お悩み別ケア
2022.7.11

ニキビやニキビ跡におすすめの市販薬|ニキビ跡の原因や治療方法も解説

やっとニキビが治った!……と思ったら今度は「ニキビ跡」。色素沈着やクレーター、なかなか消えない赤みなど悩みは尽きませんよね。そこで今回は専門の医師に聞いた「ニキビ跡の原因や対処法」をご紹介します。アットノンなど市販で購入できる塗り薬や飲み薬もあわせてご覧ください。

ニキビ跡の原因と種類

形成外科専門医

西嶌順子先生

ニキビ跡の種類とは?

  1. クレータータイプのニキビ跡
  2. 色素沈着による茶色いシミ
  3. 赤みのあるニキビ跡
  4. 赤く盛り上がるニキビ跡

■クレーターの原因

炎症が繰り返されることで、毛穴の真皮の構造が変化してしまうと、クレーターのような凹凸のあるニキビ跡が残ることがあります。このようなタイプのニキビ跡は、毛穴自体の形が変わってしまうことから、ほかの種類に比べて治すことが難しいといわれています。

「クレータータイプのニキビ跡の治療には、フラクショナルレーザーやダーマペンなど、皮膚のリサーフェシング(レーザーを用いて古い皮膚を取り除き、新しい皮膚に入れ替えること)を図る施術が効果的です」(西嶌先生・以下「」内同)

■色素沈着の原因

炎症を伴う悪化したニキビが治癒したあと、色素沈着による茶色いシミが発生することがあります。

「色素沈着は炎症発生時にメラニン色素が産生されることで起こります。健康な肌であれば、多少のメラニンが産生されてもターンオーバーによって徐々に排出され、早ければ3か月くらいで元の肌に戻っていきますが、炎症が悪化して肌の奥にある真皮までもダメージを受けた場合には、メラニン色素の色が残ってしまうのです」(西嶌先生)

色素沈着は時間の経過で少しずつ改善していきます。肌のターンオーバーが正常であれば、メラニンは徐々に排出されていきますから、まずは肌のバリア機能を回復させ、ターンオーバー周期を整えることが大切です。

■赤みのあるニキビ跡の原因

ニキビでは毛穴に炎症が起きますが、炎症の程度が強かったり、炎症がくり返し続いたりした場合には、毛細血管が増えてしまい、皮膚の下にある血管が赤く見えるようになります。実はこれが赤みの原因。ニキビ跡の赤みは、ニキビ跡で最も多くみられるともいわれています。

「ニキビ跡の赤みは目立つことから気にする人も多いですが、基本的には自然に消えていきます。個人差はありますが、ニキビの治癒から1か月ほどで赤みが落ち着き始め、早ければ2~3か月で目立たなくなります」

■赤く盛り上がるニキビ跡の原因

ニキビによってダメージを受けた皮膚を修復する過程で、コラーゲンやエラスチンなどが必要以上に増殖し、赤く盛り上がることがあります。赤く盛り上がるニキビ跡の発生には、体質(ケロイド体質)などが関係しているため、できやすい人とできにくい人がます。

「赤く盛り上がるニキビ跡の治療には、テープなどによる圧迫療法、ステロイド剤などの外用薬による治療、注射などがあります。保険が使える治療方法もありますから、皮膚科や形成外科に相談してみましょう」

皮膚科での治療方法

■クレーターの場合

炭酸ガスによる「フラクショナルレーザー」は、皮膚にレーザーを照射して、小さな点状の孔を無数に開け、肌の自然治癒力を利用し皮膚の再生を促す治療法。一方、「ダーマペン」は極細針を肌の真皮層まで到達させて微細な穴を開け、皮膚再生を図る治療法です。

「どちらの治療も、これまで困難といわれてきた凸凹としたニキビ跡の改善にも効果を発揮します。ただし、1度だけで効果を実感することは難しく、間隔をあけて治療を重ねることが必要になります」(西嶌先生)

