角栓ができやすい肌タイプがあるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「角栓」について。角栓ができやすい肌タイプがあるってホント? 美容皮膚科医の山屋雅美先生にお話を伺いました。
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「角栓」について。角栓ができやすい肌タイプがあるってホント? 美容皮膚科医の山屋雅美先生にお話を伺いました。
Q:角栓ができやすい肌タイプがあるってホント?
ふと肌を触ったらザラザラ、鏡を見たらプツプツとした角栓が…!なんてことはありませんか?毛穴の目立たないつるつる肌を目指してケアしているはずが、何度もできる角栓。なんと、角栓ができやすい肌タイプがあるというウワサが…。本当なのでしょうか。さっそく、この疑問を山屋先生に聞いてみました。
A:ホント
「皮脂分泌が多い人、角質が厚く、皮膚が硬い人は角栓ができやすいタイプと言えます」(山屋雅美先生・以下「」内同)
毛穴に角栓ができる原因は?
「肌のターンオーバーの乱れや、紫外線や摩擦などの外的刺激によって角質肥厚が起こり、毛穴が塞がれることで、過剰に分泌された皮脂が毛穴に留まり、剥がれ落ちた角質やメイク汚れと混ざりあって角栓が形成されます。最初は角栓が白い“白角栓”に、白角栓が酸化すると角栓が黒ずんだ“黒角栓”に発展していき、より目立つようになります」
角栓ができやすいのはどんな肌?
「角質が厚く、皮膚が硬い人というのは肌のターンオーバーの乱れが起こっている可能性が高く、角栓ができやすくなります。皮膚にザラつきやゴワゴワした感じがある場合や、顔の寝跡がなかなか直らないという人はこのタイプ。
また、皮脂分泌が多い人は角栓の元となる皮脂が毛穴に溜まりやすいので、角栓が繰り返しできやすい状態になっています。皮脂分泌が多いかどうかの判断は、いつも通りに洗顔を行い、タオルで水分を拭き取ったあと、化粧水などをつけずに5〜10分ほど放置して、肌の状態をチェックします。顔全体にべたつき感がある、または顔全体がうっすらテカっている場合は皮脂分泌が多い肌と言えます」
- 皮膚にザラつきやゴワゴワ感がある
- 寝跡がなかなか直らない
- 洗顔後、水分を拭き取って5〜10分ほど放置するとベタつく
自分はどの角栓タイプ?
「角栓は基本、色で見分けます。角栓が白い場合は白角栓、角栓が黒い場合は黒角栓です。しかし、黒角栓だと思っていたら、ほかの毛穴トラブルだったという、こともよくある話です。黒角栓と間違えやすい毛穴トラブルには、毛穴周りの皮膚が色素沈着を起こして黒く見える“メラニン毛穴”と、毛穴に生えている毛の断面が黒く見えている“産毛毛穴”があります。これらは、拡大鏡などを使って見ると自分でも判断しやすいものです。
毛穴の周りの皮膚がリング状に黒く、毛穴の中は黒くないのがメラニン毛穴。そして、毛穴の中に黒いものが詰まっていて、触るとチクチクする毛穴があるのが産毛毛穴になります。産毛毛穴は毛が濃い人にも起こりやすいトラブルです」
【白角栓】角栓が白い
【黒角栓】角栓が黒い
【メラニン毛穴】毛穴の周りの皮膚がリング状に黒く、毛穴の中は黒くない
【産毛毛穴】毛穴の中に黒いものが詰まっていて、触るとチクチクする
角栓ができにくくなる方法は次回「毛穴悩みを解決する正しい角栓ケアがあるってホント?」でご紹介します。
文/土屋美緒
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
2004年に埼玉医科大学卒業後、東邦大学医療センター大橋病院皮膚科にて従事。三井記念病院皮膚科、都内美容皮膚科にて勤務したのち、2011年タカミクリニックに勤務開始。2021年タカミクリニック副院長に就任。シミ、しわ、たるみなどのアンチエイジング治療だけでなく、ニキビなどの皮膚疾患まで精通し肌質改善治療まで一貫して行っている。女性ならではの視点でのアドバイスにも好評を得ている。
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