乾燥肌の原因は…お風呂かも!? 「40℃・10分間・3分以内」が正解ルール
冬になると多くの人が悩む“肌のかゆみ”。原因のひとつは、空気の乾燥です。皮膚の水分が失われ、かゆみを感じる神経が敏感になり、つい体を掻いてしまいます。
冬に肌の乾燥を防ぐには、皮膚の保湿成分を過剰に落とさないことが大切。そのためには、入浴の仕方がポイントとなってきます。
そこで今回は、乾燥性敏感肌向けスキンケアブランド『キュレル』のリリース資料より、乾燥肌を防ぐ入浴法と保湿ケアの正しい方法についてお伝えします。
冬の乾燥肌の主な原因は4つ!
冬になると、体のあちこちがかゆくなりますよね。ではなぜ、寒い季節はかゆみが出るんでしょうか。その原因は主に以下の4つ。
(1)冬特有の環境(低気温・低湿度)
汗や皮脂の量が減って、血液の循環も悪くなると、肌内部の水分量が少なくなり、バリア機能が低下します。
(2)暖房器具の影響
外気の乾燥に加え、エアコンやストーブを使用すると室内の湿度が低下し、肌が乾燥しやすくなります。
(3)日々の入浴習慣
熱い湯に長時間つかると、皮膚の保湿成分が奪われ、入浴後の乾燥を促します。
(4)都市化による乾燥化
都市域では緑地が減り、水蒸気そのものが減少しているため。東京は、冬の平均湿度の変化率が最も大きく、 100年あたりで22.3%も低下しています。(1931年冬~2014年冬)
お風呂あがりは入浴前より肌が乾く!?
上記の(3)にあるように、お風呂も実は肌を乾燥させる大きな要因。
熱めの湯は、角層を傷め、肌の保湿成分(セラミドなど)を流出させます。入浴後5分をピークに、どんどん水分が減少し、15分後からは入浴前よりますます乾燥が進むことに。
また、入浴中は角層が膨潤し水分が含まれるためしっとりとしていますが、時間が経つと肌の水分が蒸散して、 カサついた状態になります。そこで、水分量が減少し始める前の“入浴後3分以内”を目安に保湿ケアすることが重要!
また、体を洗う際にも、洗いすぎやこすりすぎには注意しましょう。ゴシゴシこすると、皮脂まで洗い流してしまうキケンがあります。
冬の乾燥肌トラブル対策は、日々の入浴習慣の改善から
『四谷三丁目皮膚科』院長の山田美奈先生によると
「乾燥が進むと、通常は皮膚の奥のほうにある“かゆみ神経”が皮膚の表面にまで伸びてくるため、埃や摩擦などの外部刺激でかゆみを生じます。さらに悪化すると、肌が粉を吹いた状態になる“乾皮症”、炎症が起き、“皮脂欠乏性湿疹”などの症状が出ることがあります」とのこと。
ひどい乾燥肌にならないためには「保湿ケアに加えて、生活習慣の見直しが大切。加湿器の使用、入浴法などを見直し、潤いのある肌を保ちましょう」とアドバイス。具体的には、以下のような入浴法・保湿ケアがオススメだそうです。
(1)入浴温度は40℃以下。ぬるめのお湯で10分程度の入浴が目安。
入浴温度は40℃以下に設定し、肌の保湿成分の流出を防ぎましょう。急激な血行促進はヒスタミンという物質が発生し、かゆみを生じる場合がありますので、長風呂は要注意です。
入浴時間は10分程度、子どもや敏感肌の方は5分程度を目安にしましょう。さらに、入浴剤にはセラミド入りのものを選ぶと、背中など届きにくい部位や、赤ちゃんやお年寄りの保湿ケアも簡単にできるのでオススメです。
(2)お風呂でからだを洗うときは、手のひらでやさしく洗う
からだを洗うときも、肌への刺激を少なくし、肌のバリア機能を保つようにしましょう。ナイロンタオルでゴシゴシこすらず、 石鹸を泡立てて、手のひら、または柔らかい綿(コットン)のタオルでやさしく洗うとよいでしょう。
特に、背中や腰回り、すねなどは皮脂が少なく乾燥しやすいので、よりやさしく洗うことが大切です。
(3)入浴後の“3分以内の保湿”はセラミド入りのローション・クリームで
入浴後は、やわらかいタオルでやさしく水分を吸いとり、肌がまだ湿り気のある3分以内を目安に、ローションやクリームなどの保湿剤をたっぷりぬって肌の乾燥を防ぎましょう。浴室から出てすぐに塗れるよう、洗面台に保湿剤を置いておくのがオススメ。 肌の必須成分・セラミドが不足すると、肌のバリア機能が十分に働かないことがあるので、外部刺激によって乾燥やかゆみなどのトラブルを起こしやすくなります。保湿剤にはセラミド入りのものを選び、肌のバリア機能をしっかりと保ちましょう。
“お湯は40度・入浴は10分間・保湿はお風呂上がり3分以内”。3つの数字を覚えておいて、冬もカサカサ知らずのもちもち肌をキープしましょう!
初出:美レンジャー ライター:美レンジャー編集部
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