お悩み別ケア
2020.9.25

体や背中のニキビの原因はカビのせい? 皮膚科医に訊いた気になる背中ニキビの予防法とケア方法

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顔だけでなく胸や背中にできることもあるニキビ。普段は服で隠れるものの、薄着になる季節は特に気になってしまいますよね。放置しておくと、跡が残ってしまう可能性も。そこで今回は、背中など、体にできるニキビの原因や対策について、専門医にうかがいました。

背中のニキビがひどい! 原因は?

背中にニキビができる原因を皮膚科医の大山希里子先生に教えてもらいました。

夏にできやすい背中ニキビの原因はカビ?

\カビが原因の毛包炎(毛嚢炎)の可能性も!/

「毛穴には軟毛性毛包、終毛性毛包、脂腺性毛包の3種類があり、このうちニキビができるのは脂腺性毛包です。背中は脂腺性毛包があるため、ニキビができやすい部位。しかし、赤く腫れた丘疹や膿をもった膿瘍の場合、ニキビと似て非なる毛包炎(毛嚢炎)の可能性もあります。毛包炎(毛嚢炎)とニキビの違いは、原因菌。皮膚には誰しも持っている常在菌として、ニキビを発生させるアクネ菌以外にも、黄色ブドウ球菌、真菌(カビ)がいます。汗や湿気などにより細菌や真菌(カビ)が繁殖し、傷や摩擦により肌のバリア機能が低下している毛穴から侵入することで炎症をきたすため、毛包炎(毛嚢炎)が発生しやすいのは汗のかきやすい夏場です」(大山先生・以下「」同)

背中ニキビの原因として考えられることは?

「背中ニキビができる原因として考えられるのは、髪の毛を洗った際のシャンプーやコンディショナー、トリートメントなどの洗い残しの影響や、髪の毛との接触による整髪料汚れなど。これらの汚れの蓄積が毛穴を詰まらせる原因となり、炎症を起こしやすくなります。その日の汚れを都度きちんと落とすことがニキビ予防に有効です。夜ではなく朝に入浴する習慣も、背中ニキビができやすくなるでしょう。毎日のメイク落としはしていても、背中まで気が回らない人も多いはず。意識的に背中を洗う習慣をつけるようにしましょう」

背中ニキビを放っておくとどうなるの?

「背中のニキビが悪化すると、肌のバリア機能が低下して繰り返しできやすくなったり、色素沈着したり、瘢痕として跡が残ったりしてしまうことがあります。背中だからと放置せず、きちんと対策することが大切です」

背中のニキビは皮膚科を受診するべき?

医療機関での受診がおすすめなのはこんなとき

「背中のニキビで受診すべきなのは

◆炎症が強い
◆赤くて痛みがある
◆多発している
◆繰り返している
◆市販薬で改善しない

といったとき。どれかひとつでもあてはまるようなら、早めに医療機関を受診しましょう」

こんなときは市販薬でセルフケアして様子を見よう

「赤みが少なく、数が少ない状態なら、セルフケアで様子を見るのがいいでしょう。すぐに皮膚科を受診できない場合は、できるだけ触ったりせず、市販薬を使って改善を図るのもおすすめです。市販薬を使っても背中ニキビが増えたりせず、改善がみられるようならそのまま受診する必要はありません」

背中ニキビをケアしたい! よく効く市販薬は

背中ニキビ撃退の市販薬はどう選ぶ?

「背中ニキビを治すための市販薬は、第二類医薬品で殺菌作用と抗炎症作用のあるものを選ぶようにしてください。顔ニキビと同じ市販薬でかまいません。背中ニキビの場合、普通の薬は塗りづらいこともあるため、スプレータイプがおすすめです。毛包炎(毛嚢炎)の可能性がある場合は、ニキビの有効成分のほか化膿止めに有効な成分が入ったものが良いでしょう」

ニキビの有効成分

<ニキビ菌を抑えるもの>
イソプロピルメチルフェノール
レゾルシン
ホモスルファン
ピオニン

<炎症、赤みを抑えるもの>
イブプロフェンピコノール
グリチルレチン酸
グリチルレチン酸ジカリウム

<肥厚化した角層を柔らかくするもの>
イオウ
サリチル酸
グリコール酸

<血行を促進するもの>
トコフェノール酢酸エステル

毛包炎(毛嚢炎)の有効成分

<化膿止め>
クロラムフェニコール
フラジオマイシン硫酸塩

背中のニキビ跡が気になる! 消す方法はある?

