美的GRAND
スキンケアニュース
2024.11.18

選択肢が膨大な今、コスメブランドのなり立ちや特徴を知って納得の選択を|美的GRAND

成分・処方・選び方・肌の扱い方・情報の見極め。美容にまつわる “今の正解”をスキンケア取材歴28年のエディター大塚真里が分析

【選び方】価格と効果、国産と海外、作り手…選択肢が膨大な今、その違いを知ると選びやすくなる

エディター

大塚真里

誰もが自分のブランドを作ることができる時代

この数年で化粧品ブランドは一気に増えました。昔からある国産や海外の百貨店ブランドは存続したまま、バラエティショップやドラッグストアで手に入るブランド、店舗をもたないDtoCブランドなどが増え、コンセプトも価格も多様化。さらに、ファッションブランドが作るコスメ、タレントやインフルエンサー、ヘア&メイクアップアーティストのプロデュースブランド、韓国や中国からどんどん上陸するブランドなど、もはや百花繚乱で追い切れない程です。

ここではそうした出自も価格も多彩なコスメブランドがどうやって作られているのか、それぞれのなり立ちや特徴を分析してご紹介します。ブランドの背景を知れば、納得して選びやすくなります。

大人気の韓国コスメ、たくさんブランドがある理由は?

韓国は化粧品OEMメーカー(他社ブランドの製品を委託を受けて製造するメーカー)や容器メーカーの体制が進化しており、スピーディに製品開発が可能。そのため、新しいブランドや製品が次々と生まれやすい環境です。

韓国最大級の化粧品会社・アモーレパシフィックは、高い研究力と研究開発力を生かし、系列に大手OEMメーカーをもつ。
アモーレパシフィックのブランドのひとつ。ラネージュバウンシースリーピングマスク 60ml ¥3,960
バウンシースリーピングマスクの詳細はこちら

価格が高い、安いその理由はどちらも明確

高額なブランド品は、独自成分を研究開発したり、上質な材料を使っていたり、美しい容器をゼロからデザインしているなど、開発費用が大きいもの。安価なものは容器の費用を抑えるなど工夫されており、最近は中身のいいものがほとんど!

型から起こした美しい容器、独自成分の開発、心地よいテクスチャーなど、高級なコスメはその分すべてにこだわりが。
「ザ・ギンザを使っている」という満足感も大きな価値に。ザ・ギンザモイスチャーライジングローション 200ml ¥20,900


見慣れた形の既製の容器を使ってコストを抑えつつ、中身はしっかり良質なものが多い、最近のプチプラスキンケア。
高い保湿力に定評あり。コーセー マルホ ファーマ カルテHD モイスチュア ローション[医薬部外品]150ml ¥1,980
モイスチュア ローション[医薬部外品]の詳細はこちら

欧米ブランドのスキンケアは日本人の肌に合う?

日本女性の高いスキンケア意識は世界的に知られています。日本やアジア女性の肌を研究してスキンケアコスメを開発している欧米ブランドも多いので、肌に合わないことは基本的にありません。ただ、香りやテクスチャーが欧米人向けだと感じる人もいるかも。

幅広いブランドをもつ大手化粧品メーカーにはプチプラでも優秀なものが多い。ナリス化粧品 ミルティーモイスチャーミルクスプレー VC 140g¥1,210

美しい容器にうっとり。カネボウ化粧品 センサイUTM ジ アイ クリーム N 15ml ¥42,900(10月2日発売)

インフルエンサーやタレントのコスメはどうやって作られる?

多くのファンを抱えた美容インフルエンサーやタレントが、自分とファンのためにコスメを作りたいと思うのはある意味当然の流れ。ここでは主に日本のOEMメーカーが活躍。著名人のディレクションのもと、委託開発を行います。

コロナ禍のSNSブームをきっかけに台頭した美容インフルエンサーたちがコスメブランドを立ち上げるケースが増えている。自身が好きなものを作るというスタンスが多く、彼らのファンを中心に人気。
タレント・三上大進さんのブランド。dr365V.C. ドリップステムエマルジョン 100ml ¥4,125
V.C. ドリップ ステムエマルジョンの詳細はこちら

『美的GRAND』2024秋号掲載
撮影/吉田健一 構成/大塚真里

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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