕美さん・以下「」内同)
他の部位以上に保湿を心がけ、潤いとハリでシワが元に戻る力をつけることが大切です。そのためには、目のまわりの筋肉を土台から使うこと。
目元のシワケアに効くフェイスエクササイズをご紹介しますが、いきなりエクササイズをすると逆にシワになりやすくなってしまうこともあるので、まずは目のまわりのツボ押しをして筋肉を緩め、より効果が得られる状態にしましょう。
■ 8つの箇所のツボ押し
次の8か所のツボ押しを行います。勢いよくギュッと押すと皮膚を傷めてしまうので、息を吐きながら中指か人さし指の腹でジワジワと圧をかけ、息を吸いながらゆっくりと緩めていくのがコツです。
ツボ押しには、血液とリンパの流れを良くするほか、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。
1:印堂(いんどう)・・・眉間の真ん中
2:晴明(せいめい)・・・目頭の内側
3:承泣(しょうきゅう)・・・左右の目の下の骨の縁真ん中
4:瞳子髎(どうしりょう)・・・目尻の外側
5:太陽(たいよう)・・・こめかみの少しくぼんだ部分
6:絲竹空(しちくくう)・・・眉尻の少しくぼんだ部分
7:魚腰(ぎょよう)・・・眉毛の真ん中の少し下にあるくぼみ
8:攅竹(さんちく)・・・眉頭の内側の凹んだところ
■ まぶた持ち上げ&引き下げエクサ
STEP1:人さし指と中指で上まぶたを持ち上げ、視線は下に落として8秒キープ
STEP2:下まぶたを引き下げ、視線は上にして8秒キープ
これを5セット行います。
■ Vの字指圧
STEP1:中指を攅竹に、人さし指を瞳子髎に置き、Vの字を作る
STEP2:息を吐きながら目を薄目にして指圧をキープ
STEP3:吸いながら目を閉じてリラックスする
ほうれい線撃退筋トレのやり方
簡単筋トレで老け顔を徹底予防
ほうれい線を予防・改善!口周りの筋肉を鍛える顔筋トレ
■ 空気ぷくぷく顔筋トレ
口の中に空気を含ませ、左右交互に頬を膨らませます。30秒間繰り返して。
■ 空気つぶし顔筋トレ
口の中に空気を含ませ、左右交互に頬を膨らませたら、手でやさしくつぶします。こちらも30秒間繰り返して。つぶすときに空気が漏れて「プッ」とならないように注意!
■ 舌回し顔筋トレ
STEP1:口を閉じたまま、舌先を鼻の真下にある“歯と唇の間の空隙”にセットする
STEP2:口の中に大きな円を描くように、舌を右周りに一周させる。内側から頬を押すようにゆっくりと!
STEP3:続いて左回りも同様にゆっくりと一周させる
左右1セットを3セット、できれば朝晩行いましょう。内側からほうれい線を舌でゆっくりと刺激しながら伸ばすように行うのがコツです。
顔全体のたるみケアには…
表情筋は皮膚と直接つながっている筋肉です。皮膚の土台となっているため、表情筋が衰えると肌もたるんでしまいます。
「たるみを防ぐには、表情筋トレーニングや血行促進を促すマッサージで顔全体の筋肉をまんべんなく使うことが大切です。しゃべるときなども、顔全体の筋肉を使うように意識してみましょう」
たるみに効くフェイスエクササイズはこちら。
■ 顔の中心寄せエクサ
STEP1:顔全体を8秒かけて縮めていき、その状態で8秒キープ。眉間のあたりに顔のパーツをすべて寄せるイメージで
STEP2:8秒かけて広げていき、口も開けた状態で8秒キープ
これを5セット行います。
あごのお肉ケアには…
フェイスラインのたるみや、二重あごも、老け顔に見えてしまう大きな原因。
「二重あごを防ぐには、オトガイ筋(下唇の下からあごの先まで伸びている筋肉)を鍛えること。そして、スッキリとしたフェイスラインを作るには、胸鎖乳突筋(首から鎖骨にかけてある筋肉)付近の血液とリンパの流れを良くすることが大切です」
■ 上を向いて「イーウー」エクサ
STEP1:首筋にある胸鎖乳突筋をピーンと伸ばすことを意識しながら、ゆっくりと真上を向く
STEP2:上を向いた状態で口を真横に引いて「イー」と言う。首元の筋肉も意識して
STEP3:同じく上を向いたまま、唇を前に突き出して「ウー」と言う。唇の内側も見せるようなイメージで
1セットやるごとに一度顔を正面に戻して首を休めながら、5セット行います。首が痛い人は、正面を向いたまま行ってもOKです。
■ フェイスラインのもみ出し
親指の腹で、あご下から耳下までのフェイスラインを内側から外側に向けてもみ出します。30秒間行いましょう。
男性こそフェイスエクササイズをするべき!?
男性は、女性ほどスキンケアをしていないこと多く、また女性と比べて話すときの表情の動きも少ないので、皮膚が硬くなりやすいそうです。
「だからこそ、フェイスエクササイズで皮膚をやわらかくしていただきたいです。お手洗いに行ったときなど、鏡で自分の顔を見て、表情を動かしてみたり、ちょっとしたエクササイズをするだけでも、老け防止になると思います。また、喫煙も皮膚を硬くしてしまう原因になるので、喫煙される方は、血行を良くすることなども意識してくださいね」
老化防止のために普段からできること
顔の老化は、加齢よりも“光老化”が影響していることが近年明らかになっているそうです。光老化の原因は紫外線。紫外線がシミ、シワ、たるみを招いてしまうのです。
「紫外線ケアをしっかり行うほか、血行とリンパの流れを良くして、代謝を高めることが大切です。そのほか、栄養バランスの良い食事をとり、食べ物は左右バランスよく噛むようにする、やわらかいものだけでなく硬いものも食べるようにするなど、食生活や食べ方を意識するだけでも効果はあるでしょう」
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
井荻歯科医院勤務。“口元から健康でキレイ”をモットーに、クリニックでの勤務の他、セミナー講師や執筆業など多方面で活動中。