ブライダルメイクで「二重のり」の使用や「メイクアイテム指定」のオーダーは可能? 真相を専門家に直撃【美容の常識ウソ?ホント?】
日々の生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、テーマは「ブライダルメイク」。花嫁を輝かせてくれる重要なカギを握る工程がゆえ、気になるギモンがいっぱい。そこで、こんなオーダーはできるの?というギモンを、ヘアサロンを始め、雑誌やブライダルのメイクを手がける、小林 懸さんに伺いました。
Q:ブライダルメイクで「二重のり」の使用や「メイクアイテム指定」のオーダーは可能ってホント?
一世一代の大イベント“結婚式”。特別な日だからこそ、最高のメイクで輝きたいのが女心。事前にリハーサルメイクを受ける人も多いはず。メイクを受ける前に「こんなオーダーは可能? 事前準備は? などの不安を解消しておきたいもの。そこで、雑誌をはじめ、ブライダルのメイクも手がける、ヘア&メイクアップアーティストの小林 懸さんに疑問を投げかけてみました。果たして小林さんのお答えは…?
A:ホント
「結婚式の主役は花嫁。僕らヘア&メイクはバックアップで入っているので、どういうふうにしたい、何を使いたいなどの希望は、花嫁が全部実権をもっていると考えて大丈夫です。僕らはそれに準じて動くだけ。むしろ気に入らないまま式に挑むと、最高にハッピーな結婚式にはならないですよね。ヘア&メイクへの“もっとこうしたい!”という希望はクレームではなく、オーダーと受け止めます。気分を害するなどはまったくないので、伝えたいことはビジュアルなり言葉なりでどんどん伝えていってください。
また、不安があるようだったら、リハーサルメイクを行ったほうが良いと思います」(小林懸さん・以下「」内同)
Point
ブライダルメイクの希望は遠慮なくどんどん伝えること!二重のりが使いたい場合はどうしたらいいの?
「普段から目を二重にするために、二重のりを使用している人は多いと思います。使いたいのであれば、事前にヘア&メイクに相談しておきましょう。のりの耐久性や相性などもあるでしょうから、普段ご自身で愛用しているものを持参するのをおすすめします。
何の相談もなく、メイク中にセルフでやられてしまうと、メイクのアプローチや仕上がりが変わってしまうので、事前に伝えてもらうのがベター。僕の場合は、ご自身でやっていただくことが多いです。どのタイミングで使用するかなど、状態をみて判断したほうが正確なので、リハーサルメイクで使用して、耐久性をチェックしても良いかもしれません」
使いたいメイクアイテムがある場合は?
「もちろん大丈夫です。ヘア&メイク側が指定の品を用意することはできませんが、本人が持参するには何の問題もありません。例えば、このリップを使いたい!となれば、それを基準にメイクを組み立てます。とはいえ、何もかも全部自分のメイク道具でとなると、さすがに角が立つ気がするので、キーアイテムでの相談がベストです」
事前に「まつげエクステ」や「眉のアートメイク」を行う場合は?
「まつげエクステを行う場合も、ヘア&メイクさんに事前に相談しておくとお互い安心です。ブライダルで映える長さや形など、教えてくれるはずです。やりすぎてしまうと、そのパーツが強調されることもあるので気を付けましょう。
眉のアートメイクは主張しすぎなければ良いかと思います。まとめ髪にした場合、眉だけを主張しすぎるとおでこに海苔が貼ってあるように見えちゃうので、メイクでも、太めすることはあっても色は濃くしないようにしているんです。花嫁さんはソフトな印象の方が幸福感は出るので、ブライダル前にアートメイクをする際には、できるだけナチュラルな仕上がりになるようにオーダーするといいと思います」
文/むらなかさちこ
※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。
ヘアサロン『glams(グラムス)』代表。サロンワークを始め、ファッション誌などでヘア&メイクアップアーティストして活躍。モデルやメディアのスタッフからの信頼も厚く、30年以上サロンとメイクのダブルワークを継続中。花嫁さんが幸せに見える、ブライダルメイクも定評あり。
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