食・レシピ
2010.5.6

北の国から美的通信vol.4 オホーツク発・純粋完熟はちみつコスメ(1)/花田養蜂園こだわりのはちみつ

商業・林業・農業が盛んな遠軽町。町のシンボル「がんぼう岩」を指すアイヌ語「インガルシ(見晴らしの良いところ)が町名の由来なんだとか。オホーツク海型気候と盆地状の地形のため、年間の寒暖差が大きいことでも知られています。
蜜が詰まった板を取り出す花田氏(左)とスタッフの方々。
ミツロウで蓋をされた蜜。蜂たちの力で時間をかけて水分が飛ばされた、「完熟」の証しなのです。
ミツロウをはがした板を遠心分離器にかけ、蜜を抽出してゆきます。板には蜜とともにハチの子も入っているため、傷つけないように、回転速度に注意を払って静かに蜜のみを取り出していきます。
こちらが、販売されている蜂蜜。花田養蜂園 純粋蜂蜜セレクション300g×3本セット(アカシヤ・菩提樹・マロニエ)¥5,775

みなさんこんにちは。北海道もやっと春らしくなってきました。今年は4月に入っても雪が降る日があり、本当に寒くて“春は本当に来るのだろうか…”と心配になったほどです。

ではさっそく…。今回は2回にわたって、蜂蜜を使った北海道コスメ・マイスターの「ピュアハニーシリーズ」を紹介したいと思います。本来なら、すぐにでも化粧品を紹介したいところなのですが、化粧品は次回に。
まず今回は「ピュアハニーシリーズ」の原料となっている “蜂蜜”についてお話したいと思います。

蜂蜜と一言で言っても、この蜂蜜はよくある蜂蜜とは全くと言っていいほど違います。世の中には蜂蜜を使った化粧品がたくさん出回っていますが、こんなにもこの蜂蜜にこだわって作っているメーカーは、ほぼないと言ってもいいでしょう。

さて、「ピュアハニーシリーズ」の核ともなっている蜂蜜ですが、オホーツク地方と呼ばれる北海道・遠軽町を産地とした希少な「完熟純粋」の蜂蜜を作り続けている『花田養蜂園』の蜂蜜が使われています。この蜂蜜の特徴をマイスター取締役の伊藤さんに聞いてみました。

「ピュアハニーシリーズの蜂蜜は、花田養蜂園・花田みつ多加氏が作る蜂蜜です。花田氏は蜜蜂が冬眠から目覚めるのを待ち、蜂とともに全国を旅しながら、清浄な土地の花から蜂蜜を採取する移動養蜂を行っています。多くの養蜂場が一定の場所で採蜜をする定置養蜂を行う中、花田養蜂園は単一種の蜜だけを採取し、さらに移動養蜂でも少ない『完熟純粋』の蜂蜜を提供し続ける養蜂園なのです。また、花田氏が徹底的にこだわっているのが、蜂が集めた蜜を、自らの羽で約1週間をかけて極限まで水分を飛ばし、巣に密猟で蓋をして作られる “完熟 “はちみつだと言うこと。採蜜回数が少なくなるため通常では敬遠される採取法なのですが、そこから生まれる蜂蜜は一般の蜂蜜に比べて水分の含有量が少ない上、糖度が高いんです」

なるほど。蜂蜜と言っても、採取法や採取した後の処理法によってこんなにも変わるものなんですね。蜂蜜って奥深い…。

実は私、この化粧品に出会う前(6年くらい前)から偶然にも「花田養蜂園」の蜂蜜を愛用していたのです。きっかけは、某クリニックの女医先生にいただいたことなのですが、あまりにおいしくて、それ以来、自腹買いしていたのです。もちろん、今でも愛用中! 紅茶に入れたり、パンに塗ったり、贅沢にも料理に使う事もしばしば。伊藤さんは、そんな蜂蜜を化粧品にしたいという思いから、花田氏の元を訪れ、そこから製品に至るまでの試行錯誤が始まります。

「蜂蜜は自給率がとても少ない貴重なもので、現在日本での蜂蜜自給率は10%以下、さらに北海道産となるとそのうちの1%以下と言われています。さらにさらに、その中で完熟でありこと、単花蜜にこだわって自身が採った蜂蜜しか売らないという花田氏の蜂蜜は、真摯に品質に向き合っているということ。私も子供の頃からこの蜂蜜を食べ続け、この蜂蜜以上に美味しいと思ったものがなかったんです。蜂蜜は美容成分としての歴史も古く、美肌効果の高い成分のひとつ。ビタミンやミネラルなど多くの栄養素も含まれていますし、私たちは蜂蜜本来の持つ魅力をそのまま生かした製品を作りたいと思ったのです」(伊藤さん)

そこで花田氏の協力のもと、「ピュアハニーシリーズ」が完成。大量生産はできずとも、他のどんな成分にも負けないパワーのあるスキンケア&ボディケアが誕生したのです。と、残念ながら今回はここまで。製品は次回、ご紹介させていただきますね。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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