コーヒーには眠気覚ましだけじゃなくリラックス効果もあるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
日常生活で生まれる美容や女性のライフスタイルの疑問を医師や専門家に答えてもらうこのコーナー。今回は「コーヒー」について。コーヒーには眠気覚ましだけじゃなくリラックス効果もあるってホント? 味の素 AGF 開発研究所の笹島祐子さんにお話を伺いました。
Q:コーヒーには眠気覚ましだけじゃなくリラックス効果もあるってホント?
毎日コーヒーを飲む習慣がある人も多いのではないでしょうか。「コーヒーの味や香りが好きだから飲む」という人が大半かもしれませんが、眠気覚ましとして飲む人もいますよね。さらに、リラックスタイムに飲む人も。そうなると、コーヒーにはリラックス効果もあるのでは? と気になりますよね。本当のところはどうなのでしょうか。この疑問について味の素 AGF 開発研究所の笹島祐子さんに聞いてみました。
A:ホント
「ストレス負荷後に飲みたいコーヒーを摂取すると、ストレスが緩和されることがわかっています」(笹島祐子さん・以下「」内同)
コーヒーにはリラックス効果もある?
「コーヒーに含まれるカフェインには目が覚める効果があることは有名ですよね。しかし、最近の研究でコーヒーには、リラックス効果やリフレッシュ効果があることもわかりました。
コーヒー摂取がストレスに及ぼす影響、嗜好の変化について研究を実施したところ、ストレス負荷後はとくにカフェオレやアイスコーヒーを飲みたいと思う人が増加しました。
また、ストレス負荷後に飲みたいコーヒーを摂取するとストレスが緩和され、飲料別ではカフェオレにリラックス効果、ホットのコロンビア深煎りコーヒーやアイスコーヒーにリフレッシュ効果があることがわかりました。
味の素 AGFでは、私たちの気持ちの動きを円の上に並べて考えるイメージの『ラッセルの円環モデル』という考え方を使って、リラックスとリフレッシュを説明しています。このモデルでは気持ちの“心地よさ”と“落ち着き具合”を軸に感情を生理するのですが、リラックスもリフレッシュもどちらも心地よい方向もあるのは同じです。ただし、心がスッと落ち着く状態がリラックス、気持ちが前向きに動き出す状態がリフレッシュという違いがあります。
今回の研究では、リラックス効果とは“気持ちが穏やかで、かつ心地よい方向に変化する”ということを意味しており、カフェオレを飲むことでその効果を確認することができました。
コーヒーの飲み方によって効果も変わる?
「今回の研究では、ストレス負荷後に飲用するコーヒーの種類によっても、気分が変化することがわかりました。たとえば、深煎りやホットのブラックコーヒーやアイスコーヒーでは心地よさとリフレッシュ方向に。カフェオレでは、心地よさとリラックス方向に感情が変化しました。
つまり、コーヒーは一律に覚醒効果をもたらすわけではなく、飲み方によって得られる効果が変わるということ。リラックスとは必ずしも眠くなることではなく、心地よく落ち着いた状態に近づくこととも考えられます」

文/土屋美緒
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2010年に入社。商品開発、素材開発の経験を経て、2017年より技術開発部に所属。2022年より現部署。コーヒーに含まれる栄養成分(コーヒー豆マンノオリゴ糖など)の機能性や、コーヒーがもたらすココロへの影響の解明など統轄している。また、所員の官能評価スキルの向上にも携わっており、開発力の基盤作りにも注力している。