つむじ・分け目の割れで、顔の大きさが変わる?【実例まとめ】

つむじ割れやぱっくり分け目は、老け見えや大顔印象に繋がることも…。今回は人気美容師さん3人がつむじ割れ・分け目解消の方法を教えてくれました。ふんわりつむじが気にならないヘアに導きます。
つむじ・分け目で顔の大きさまで変わる?!
同じ大きさの絵を太い幅と細い幅のふたつの額縁に入れたとき、太い額縁の絵が小さく見える……この錯視の効果が、髪と顔の関係にも当てはまります。「額縁の幅は髪でいえばボリューム感です。髪に厚みがあれば、絵である顔は小さく見え、なければ顔は膨張して見えます」(角さん・以下「」内同)
「最も小顔に見える髪型はトップとサイドにボリュームのあるひし形シルエットです。分け目はつむじの延長にあるものなので、あるのは仕方ないのですが、そのままだとどうしても平坦なくせになってしまいます。でも本来ならいちばん高く見せたい場所」しかも髪がやせてくるグラン世代は、分け目が徐々にフラット化。
「さらに頭頂部は紫外線が当たりやすい場所です。長年紫外線にさらされ続ければ、その部分だけ地肌は乾燥してダメージを受け、髪の細りにつながります。するとますます分け目近辺がボリュームダウン。地肌が目立ち、顔はますます大きく見えてしまうんです」理想は時々分け目をいつもの逆サイドへ変えることですが、その人のつむじの位置の関係でどうしても難しいことも。
「前から後ろへまっすぐ分け目の線があると、顔も大きく見えがちです。線が前から見えないように頭頂に向かって斜めになるようくせ付けたり、ラインをギザギザにしてぼかすなど、カットだけでなく、セルフでできることもたくさんあるので、ぜひ挑戦してみて」
\分け目チェンジでこんなに小顔!/
ショートボブ
ふんわりトップとひし形シルエットでアタマごと小さく
【BEFORE】
【AFTER】
セミロング
ほんの少しの前髪だけで分け目が消えた!
【BEFORE】
【AFTER】
分け目チェンジで変わる若見えヘア
【BEFORE】
分け目がパッカリしやすいワンレングスのボブ。「そのために頭のハチが強調され、フェースラインまで下がって見えます」と薫森さん。
【AFTER】
Point
まずは、顔を大きく老けて見せる原因の分け目を逆サイドに変えて。さらに前髪を作り襟足のシルエットを変えたら、ぐんと小顔に!左にあった分け目を右側に変え、前髪のあるグラデーションボブにチェンジ。元々毛量は多いので、分け目の地肌は完全に消去。襟足のラインをレイヤーで締めたことで、後ろから見たときも小アタマを実現!
サイド
バック
【解決策1】分け目を反対側にする
「分け目はつむじの延長。毛流れどおりの自然な分け目はくせで、ペタンコになっても当たり前。逆側にすることで根元が反発して、立ち上がりがつきます。乾かすとき、下の写真のように引っ張りながらドライヤーをかけて」(薫森さん・以下「」内同)
\自然乾燥だと分け目パッカリになりがちです!/
【解決策2】厚みのある前髪を作る
元々前髪はあったものの、薄くて量も少なく少し中途半端。「たっぷり厚みのある前髪にして、額の部分を隠しながら、つむじを奥にすることで、大顔に見えやすい面長が丸顔に近づき、一気に小顔バランスになります」
【解決策3】襟足のシルエットを締める
ストンとしたストレートラインのボブを、襟足に向かって締まるグラデーションボブにすることで、自然なひし形に。「顔の面長感がなくなり、フェースラインの丸みも強調されます。毛量も生きて若々しい雰囲気です」
切らなくてもOK!分け目レスになる【乾かし方】
「分け目はつむじの延長にあるものなので、あるのは仕方ないのですが、そのままだとどうしても平坦なくせになってしまいます。でも本来ならいちばん高く見せたい場所」(角さん・以下「」内同)
実は分け目がくっきりするのには乾かし方にも問題がありました。「いったん地肌が乾いた髪はもう一度濡らさなければ直りません! 髪のボリュームは乾かすときに決まるので、まずは真っ先に地肌から乾かすことが鉄則。朝は地肌を水スプレーで濡らして」
\How to/
STEP1:最も乾きづらい内側の根元から開始
STEP2:髪を持ち上げて、頭頂部の根元を乾かす
STEP3:トップはまず片側に倒して根元を乾かす
STEP4:ドライヤーを地肌に垂直に当てて反対側も
STEP5:顔周りはここの立ち上げでボリューム感!
「つむじ割れ」の【解決方法】


ヘアサロン tricca代表
毛利俊英さん
Q.前髪の生え際につむじがあって、何をしても割れやすい。これは諦めるしかないのでしょうか?
A.目の細かいブラシを使って“生えグセ”を直すのがポイントです!
「つむじは頑固な生えグセのようなもの。つむじによって毛流れがクセづいてしまっているため、スタイリング剤でどうにかしようとしても割れやすいでしょう。ポイントは、”つむじの毛流れを変える”こと。目の細かいブラシを使うと、毛流れを変えやすくなります」(毛利さん・以下「」内同)
STEP1: つむじ部分をしっかりと水で濡らす
「毛流れは髪が濡れている方が動かしやすいので、水スプレーで根元をしっかり濡らしましょう。スプレーした部分を指の腹でこするようにようにすると、しっかりと水分がなじみますよ」
STEP2:目の細かいブラシで押さえつけながら毛流れを変えて乾かす
「つむじ部分に目の細かいブラシをぎゅっと押さえつけながら小刻みに動かし、斜め後ろからドライヤーを当てていきます。ブラシは目の細かい方がつむじ部分の髪を1本1本押さえられるので、クセが取れやすいです。つむじ部分の髪はペタッと寝てしまっているような生え方をしているので、根元を立ち上げるようなつもりで、ブラシを右から左、左から右に小刻みに動かしてください。このとき、ドライヤーを顔の前から当ててしまうと根元が浮いて割れやすくなるので、必ず風の向きは”後ろから前”がお約束です」
STEP3:前髪を持ち上げずに毛先を整えるようにブローを
「最後に、前髪を整えるために毛先を軽くブローをします。ブラシを前髪の下に入れ、ドライヤーを上から当てて。このとき、ブラシを前髪の根元まで入れてしまうと、前髪が浮いて割れやすくなってしまうので、前髪を持ち上げないようにしてください。これで完成です」
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