健康・ヘルスケア
2018.5.31

重たい生理痛そのままにしていない? 子宮や卵巣の病気のリスクも…女医が解説!

みんな意外と知らない“生理”に関するあれこれ。今回は、「生理痛がひどいのは病気?」という疑問を、浜松町ハマサイトクリニック 産婦人科医 吉形玲美先生と、イシハラクリニック副院長 内科医 石原新菜先生に解決してもらいました!

Q. 生理痛がひどいのは病気ですか?

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A. 日常生活に支障が出る痛みは「月経困難症」。重い生理痛の陰に子宮や卵巣の病気が隠れていることも。

「痛みの程度が軽く、市販の鎮痛剤を1~2回飲んで治まる程度なら、病気と考えなくてもいいでしょう。一方、強い痛みが続いて、日常生活に支障が出るようであれば、『月経困難症』という疾患として治療対象になります。月経困難症には、強い子宮収縮が原因の『機能性月経困難症』と、病気が原因の『器質性月経困難症』があります。前者の場合は体に病的な異常はないけれど、後者の場合は子宮内膜症などの病気が潜んでいることがあるので、早めに婦人科を受診することをおすすめします」(吉形先生)

「生理痛が寝込む程ひどかったり、腰痛なども伴う場合は、子宮内膜症が疑われます。子宮内膜症は、生理で排出される子宮内膜が子宮以外の場所にできてしまう病気。子宮外にあるため月経血として排出されず、腹腔内にとどまって痛みや炎症、癒着の原因になります。漢方では、子宮内膜症は下腹部の冷えや血行不良なども原因のひとつと考えられています」(石原先生)

重い生理痛の陰に潜む子宮内膜症を放置すると、さまざまな不調が勃発!

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「子宮内膜症は放置すると、重い生理痛を繰り返すだけでなく、慢性的な下腹部痛や腰痛、骨盤痛、性交痛、排便・排尿痛に。卵巣内に子宮内膜ができると、ドロドロの『チョコレートのう胞』になるケースも。一部にはがん化のリスクもあります。さらに、重症化すると不妊の原因にも」(吉形先生)

 

教えてくれたのは…
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浜松町ハマサイトクリニック 産婦人科医 吉形玲美先生
よしかたれみ/医学博士。東京女子医科大学医学部を卒業後、同大学准講師を経て、非常勤講師に。2010年7月より現クリニック院長に着任。現在は診療のほか、多くの施設で予防医療研究に従事している。揺らぎやすい女性の体のホルモンマネージメントが得意分野。

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イシハラクリニック副院長 内科医 石原新菜先生
いしはらにいな/帝京大学医学部卒。同大学病院で研修医を経て、現クリニック副院長に着任。漢方医学、自然療法、食事療法により、さまざまな病気の治療に当たっている。そのほか、わかりやすい医学解説と親しみやすい人柄で、TVやラジオ、雑誌、執筆活動と、幅広く活躍。

 

『美的』6月号掲載
イラスト/いいあい 撮影/フカヤマノリユキ 構成/つつみゆかり

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