スキンケアニュース
2023.11.12

「表皮」を制するものは美肌を制する!目からウロコの最新スキンケアジャーナル

2023年秋 美肌アプローチ最優秀賞は「表皮」に決定!角層肥沃、抗炎症、肌活性、脳刺激の4つのキーワードから「表皮ケア」におすすめのアイテムをそれぞれ厳選しました♡

「表皮」を制するものは美肌を制する! 目からウロコの最新スキンケアジャーナル


BITEKI PRESS主催、仮想空間で行われた美肌AWARD授賞式の様子。最優秀賞を含め、表彰作のすべてが「表皮」ケアアイテムという史上初の結果に。本記事では、4つのキーワードに分けて受賞作を紹介していく。

時代の潮流は表皮ケアへ


肌は、土台となる真皮が支え、そこから表皮の1層目、2層目、と上がっていき、最後にアカとなって剥がれ落ちる。だから肌について語るとき、今までは時系列に沿って下から上、つまり真皮が美肌のスタート地点だという文脈が主流だった。

ところが近年、その流れが反転しつつある。終着点と思われていた表皮こそが外界と接する最前線であり、まずは表皮の防御力を高めることがスキンケアの優先事項であるという知見が続々と発表されているのだ。

例えば“肌の老化原因の8割は光老化”というフレーズを聞いたことはないだろうか?外からやってくる悪い刺激が、肌にダメージを与えてコラーゲンやエラスチンなどの深部の組織まで傷つけてしまう。この事実についても、最新の肌科学では新たな視点で見直されている。実は、外的刺激から肌を守るバリア機構の多くが表皮に存在する。細胞の周りを油分と水分の層でセメントのように固めて物理的に刺激物の侵入を防ぐ「角層」のバリア、そこをすり抜けてしまったものをもう一層内側で食い止める「顆粒層」のタイトジャンクション、敵をいち早く察知して免疫機能を発動させる「ランゲルハンス細胞」…。つまりは、表皮に備わっているさまざまな機能を健全化すれば真皮の組織は傷つかない(=老化しない)ですむ。実際に、表皮と真皮の境目にある“バリアの最後の砦”ともいえる基底膜を強くすることで真皮のシワが改善されるというメカニズムが実証され、医薬部外品の有効成分が新たに誕生している。

表皮は浅い層ゆえに与えた美容成分が浸透しやすく結果が早く得られるのもメリット。肌科学の進化により、美肌への道がより明確になったといえる。

 

ケアの方向性は4択!

表皮の機能をサポートするアプローチは大きく分けて4つ。ひとつは、肌の最前線でバリアを担う角層を強くすること。厚く密に太らせる「肥沃化」が最新のキーワードだ。ふたつ目は、肌が外敵と戦うときに起こる炎症を鎮める「抗炎症」ケア。紫外線や花粉といった外的刺激だけでなく、ストレスや寝不足といった炎症を加速させる内的要因も増えている今、抗炎症は欠かせない最重要ケアだといえる。炎症を表皮で鎮静させ、ダメージを真皮まで広げないことであらゆる老化を抑制できる。さらに、表皮機能の活性化や、肌と脳との相互作用を強化するケアにも注目。

【角層肥沃】角層を厚く密に太らせる技術あらわる!

角層の厚さは約0.02mm。食品用ラップに相当するような薄い組織を厚く育てることは今まで不可能だと思われてきたが、新しいテクノロジーによって、ミクロなサイズの潤い成分を肌のすみずみに行き渡らせたり、肌そのものの潤いを作る力を高めることが可能に。乾いてペラペラ・スカスカの肌を、ふっくらと厚く“肥沃化”していく。

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【抗炎症】老化を招く肌の現代病「慢性炎症」を鎮火して、強く負けない肌を育む

外的刺激から肌を守る関門となるのが、表皮に備わっているバリア機能。炎症が起きている肌は、バリア機能が低下している証拠。抗炎症ケアは、肌を健やかに保つ上でも、老化を防ぐ上でも、かなりの優先事項。今起きている炎症を鎮めるだけでなく、炎症を起こしにくい肌環境へと育んでいく一歩進んだアプローチが登場している。

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【肌活性】【脳刺激】シワ、たるみ、くすみ…肌を元気にするためにあの手この手の新アプローチ

シワやたるみなど肌の深部から起こる現象に対しても、実は表皮ケアこそが効果的という新知見が今秋は続々と発表された。アイテムごとにアプローチはさまざまだが表皮は外界から受けとった悪い刺激を最前線で食い止めるゲートのような役割をもち良い刺激を脳に伝える感覚器官でもある。最新の肌科学で解き明かした、肌の営みをサポートして健全化するテクノロジーや新成分を採用したコスメを紹介する。

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『美的』2023年12月号掲載
撮影/出牛久美子 スタイリスト/山本瑶奈 構成/もりたじゅんこ

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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