健康・ヘルスケア
2019.2.6

運動でダイエット!痩せやすい体を手に入れる最適な運動は?|女医に訊く#48

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前回、太りにくく痩せやすい体を手に入れるには、筋肉量が大切というお話をしました。食事だけでなく、適切な運動で筋肉量を増やし、少しでも基礎代謝を上げることも必要です。今回は楽しく痩せやすい体を手に入れるための運動を紹介します。

不規則モードは体重計と基礎体温計でリセット

年末年始などの長い休みだけでなく、仕事がお休みの週末は、睡眠時間や食事のタイミングなど、生活が乱れがち。まずは、不規則モードをリセットし、規則正しい生活を送りましょう。「食べ過ぎが気になる方は、体重計に1日2回乗る習慣をつけるといいでしょう」と産婦人科専門医の吉形玲美先生。

「体重計は朝起きたときと夕食前に乗るのがおすすめです。朝に量ると、体重を意識しながら過ごすことができますし、夕食前に量っておくと、夜の食べ過ぎを防ぐことができます」

量った体重は基礎体温と一緒に記録をして、自分の健康状態を把握。体重計と基礎体温計を持っていない人は、この機会に手に入れてみて。

続かない運動より毎日のウォーキングで痩せ体質に

ダイエットに運動は不可欠!と、ジムに入会したものの行かなくなったり、ランニングウェアを買い揃えたのに3日坊主で終わったり……という経験はありませんか? 普段、運動をしていない人が運動を続けるのは至難の業。そういうときには、まずは歩く量を増やしてみましょう。

 厚生労働省によると、成人女性の1日あたりの平均歩数は5,867歩(平成29年「国民健康・栄養調査結果の概要」)。「現代人は歩く量が圧倒的に少ない」と吉形先生は言います。

 「昭和の中頃だと、日本人は1日平均1万5千歩くらい歩いていたらしいんです。仕事で疲れてぐったりしている日の帰り道にひと駅分歩きましょう!とはさすがに言えませんが、例えば、家に帰ってきてちょっと休憩してから、またお買い物に出るとか、駅前のカフェに行って帰ってくるとか……気分転換とセットにして歩くのはいかがでしょう?

急にたくさん歩いても関節を痛めるなどして続かないので、普段の歩数が少ないと感じているなら、まず2,000歩増やす=20分くらい歩くことから始めてみてはいかがでしょうか。習慣になってきたら、もう2,000歩増やすといったようにするといいと思います」(吉形先生)

 休日は、屋根も刺激もあるウィンドウショッピングや、誰かと一緒におしゃべりしながら歩くのもおすすめ。歩かねばならぬにしないで、いつの間にか歩いているような状況にすると、長時間続けやすいと吉形先生は言います。

 「目の前に広がる景色や空など、まわりをちゃんと見てウォーキングすることで、心身ともにリフレッシュしましょう」

週末はダンスでシェイプアップ&ストレス解消を

 平日に歩く時間すらないという方は、週末、趣味も兼ねた運動をしてみていはいかがでしょう? 吉形先生のおすすめはダンス。ダンスの場合、ステップを覚える、音楽を聴いてそれに合わせて体を動かす、次のステップを考えながら踊るなど、全身運動と知的活動を同時に行うため、相乗効果で認知機能の向上やメンタルケアの効果も期待できるそう。

「ダンスは球技などのスポーツと違って勝ち負けや点数を気にする必要がないので、負けず嫌いの人ほど、ストレスなく運動できると思いますよ」(吉形先生)

先生自身も社交ダンスを続けているそうで、スタイルだけでなく、姿勢もとてもきれい! 楽しみながら痩せやすい体をつくりたい人は、自分の好きな音楽やジャンルのダンスを試してみてはいかがでしょうか。

 

産婦人科専門医
吉形玲美先生
浜松町ハマサイトクリニック 婦人科医。医学博士、日本産科婦人科学会 産婦人科専門医、日本女性栄養代謝学会幹事。東京女子医科大学医学部卒業後、同大学産婦人科学教室入局、准講師を経て、現在非常勤講師に。2010年7月より浜松町ハマサイトクリニックに院長として着任。現在は同院婦人科診療のほか、多施設で女性予防医療研究に従事している。更年期、妊活、生理不順など、ゆらぎやすい女性の身体のホルモンマネージメントを得意とする。 ■浜松町ハマサイトクリニック

文/清瀧流美 撮影/黒石あみ

※価格表記に関して:2021年3月31日までの公開記事で特に表記がないものについては税抜き価格、2021年4月1日以降公開の記事は税込み価格です。

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