知らないと痛い目見る「サングラス選び」のポイント3つ
前回、『意外と知られていない「紫外線に無防備な部分」とは?』という記事で、女性の紫外線対策に関する調査結果を取り上げました。この調査では、女性はさまざまな方法で紫外線対策を行っている一方で、『うっかり日焼け』をしてしまうことも多いという事実が明らかに。
特に目の紫外線対策は不十分になりがちで、最近では「目から取り込んだ紫外線がメラニンを増やし肌にも影響を与える」という説があることからも、注意が必要です。
ではいったい、目の日焼け対策とは具体的にどうしたらいいのでしょう? 真っ先に思いつく最も簡単な方法といえば、サングラスを使うことですよね。そこで今回は、紫外線対策という視点でのサングラスの選び方の注意点・ポイントをまとめてみます。
■ポイント1:商品表示
消費者庁の定める『家庭用品品質表示法』(※1)では、サングラスを『サングラス』『偏光サングラス』『ファッション用グラス』の3種類のいずれかに分類して表示するように義務づけています。商品表示の品名欄に『ファッション用グラス』と書いてある製品は紫外線カット機能が低いものが多いので要注意です。
また、商品表示には紫外線透過率が書かれているので、その数値も必ずチェック! 紫外線透過率とは、紫外線を透過する割合のこと。紫外線透過率が1%であれば紫外線カット率は99%、紫外線透過率が0.1%であれば紫外線カット率は99.9%ということになり、紫外線透過率の値が低いものほどUVカット効果が高くなります。より高い紫外線防止効果を狙うのであれば、紫外線透過率1%未満のものを選ぶことをおすすめします。
■ポイント2:レンズの色
サングラスを選ぶ時、「レンズの色の濃いほうがUVカット効果が高そう」と思いがちですが、じつはこれが大きな落とし穴! レンズの色の濃さと紫外線透過率は比例しません。レンズの濃さが影響するのは可視光線透過率、つまり『まぶしさ』。レンズの色が薄かったり無色のものでも、紫外線透過率の低いものはきちんと紫外線をカットします。
むしろ、紫外線カット効果が低いうえに色が濃いレンズだと、視界が暗くなることで瞳孔がもっと光を入れようと大きく開き、目に紫外線が入りやすくなる可能性もあるので注意が必要です。
■ポイント3:形状(フォルム)
紫外線は顔の正面からだけでなく、目とレンズの隙間からも侵入してきます。そのため、顔の形にフィットするような、なるべく隙間ができないタイプを選ぶのがおすすめです。
なお、顔の側面から入る紫外線は、角膜周辺で屈折して目の鼻側に集中する『コロネオ現象』(※2)によって、正面からの紫外線以上に目へのダメージが大きくなるそう。つばの広い帽子で顔を覆うのも、紫外線を目に差し込ませない効果があります。
また、コンタクトレンズを使用している人はUVカットコンタクトレンズを選べばさらに万全です(UVカットコンタクトレンズのみでは白目まではカバーできないので、サングラスとの併用がより有効)。
今までは目を無防備に紫外線にさらしていたという人も、ぜひこれからはサングラスを活用して、肌だけでなく目も紫外線から守ってあげましょう!
初出:美レンジャー ライター:城後紗織
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。