健康・ヘルスケア
2019.2.4

寝すぎると太る…ってホント?真相を快眠セラピストに直撃!

日常生活で生まれる美容の疑問を専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は、“睡眠”について。10時間以上寝ると太るって…ウソ? ホント? 快眠セラピスト・三橋美穂さんにお答えいただきます。

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Q:毎日10時間以上寝ると太るってホント?

平日はいつも睡眠不足。だからこそ、週末は寝られるだけ眠りたい!ってなりますよね。実際、休みの日になると2度寝、3度寝が当たり前。トータルで10時間以上寝ている……なんて方も少なくないはず。できれば毎日10時間以上寝たいと思っている人もいますよね。ところが巷では、寝過ぎると太るという恐ろしいウワサも。

さっそく、この疑問を三橋先生にぶつけてみました! 10時間寝ると太るってホント? 果たして先生の答えは……?

A:半分ウソ、半分本当

「10時間以上寝ることそのものが太るわけではありません。長時間の睡眠を必要とするロングスリーパーの人もいます。

しかし、2度寝、3度寝となりながら10時間以上寝るというのは、睡眠が浅いダラダラ寝の可能性が高いですね。

ダラダラ寝は、睡眠の質を低下させ、結果、睡眠不足を引き起こす原因に。睡眠不足になると、食欲を増進させる成分・グレリンの分泌が増加する一方で食欲を抑制するレプチンが減ります。そのため、太りやすくなってしまうのです」(三橋先生・以下「」内同)

最適な睡眠時間の見つけ方

「個人差はありますが、本来必要な睡眠時間というのは、20代~30代なら約7~8時間の人が大多数。40代だとこれより少し短くなります。さらにそこから自分にピッタリな睡眠時間を見つける方法がありますよ。

1週間ずつ睡眠時間を変えていくという方法です。たとえば私の場合は、1週目は8時間、2週目は7時間半、3週目は7時間と徐々に30分ずつ短く調整していきました。

何をバロメーターにするかというと、ズバリ“日中の状態”です。1週目の8時間睡眠では日中も眠気やだるさがとれず、3週目の7時間睡眠を実行しているときに、“あぁ、私のベストは7時間半なのね!”と思ったんです。7時間半の睡眠時間がとれている時は、夕方になっても眠気や疲れを感じず、1日のパフォーマンスが抜群に高かったのです」

三橋先生曰く、現代の日本人は、たくさんの睡眠負債を抱えているのだとか……。最適な睡眠時間を見つける方法は、長い時間から試してみて、徐々に短くしていくのがおすすめだそう。約7時間~8時間の間で、自分にピッタリの睡眠時間が見つけられれば、眠りの質も格段にあがりそうですね。

 profile
三橋 美穂
快眠セラピスト
睡眠環境プランナー
寝具メーカーの研究開発部長を経て、2003年に独立。これまでの20年間に、1万人以上の眠りの悩みを解決してきており、特に枕は頭を触っただけで、どんな枕が合うか分かるほど精通。全国での講演や執筆活動のほか、寝具や快眠グッズのプロデュース、ホテルの客室コーディ―ネートなども手がける。著書に『驚くほど眠りの質がよくなる睡眠メソッド100』(かんき出版)ほか、日本語版を監修した『おやすみ、ロジャー魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)はシリーズ累計100万部を突破した。
スリーピース・カフェ

文/木土さや

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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