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食・レシピ
2021.12.10

肌、髪、体、すべてが美しくなる食べ物って?【天野佳代子「老けない生活」vol.4】

美容に関わっていると、肌や髪に良いものだけを食べていると思われがちです。野菜中心のヘルシーな食生活? または和食中心? 今流行りのヴィーガン? 私を含め、美容賢者たちの食生活にも触れてみましょう。【天野佳代子「老けない生活」vol.4】

何を食べるかよりも、どう食べるかのほうが大事

よく、普段何を食べているのですか? と聞かれます。
私を含め美容を仕事にしている者は、美容によいものばかりを食べていると思われがちなのだと思います。私も自分以外の美容関係者が食べているものにとても興味があります。でも、お食事をご一緒させていただく美容関係者のことを思い巡らせると、なんでもよく食べる方が多いです。炭水化物もお肉もスイーツも。食べ過ぎない、バランスよくなど、きっと自分なりの摂生ルールはおもちだと思いますが、食べるときに躊躇される様子は見受けられません。

私も同様で、なんでもよく食べます。ただ、調子にのって炭水化物をはじめとする糖質類、油脂類を多めに摂る日々が続くと、途端に悪玉コレステロール値が爆上がりするので、美容というよりも健康のために食品のバランスを気にするようにしています。

唯一、「なるべく」「できれば」という前置きをつけつつ食べるようにしているのは発酵食品。お味噌汁、ぬか漬け、納豆は時間と気持ちに余裕のあるときの朝食です。玄米ごはんと共にいただきます。石井美保さんのマネージャー佳梨さんから分けていただいたヨーグルトの種を元に作った自家製ヨーグルトも。こちらは毎朝。
発酵食品をよく食べると腸内フローラのバランスが整って、健康にも美容にもよいと言われています。しかも痩せ体質にもなると聞いて、よけいテンションが上がっていただいております。佳梨ヨーグルト以外の発酵食品は、あくまでも「なるべく食べる」程度ですが。
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↑石井美保さんのマネージャー佳梨さんから譲っていただいたヨーグルト株を育てています。便秘が解消されて、便秘薬が必要なくなりました。

どちらかと言うと、最も気にしているのは食べ物よりも食べ方です。空腹な状態でいきなりスイーツを食べ、低血糖になって動けなくなったことが人生で2回程ありました。体も思考もストップしてしまい、そのときはなぜそうなったのか皆目見当がつかず、まわりも大あわてでした。30〜40分程度で復活しましたが、後でお医者さんに聞いたら、血糖値の乱高下が起こって低血糖になったのだろうということでした。

以来、食事のときはなるべく血糖値が急激に上がらないものを最初に食べるようになりました。サラダ、お味噌汁をはじめ、おかずファーストが鉄則。でも、ときにはおかずがないときもあります。例えばおにぎりだけ、パンだけ。編集部で作業中のときやスタジオでの撮影時など、多分にあります。そういうときは、サプリを利用します。私がよく摂っているのは、食物繊維のサプリです。
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↑血糖値の上昇を穏やかにする食物繊維配合のサプリ。どちらも多量の水と共に摂取しています。右/朝食を食べる前にまずこれを1包。食物繊維、乳酸菌、オリゴ糖を組み合わせたサプリ。TAKAKOスタイル the Fiber 30包 ¥7,560 左/糖と脂肪の吸収を穏やかに。お腹の中のビフィズス菌を増やす効果も。外食時に摂取します。富士フィルム ヘルスケア ラボラトリー メタバリアプレミアムEX 240粒 ¥5,961

食物繊維を先に胃に入れておくと消化吸収が緩やかになって、糖の吸収を穏やかにしてくれます。血糖値の急上昇も回避できるから、おにぎりだけ、パンだけの状況でも罪悪感が薄れます。過去に低血糖という恐ろしい経験をしているので、以来食物繊維のサプリは常にバックの中に入れています。満腹感を得られる、便秘が解消されるなど、食物繊維のサプリはダイエットサプリとも呼ばれ、よいことがたくさんあるようですが、私にとっては健康の元なので、サプリでダイエットをしようとは思っていません。そもそもサプリを飲むだけで痩せた人を私は知らないです。ダイエットはやはり動くことが肝心。

食べ物に関して、過去にはヴィーガンや玄米菜食に徹した時期もありました。実践中は体によいことをしている自分に酔って、いい具合に痩せたものだからのめり込んでいたのですが、数ヶ月間続けていたら、ある日、つまらなさに気づいてしまった記憶があります。

みんなでワイワイ焼き肉が食べたい、いただいたクッキーを気軽につまみたいなんていう思いに駆られ、そのときから食に主義を課すことは一切やめました。健康のために摂生は大事ですが、程々に食品バランスに気をつけながら生活していくほうが気楽だし楽しい。できれば、人と美味しさを共有する喜びを死ぬまで味わっていきたいのが本音です。
そして飽食の日々が続いたら、数日間コールドプレスジュースのみで過ごしてデトックスを実践します。こちらの話しはまた近いうちに書かせていただきます。

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美的GRAND編集長・美容エディター
天野佳代子
音楽ライター、作家、そして『美的』創刊当時からのエディターを経て、現在は『美的GRAND』編集長。年齢不詳な美肌っぷりが『マツコ会議』ほかテレビ番組で話題になる。初の美容本『何歳からでも美肌になれる!』(小学館刊)は今なお大ヒット中。『美的』本誌にて旬のコスメを紹介する『カヨッキズム』を連載中。面白そうなことを見つけては、どっぷり沼にはまるタイプ。最近は休みのたびにスパイスカレー作りを楽しんでいる。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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