美も感染する!美しくなりたければ、“キレイな人”の話を聞いて|美容家・深澤亜季のルンルン ビューティ【vol.22】
美人は空気感染する。キレイな人のそばにいると、自分も美に染まっていく
キレイも対人関係のモヤモヤも、空気を伝わって伝染るんです
エディターM(以下M):4月は、新学期が始まったり人事異動があったりで、人間関係に変化が起こりやすい季節ですね。
亜季:よくも悪くも対人関係でエネルギーを使う時期ですね。
エディターM(以下M):対人関係でストレスを溜めないコツってありますか?
亜季:相手より先に 「ありがとう」 を、できれば笑顔で言う。これはストレスフリーになる効果抜群です。
もちろん、そうも思えないときってありますが(笑)、それでも感謝できるところを探して、それに対して 「ありがとう」と言うと、不穏な空気が一気に払拭されたり、普通のことも明るく、ポジティブな空気に変わっていきます。なんだか楽しそうで機嫌がいいおめでたい人…そんなふうに過ごしていると、不思議と“イヤなもの”が近づいてこなくなります。「ありがとう」 と言っていると、ありがたいことが起こるんです!
エディターM(以下M):本当ですか…??(笑)
亜季:そんなの気のせいでしょ? キレイ事…って思ったりしますよね。で、私、実験したことがあるんです。ルンルン研究の一環で(笑)。ひとつは、タクシー。乗るときに、不機嫌そうな運転手さんだな、とかイヤな態度取られたらヤダな、と思うことってありますよね。そこで、乗り込むときにそんなこと一切考えず、明るく元気に「ありがとうございます!」と言って乗ると、120%ネガティブなことが起こらなくなります。それどころか、「遠回りになったので返金します」「飴いかがですか」とか(笑)ハートフルなことが起こったりして、4年前くらいからずっと実践していて、効果抜群です。
また逆に、私がイラっとして夫に対して「間違えてるじゃん!」と強く言ったりしても、大爆笑で 「ほんとだ!教えてくれてありがとう♡」 と返されると、それにつられて笑ってしまいます。いつもご機嫌な夫のお陰で結婚生活で1度も喧嘩したことがありません。人の態度で、人は変わりますね。
M:なるほど。自分が「陽」の言動をすることで、周りのネガティブを消してしまうんですね。
亜季:感情って、空気感染するんですよ。「以心伝心」とか「類は友を呼ぶ」とかいろんなことわざがありますが、アメリカだと「幸せの三次伝播」といわれる研究レポートがあります。
どういうことかというと、ひとりが幸せを感じると、その隣の人も幸せになる。さらに隣の人も幸せになる、と3人に感情が伝わっていくんです。
M:先ほどのタクシーの例でいくと、亜季さんがニコニコと機嫌のいい乗客だったから、運転手さんが上機嫌になった。それがもう一人、たとえば次のお客さんにも伝播していく、ということですね。
ここ数年、香りでリフレッシュするのがお家タイムの習慣に。最近、お友達から頂いたLVのフレグランス「Pacific Chill」は、午後デスクワークで疲れたときや、考えが煮詰まったときに、まるでLAの海辺にワープしたような気分になる大好きな逸品。というのもカリフォルニアのウェルネスなカルチャーにインスパイアされて誕生したという香りで、マインドを涼やかにリメイクできます♩
ストレス免疫を上げる「ルン♪」を鍛えよう
亜季:「幸せ」が3人に広がっていくのと同じように、ネガティブな感情も周りに広がっていきます。たとえば…あなたの上司のおうちで朝、家族の誰かが不機嫌だったとします。そうするとそのイライラが上司に伝わって、出社したときに部下のあなたにネガティブなオーラを振りまいてしまう、といったことが起こることが、幸せの三次伝播研究でわかっています。
M:別に上司本人が怒っているわけでもないのに、なんかモヤモヤした不穏なものを感じ取ったり。そういう経験って多かれ少なかれ、誰でも思い当たるのでは?
