美白できるコラーゲンマシンがあるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“美白”について。コラーゲンマシンで美白できるって…ウソ? ホント? アヴェニュー表参道クリニック院長の佐藤卓士医師にお答えいただきます。
Q:美白できるコラーゲンマシンがあるってホント?
巷で囁かれているのが、コラーゲンマシンを用いてホワイトタンニング(美白)をするという方法。海外セレブやK-POPアイドルも通っているらしいと聞くと、気にせずにはいられませんよね。
さっそく、この疑問を佐藤医師にぶつけてみました! 果たして答えは…?
A:ウソ
「コラーゲンマシンとは、日焼けマシンのような形状で、ランプからの光を浴びることで肌細胞が活性化されるという美容機器の一種です。レーザーではないですが、可視光なので光治療に近いのかもしれません。医療機器ではないため、ジムやエステなので医師不在かつ医療従事者以外が施術できる反面、エステの脱毛と同じで強い出力で照射することはできないことになっています。そのため、効果は限定されるでしょう。
たしかに真皮に熱を加えることでハリ、ツヤが出る可能はあります。皮膚にハリ、ツヤが出ることで肌の色もよくなり、肌が白くなったかのように見える効果はあるかもしれません。でも、実際にメラニンが減少して肌が白くなっているわけではありません。医学的には効果があるか疑問です」(佐藤医師・以下「」内同)
美白=肌の白さを邪魔しているものを改善していく
「改めて美白の定義を提唱するのならば、美白とは、くすみやシミ、ざらつきや透明感のなさなど、肌の白さを邪魔しているものを改善していくこと。
美白剤とレーザーを併用して、すでにできてしまったシミを薄くする、さらにシミの原因となるメラニンの産生を抑制し、今後のシミ予防をしていくのも有効ですね。さらに、くすみを改善して肌のターンオーバーを促すためにピーリング治療もおすすめです。
また、日頃からUVケアを意識することも大切。紫外線はメラニン色素を生成してシミの原因になるだけでなく、肌の弾力を保つコラーゲンにダメージを与え、シワやたるみを引き起こしてしまうのです。日々のお手入れで、美しく健やかなお肌をキープしてくださいね」
文/木土さや
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京都大学農学部卒 農学修士・九州大学医学部卒 医学博士
岡山大学医学部、杏林大学医学部、都立大塚病院形成外科にて研鑽を積む
日本形成外科学会認定専門医・日本レーザー医学会認定レーザー専門医