冬の美白ケアのQ&A!どのくらいのケアが必要?紫外線吸収剤って?|あきば美容研究生のメンズ美容塾 vol.84
様々なところで語られていても、まだまだ「冬の美白」というとしっくりこない言葉のように感じられますね。どうしてでしょうか?それはもうひとえに情報を発信する側が浸透するまでひたすら声を上げていく必要があるからだと思うのです。
というわけでYouTubeチャンネル『プチプラスキンケア研究所』にて美容情報を発信している美容好き芸人のあきば美容研究生が、『冬の紫外線対策』というテーマでお話させていただきます!質問などがありましたら、インスタグラムのDMからをどうぞ。
「冬は紫外線が出ない」という根も葉もないうわさ
実際の紫外線量は?
冬の紫外線対策は大事だと様々なところで話を聞きますが、果たして実際はどうなのでしょうか?まずはこちらのデータをご覧ください。
出典:気象庁ホームページ「日最大UVインデックス(解析値)の年間推移グラフ 2021年東京都」(https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/link_uvindex_month54.html)
こちらは気象庁の発表している2021年の東京のデータですが、2月・3月の紫外線は実は9月・10月と大差ないことがわかります。ですが、僕は冬の紫外線の方が危険だと思います。なぜかというと、紫外線は変わらなくても、こちらの防御の意識が下がるからです。
同じ攻撃を受けても、盾が整っていなかったら大きくダメージを受けてしまうのは自明の理。また、夏と違ってこの時期の紫外線ダメージは赤くなったり、皮がむけたりといったわかりやすいものではありません。そうするとアフターケアもどうしたっておろそかになってしまいます。夏明けの9月・10月はまだ美白レスキュー系のアイテムも残っていて、「ヤバ!」みたいな日にケアをすることもあるかもしれませんが、2月・3月はどうでしょう?さすがにコスメの衣替えも終わって、アイテム持ってない…なんてことになってしまいますよね。
ここ数年でグッと美白系のアイテムを冬にプロモーションするメーカーさんも増えた感覚があります。それはなにもメーカーさんが「冬でも美白アイテム売れるんじゃね?」という商戦戦略だけではありません。素直に心配なのです。冬だろうと、曇りだろうと紫外線は出ています。だから、「ちゃんとケアしましょうねー!」というふうに警笛を鳴らしてくれているのです。何事もそうですが、気付いた時が一番早い始めどき。未来から今に自分がタイムスリップした気持ちで冬でも紫外線対策を意識したケアをしていきましょう。
ちなみにピークは8月に来るというイメージもなんとなくありますが、年によっては7月にピークが来ることだってあります。それは結果でしかわからないものになるので、ケアをする態勢は整えておかないと大変なことになります。イメージやウワサを信じすぎないでくださいね。
冬の紫外線対策のポイント
(1)事前の仕込み
2年前から様相が変わり、生活のベースも大きく変わりましたね。出社率、なんていう言葉もよく聞くようになりましたし、テレワークが主体になって、家で過ごす時間が多くなった人も増えましたよね。ここに油断があります。冬の紫外線対策はひたすら油断を潰すことに尽きます。「紫外線量少ないだろう」「家の中で過ごすから大丈夫」といった油断に負けず、UVケアしましょう。
かといって、ほとんど家から出ないのに夏の猛暑の日と同じくらいのケアが必要かといえば、もちろんそんなこともありません。強すぎるSPFはかえって肌にストレスになることもあるからです。紫外線にそんなに当たらない日であれば、SPFは30前後で良いと思います。SPF50+が国内最高値だと知っている方は、逆になぜ全てのアイテムをSPF50+にしないのか不思議ですよね。そういった使い分けをするためなのです。BBクリームや、スキンケアの延長のアイテムでもそういったものはありますので、ぜひ取り入れてみてください。
(2)事後のケア
夏場は油断が少ないので、紫外線のケアはしっかり行いますよね。でも冬場に油断していると、うっかりダメージを受けてしまったときに事後のケアアイテムを持っていなくて困ってしまうことも。だからこそ、その日だけでも使えるような事後のケアアイテムも常備しておくと便利ですよ。おすすめは個包装になっているシートマスク。使わなかった分は取っておいてもコスメの鮮度が落ちないので、冬でも持っておきましょう。
ちなみに…UVケアアイテムのQ&A
Q. 「紫外線吸収剤不使用」ってよく見るけどそれってなに?なにがいいの?
UVケアアイテムに含まれる紫外線防止剤は「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」に分かれます。紫外線吸収剤は紫外線のエネルギーを受けて、熱に変えて外に放つメカニズムです。紫外線に対する防御力や使用感は良いのですが、塗った後に肌が乾燥する感じがしたり、人によっては肌が荒れてしまったりします。
一方で、紫外線散乱剤はその言葉の通りに物理的に紫外線を跳ね返して散乱させるので、肌への負担はほぼゼロですが、配合量によっては白浮きしやすく、防御力も吸収剤に劣ります。つまり一長一短なのですが、そのアイテムが何を重要視しているものなのかを知ることができます。僕はそもそもインドア派で紫外線に当たらない生活が中心なので、基本的には紫外線吸収剤ほどの防御力はいらないと考えて過ごす日が多いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
またYouTube『プチプラスキンケア研究所』でも美容情報も発信してますので、合わせてご覧いただけたら嬉しいです。ではまた次の連載でお会いしましょう!
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
SMA所属。日本化粧品検定1級、化粧品会社での勤務経験を経てお笑い芸人に。YouTube『プチプラスキンケア研究所』にて最新の美容情報や季節ごとの気になるテーマやなどを配信中。『めざめるパワー』というコンビで漫才しています。3月には初めての単独ライブ『狸のお蕎麦ずるずる大冒険』を開催予定。問合せはインスタグラムへ。