「ニキビ跡には、

◆褐色調の跡が残る色素沈着
◆ふくらみがひいたあとに赤みが残る炎症後紅斑
◆ケロイド状になった肥厚性瘢痕
◆陥凹した萎縮性(クレーター状)瘢痕

があります。

紫外線対策が疎かになりやすい背中は色素沈着をおこしやすく、ケロイド状の瘢痕が残りやすい部位でもあります。
色素沈着に有効なケアは、ビタミンCやトラネキサム酸を摂取する、紫外線対策、ターンオーバーを促進するトレチノイン外用薬やケミカルピーリングなど。炎症後紅斑の場合は、時間経過で徐々に改善していくものですが、改善促進効果があるのは色素レーザーです。ケロイド状の肥厚性瘢痕の場合は、自然治癒が難しくなります。治す場合は、テープでの圧迫療法、ステロイドのパッチ、局所注射、レーザーなどを用いた治療となるでしょう。萎縮性(クレーター状)瘢痕も自然治癒は難しくなるため、ピーリング、レーザーでの治療を行います。どのケースにおいても、ニキビ跡になってしまうと治すのに治療や時間が必要となるため、跡になる前の適切なニキビ治療が重要です」

東京イセアクリニック 渋谷院院長 日本皮膚科学会会員 日本美容皮膚科学会会員 日本抗加齢医学会会員

大山希里子先生

「患者さまとのコミュニケーションを大切にして真摯に向き合うこと」を理念に、日々の診療を行う。
皮膚科医として知識のグレードアップを怠らず、美容医療はもちろん化粧品などの知識も豊富。

東京イセアクリニック 渋谷院
150-0031  東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー東急ホテルロビー階
TEL0120-963-866

背中ニキビを薬以外にケアする方法

背中の洗い方を見直そう

<ボディソープの選び方は>

ノンコメドジェニックテスト済み”の石けんや酵素パウダーなどがおすすめです。
「ニキビができにくい成分でできた石けんを選びましょう。また古い角質や皮脂をオフする酵素パウダーで定期的に洗うのも効果的です!」(深澤さん)

<背中を洗うときのポイントは>

刺激はNG。ボディタオルで泡を転がすように洗いましょう
「なめらかな手触りのボディタオルで優しく洗い上げて」(深澤さん)
「ボディタオルは泡を動かすツールとして活用を」(慶田先生)

美容界屈指の全身美白肌のもち主 美容家

深澤亜希さん

透き通るような美肌は業界随一。著書に『白ツヤたまご肌のつくりかた シミのできない魔法の美白ルール40』(三空出版)など。

美容皮膚科医 美肌女子たちの駆け込み寺

慶田朋子先生

『銀座ケイスキンクリニック』院長。メスを使わず美肌に導く治療が人気。著書『365日のスキンケア』(池田書店)など。

サプリメントでニキビを鎮静

サプリメントを選ぶなら、脂質の代謝に関わるビタミンB群や、抗酸化効果のあるビタミンCが入ったものを。「ビタミンB群にはいくつか種類があるので、複数が合剤になったものがおすすめ」(津田先生)

皮膚科医。津田クリニック副院長

津田攝子さん

研修医時代、ひどいニキビに悩まされる。自らの肌を治すためにスキンケア研究をスタート。外来治療と並行して、オリジナル化粧品の開発や正しい美容法の提唱を積極的に行う。
 取材・文/ささきさな

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