突然、赤みが出たりかゆくなるのはなぜ?対策はこれ!|友利 新先生の冬肌トラブル解決室②
突如現れる肌のかゆみや赤み。原因は、冬の気候と関係がありそうです。その理由を、皮膚科医・内科医の友利 新先生に聞きました。
冬に突如肌がかゆくなる原因の大元はやっぱり乾燥!
「冬は、肌が乾燥してバリア機能が低下しやすい環境(前回お話しした“肌の乾燥との向き合い方”を参照してください)。乾燥が進むとバリア機能が低下しきってしまい、外部からの刺激が入りやすくなります。これが肌にかゆみや赤みを起こす原因。まずは保湿をしっかりとして、乾燥を防ぎましょう。
肌が乾燥していないのにかゆみや赤みが起こる場合は、かぶれなどによる炎症といった疾患になるので、この場合は病院へ行くようにしてください」(友利先生)
急にかゆくなった時は肌に何か触れていないかチェックを
「肌に何かが触れても、バリア機能がしっかりとしていればトラブルになりくいですが、バリア機能が低下しているとかゆみや赤みに繋がります。肌が乾燥している人は、髪の毛や衣類の毛羽立ちなどが肌に触れないように気をつけて。
ちなみにボディのかゆみが気になる場合は、長風呂をしないようにして、お風呂上がりにしっかりと保湿ケアをしましょう。また、化繊の洋服は静電気を起こして肌を乾燥させてしまうので、素材も見直して。これらを気をつけてもかゆみが続く場合は、炎症を止めるような薬などで対処した方がいいので、病院で相談してください」(友利先生)
暖かい部屋にいると頬が赤くなるのも乾燥が原因
「暖かい部屋にいるときに頬が赤くなるのは、毛細血管が開いているから。皮膚が薄いと血管が透けて赤く見えるのです。皮膚は乾燥すると薄くなるので、保湿ケアするに尽きます」(友利先生)
乾燥によるかゆみや赤みを防ぐためにオイルを投入してみよう!
「かゆみが起きないようにするには、早めの保湿ケアが大事。普段からローションやクリームを使っているのに乾燥する人は、オイルを重ねるといいでしょう」(友利先生)
おすすめのオイルは…
リッチなテクスチャーで角層の潤いをキープ
赤ちゃんの未な肌を包む胎脂に着目し、液状油剤にペースト状油剤を溶け込ませて、厚みのあるリッチなテクスチャーに。肌に留まって一体化するようになじんで、角層の潤いを保つ。ベタつくことなく、ふんわりと柔らかい肌に。カネボウインターナショナルDiv. カネボウ ドロッピングオイル 40ml ¥8,800
オイル×セラムの2層式で満ちる肌に
厳選された植物のオイルとエキスの2層になったオイル美容液。濃密ながらみずみずしく肌になじんでリッチなうるおいで包み、ふっくらとしたハリ感のある肌に導く。12種類のハーブをブレンドした清々しく心地の良いハーバルフレッシュの香りで、心も潤して。イグニス エクストラ オイルセラム 50ml ¥13,200
お守りハーブの力で乾燥ダメージから保護
肌ダメージをケアすることから”お守りハーブ”として親しまれているカレンデュラオイル。洗顔後すぐに塗布してからいつものスキンケアをすると、オイルの力を堪能できる。爽やかなオレンジと穏やかなラベンダーの心安らぐ香り。SHIRO カレンデュラオイル 30ml ¥8,250/エシカル割(外箱なし)¥8,003
一時的にかゆい場合は、応急処置として市販のかゆみ止めを使ってもOKとのこと。でも、1・2日経ってもかゆみが続くなら、病院へ行くというスタンスでいることが大事です!
イラスト/Sugyon1002 構成/越後有希子
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