■色素沈着の場合

表参道美容皮膚科・副院長

三宅 真紀先生

「ニキビ跡が赤や茶色く色素沈着で残ってしまっている場合は、フォトなどの光系の治療やピーリングが効果的です。

ピーリングは、肌の真皮層にはたらきかけ、コラーゲンの生成を促してくれる“マッサージピール”がおすすめ。コウジ酸が含まれているので美白効果にも優れています。

そのほかには、ハイドロキンンやトレチノインなどの美白剤もよいでしょう」

■ニキビ跡の赤みの場合

形成外科専門医

西嶌順子先生

ニキビ跡の赤みを消したいときには、拡張した毛細血管を閉塞させる「色素レーザー」を使った治療や、炎症を抑え肌のターンオーバーを促進させる「LED治療」、ビタミンC・E誘導体やトラネキサム酸を肌に浸透させ赤みを鎮静させる「イオン導入」などがおすすめです。

ニキビやニキビ跡用の薬の選び方

表参道美容皮膚科・副院長

三宅 真紀先生

「殺菌作用や抗炎症作用のあるものを選ぶとよいでしょう。塗るタイミングは、洗顔後に気になる部分にだけに塗ります。

合わない薬の場合、かゆみや赤みが出てしまうことがあるため、最初の1~2日は部分的に使用して様子を見るのがベスト。万が一、かゆみや赤みが出てしまった場合は、すぐに使用を中止してください。

市販のものは、効き方がマイルドなので、使用しても症状が改善しないこともあります。その場合は、できるだけ早く皮膚科を受診することをおすすめします」

市販のおすすめ塗り薬・飲み薬

小林製薬 アットノン|ニキビあとケアジェル[ 医薬部外品]

価格容量
¥1,300 10g
  • メラニンを抑え色素沈着を防ぐ。
  • ニキビが治ったら洗顔後に塗布。
  • 保湿し、メラニンの生成を抑えるので、茶色っぽく色素沈着するニキビ痕を防げる。

ライオン|ペアアクネクリームW[第2類医薬品]

価格容量
¥950 14g
  • 有効成分が赤ニキビの炎症を抑える。
  • 抗炎症&殺菌力を発揮しつつ、弱酸性で肌を守る。
  • クリームを塗り広げると透明になるので、メイクも重ねられる。

ジョンソン・エンド・ジョンソン|テラ・コートリル(R)軟膏a[第2類医薬品]

価格容量
¥1,100 6g
  • 膿んでいるひどいニキビに◎
  • 抗炎症作用の“ヒドロコルチゾン(副腎皮質ステロイド)”と抗生剤“オキシテトラサイクリン塩酸塩”が膿を抑える。
  • 長期使用で赤みが出ることも。

ロート製薬 メンソレータム|アクネス25メディカルクリームC[第2類医薬品](左)

価格容量
¥1,320 16g
  • 赤ニキビの炎症を鎮静
  • アクネ菌を殺菌し赤ニキビの炎症を鎮める

エーザイ|チョコラBB(R)プラス[第3類医薬品]

価格容量
¥1,480、¥2,618、¥3,718、¥4,928 60錠、120錠、180錠、250錠
  • 体の中で直接働く主成分“活性型ビタミンB2”が肌のターンオーバーの正常化を助け、トラブルに負けない肌を目指します。
  • また、肌ケアと疲れケアに効果的なB群(B6やB1など)を配合し、栄養不足をコントロールしてくれるのもポイント!
  • 1日2回飲むだけなので、「忙しくてスキンケアに時間をかけられない」という人も続けられそう!

ライオン|ペアA錠[第3類医薬品]

70811b613a2b4a9443496208260dde6a-1

価格容量
¥1,440、¥2,700 60錠(30日分)、120錠(60日分)
  • “新陳代謝”を良くし、大人ニキビなどの肌あれの原因に◎。
  • グルクロノラクトン、ビタミンB2&ビタミンB6など、5つの有効成分配合。
  • 体の内側から肌状態にアプロー。
  • 食生活の乱れや疲労によるニキビにアプローチ。

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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