日焼け止め+マスクって肌に負担かも!? 真夏の紫外線との向き合い方|友利 新先生の夏肌トラブル解決室②
ジリジリと暑い毎日。日焼け止めを塗っていても、紫外線を吸収している気が…。その上マスクをしているから、肌への負担が大きいように感じます。真夏の紫外線と向き合う正しい方法を、皮膚科・内科医の友利 新先生に聞きました。
知っておきたい! 真夏の紫外線と肌の関係
知っておきたい①紫外線が起こす主な肌トラブルは 3つ !
「日焼けをすると皮膚に炎症が起こります。これにより、バリア機能が低下して肌が乾燥します。また、紫外線が当たると細胞の核と呼ばれるDNAが傷つき、修復しようとする力がメラノサイトの刺激となってメラニン色素を作り、シミになります。さらに、紫外線が皮膚の真皮まで届くと、肌の弾力を司るコラーゲンやエラスチンにダメージを与えて、たるみを引き起こします。ですから、日焼け止めは必ず塗ってください」(友利先生)
知っておきたい②日焼け止めは きちんと落とせばトラブルにならない !
「”日焼け止めを塗ってマスクをすると毛穴が詰まるのでは?”と聞かれることがありますが、その日のうちにきちんとクレンジングをすれば、1日で詰まることはありません。医学的には、日焼け止め+マスクで肌トラブルは起きないと考えられています。これはファンデーションを塗っていても同じです。ただ、マスクをしていることは肌にとってリスク。マスクをしていると呼気が出て肌が蒸れ、角質が緩んで肌の内側の水分が蒸発し、バリア機能が低下します。バリア機能を修復しようと出る皮脂が毛穴に詰まることがあります」(友利先生)
知っておきたい③ マスクをしていても紫外線は防げない !
「UVカット機能がついたマスクでなければ紫外線は入ってきます。マスクで隠れるからと油断せず、顔全体に日焼け止めを塗りましょう。日中外にいる場合は、塗り直しも忘れずに。特にマスクで擦れる頬の高いところやフェースラインは日焼け止めが取れやすいので重ね塗りを」(友利先生)
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イラスト/Sugyon1002 構成/越後有希子
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