亜季:気をつけたいのが、感じ取るセンサーって、受け取る側のコンディションでも感度が変わります。自分自身が疲れたり落ちているときは、ネガティブな感情をキャッチしやすい。元気なときはサラッと受け流せてしまうような“ちょっとしたネガティブ”にも敏感に、時には大袈裟に反応してさらに落ち込んだりと、負のスパイラルに入ってしまうこと、ありますよね。
M:わかる! たとえばですけど、イライラしてキーボードをうるさく叩く人が隣にいたとき、こちらが元気なときは「わー、この人荒ぶってるよ」とやり過ごせるけど、余裕がないときは「うるさいなー!」とつられてイライラしちゃいます。
亜季:だから、ネガティブの空気感染を防ぐために、自分自身がなるべく、マインドの免疫を高めておくことが大切ですね。
「毎日の中で、なるべくルン♪なことを増やそう」と私が言い続けているのはそういうこと。自分自身がルン♪ならば、対人関係のストレスを感じにくくなるんです。
M:ストレスへの免疫を高める「ルンルン♪」ワクチンですね。
亜季:感情って、五感を通じて決まっていきます。だから対人関係はもちろんですが、見るもの、聴くもの、身に着けるもの、なるべく自分が幸せを感じるものに触れた方がいい。アートを見て感動する、面白い映画を見る、美味しいものを食べる、好きな友達とおしゃべりする…そういった「ルン♪」の機会を増やすと、ネガティブなものへの免疫が高くなります。
お引越しを機に、お友達に作って頂いたミモザのリースを玄関の扉に。出かける時、帰ってきた時、見るだけで明るい気分になルン♩
キレイを盗む。ポジティブなマインドトレーニング
亜季:そしてそして……私が声を大にして言いたいのは、美も空気感染するんです。
キレイになりたいな、自分のことをもっと好きになりたいな、とビューティに前向きな人は、ぜひ美しい人と一緒にいるのがおすすめ。
M:友達どうしって似るんですよね。キレイな人のお友達ってやっぱりキレイ。これはルッキズム的な観点だけで言っているのではなくって、おしゃれの方向性とか、美容意識の高さとか、選ぶもの、出かける場所、好きなものetc.……似たようなレベルの人ってやっぱり引き合いやすいんだと思うんです。
亜季:髪の毛がキレイな人が身近にいたら、「どこのヘアケアを使っているの? 私も使ってみたい」となりますよね。情報交換して、真似っこをして、お互いキレイになっていく。そうやって“キレイ”が感染していくんです。
M:ただ、あまりに美しい人と隣に並んで写真を撮ったりするようなとき、いたたまれない気持ちになったりします。そういう感情ってどうしたらいいですか?
亜季:そこはぜひ、マインドを切り替えてください。
他人と自分を比べて悲しい気持ちになるのは、自分へのいじめ。それをやめるために、こう考えてみるのはどうでしょう。
「料理上手になるには料理上手な人に教わるのが近道なように、キレイになるには、キレイな人といるのが近道。キレイな人といられる自分って、なんてラッキー! リアルな美容情報が取り放題!」と。
私もキレイな人にお話しを聞くのが大好き。とくに歳を重ねたキレイな人は、必ずとっておきの美容情報を持ってます。
そんな情報を応用してダイエットに成功した知人もいます。
その方法は、例えば食欲に負けそうなとき 「あの人はこんな時間にこんなものを食べないだろうなあ」と考えてやめる、「バスに乗ったら楽だけど、あの人ならこの距離は歩くだろうな」と思って、歩く、そんなふうにイメージで真似っこしているうちに見事スリムな身体になってました。
比較して落ち込んだり、嫉妬している場合じゃありません!
どんどん積極的に“美人感染”しましょう。
ビューティの良いところは、手をかければ必ずその分キレイになれること。
世の中のいろいろなことって、努力したとしても必ずしも報われるとは限りませんよね。でも、ビューティは100%結果が出ます。まるで方程式のように、そのとおりにしたら叶うことってほかに無い。ビューティってなんて楽しく、自分にとって癒しやパワーになるのでしょう。メリットしかありません!
髪がスーパーサラツヤのお友達から教えて頂いた、美容皮膚科・石井クリニック×カキモトアームズのコラボシャンプー「グロスファクターセラムクレンジングパック」。使い続けていてこれほど髪にハリとコシを感じるのに感動し、先行発売の店舗に駆け込んでゲットし愛用中。サラッサラになり、クセもなくなり大満足。
ルンルン・ビューティ格言 vol. 22
五感を通じて感じたものが、あなたを作っている。
心をルン♪とさせる機会を増やそう。
ネガティブを跳ね返す免疫力がついて、キレイも手に入ルン♪
連載バックナンバー「ルンルン ビューティ」
写真/岡本 俊(ポートレイト)、深澤亜季(静物) 構成/もりたじゅんこ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
FUKASAWA AKI 1977年生まれ。女性は自分に合った正しい美容法を行えば、年齢に関係なく誰でも必ずキレイになれる、をモットーに美容情報を発信。また、誰もが自分らしいキレイと幸福感が高まる、独自のメソッド“ルンルンビューティー”を提唱。ビューティーは、キレイになるのがゴールではなく、人生に LOVE、POWER、CHANCE、MEET をもたらし輝かせてくれる、がセオリー。
Instagram: lunlunaki